【2~3月報告】2018年ウェブ解析士カリキュラム研究会 

研究会では、2017年版のカリキュラムを総括するとともに、ウェブ解析士のあるべき姿を改めて議論しました。

目次

ウェブ解析士のあるべき姿

ウェブ解析士取得後のあるべき姿は、「ウェブ解析のコンサルテーションを受ける(=頭にクエスチョンのつくことなく、ときに議論もする)ことのできる能力セット」です。

このあるべき姿を基に、カリキュラムの作成を進めていきます。

ウェブ解析士は「初級」が取れたことで、学ぶことが増えました。これは資格取得後、解析士が現場の実務に耐えうる事柄を付け加えた結果です。

解析士のスキルアップに加えて、企業における解析ニーズも高まっていると私たちは感じています。解析士の皆さんも、「どうやって情報を集めているんですか?」と企業から聞かれることも増えているのではないでしょうか。

企業に解析の環境が整うことで、解析士はより「成果につながる提案」を求められるようになります。必然的に解析士は高いスキルやより深い知見を導こうと努力します。
その一方で、企業の「解析」担当者も、解析に関する知識が求められます。

解析の基本概念を身につける

2017年もまだ3ヶ月経過したばかりの時期に、2018年の「ウェブ解析士のあるべき姿」を開陳することにはある種の矛盾もあります。

誤解なきように書き進めると、ウェブ解析士を取得して、企業にコンサルテーションを行うことは可能です(相応のキャッチアップは必要)。

ただし、現在の「解析を学ぶ」ニーズの高まりと裾野の広がりを受け、基礎を固めることの必要性に重きを置き、上記の方針としました。

ですから、1月に報告した「(次回のカリキュラムについては)多少マニアックになる」というのを、半分変え、半分生かします。

現時点ではおそらく、「マーケティングや調査の手法を知る人ぞ知るレベルまで広げて掲載する」ということよりも、「基礎的な事項の掘り下げ、解析の原理的な話題が増えることになる」予定です。

たとえば、Google アナリティクスを分析ツールで使用するという前提で解析することを進めていたところを、解析ツールの種類に依存せずセッションの原理まで話を深める、という具合です。

カリキュラムにストーリーをつける

解析ニーズの広がりから、受講が増えることが想定されます。

基礎的な事項に力点を置くということは、単純に学ぶ内容が簡単になるということではありません。

「実務に使えること」「成果につなげること」を標榜するにあたり、ただ覚える事柄は減らす一方で、認定した翌日から現場で使えるよう、理解しやすさをさらに重視します。
そのために、章ごとをつなげ、「なんで今この事を勉強しているのか」を意識していただくために、カリキュラムテキスト全体に、簡単ながらストーリーをつけることにしました

駆け出しのウェブ解析士が、おそらく実際にも遭遇するであろう困難を、一つひとつの各章で解きほぐしていく、そのような話の流れを想定しています。この点も、議論を始めました。

今後に向けて

現在、昨年同様小川卓さんにもご参加をいただき、解析士マスターを中心としたメンバーで上記のあるべき姿をもとに「2018年に向けて、何を引くべきか、何を足すべきか」の議論を行っています。

4月いっぱいで大枠の議論を終え、新規追加箇所の原稿依頼と編集を行っていく予定です。
また、コラム、事例は大幅に差し替えを予定しています。事例については随時募集しています。テキストに名前が掲載されますので、我こそはという方のご寄稿は是非お待ちしております。

あなたもウェブ解析士カリキュラム研究会メンバーに

ウェブ解析士カリキュラム研究会では、一緒に新しいカリキュラムを検討していただける分科会メンバーを引き続き募集しています。ぜひ分科会に所属して2018年のウェブ解析士講座を作っていきましょう。

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