ウェブ解析士の資格を取得した方を対象としたショートインタビュー。今回は、沖縄のクリエイティブ会社でウェブ広告運用を行っている大城(おおしろ)さん。自衛隊のキャリアに疑問を感じ、知識はほぼゼロの状態でウェブ業界に進んだ思いを伺いました。
(インタビュー・編集:ウェブ解析士マスター 小杉 聖)
――― 大城さんはもともと、自衛隊に所属されていたのですね。
大城 正万さん(以下、大城):はい、現在は沖縄のクリエイティブ会社のSEMのチームで業務をしています。それまでは長崎や沖縄で自衛隊に所属していました。
――― なかなか聞かない転身ですが、どのような経緯があったのですか?
大城:私は今28歳ですが、自衛隊のキャリアのまま歳を取ることに疑問を感じていました。今思えば短絡的だったのですが、パソコンの技術を身につければじいさんになっても家でダラダラせず、家族の荷物にはならないと考えたんです。そこで話をいただいたのが、今の会社でした。
――― 30手前にして将来を考えるのって珍しい気もしますが……SEMチームということは広告ですよね。もともと、広告の業界に憧れがあったとか?
大城:いえ、業界のことに詳しいわけではなく、業務もよくわからなかったんです(笑)
――― 色々とすごい(笑)
大城:ウェブ広告の分野は確かに初めてやることばかりですが、勉強してやればやった分だけ結果につながりますし、役に立っているのが数値にあらわれるので、自衛隊よりずっと楽しいですね。先輩たちが教えてくれる環境にも恵まれています。
――― 成果を実感できるのは良いですし、何より会社の環境が素晴らしいです!今の広告は自動入札もあるので、まっさらで入ったほうが、馴染みやすいのかもしれませんね。ウェブ解析士の資格も、ご自身の勉強のために取得されたのでしょうか?
大城:そうですね。IT業界で働いてまだ日が浅いので、勉強も兼ねてウェブ解析士の資格を取ろうと思っていたとこと、上級ウェブ解析士の上司にも勧められたのがきっかけです。
――― 社内で勧めてもらえたのはウレシイです!実際に受けてみて、いかがでしたか?
大城:業界入ったばっかりの私としては、非常に良かったです。単純に知識だけでなく、その活用や応用のヒントもカリキュラムに組み込まれていて、私のようなまだまだITでの知識、能力に乏しい人にはとても勉強になると思いますし、オススメしたいですね。
――― 体系的に全体を学べるところがメリットですしね。
大城:ただ、この資格を取得してウェブ解析士として働けるかと言われたら、「いいえ」としか答えられません。資格だけしかないので、実際に業務に落とし込むのは今後の課題ですね。そういった面では、活用を前提としたレポートを提出して、フィードバックしてもらえるとありがたいなとは思いました。そのほうが即戦力にもなりやすいと思います。
――― 垣間見えるストイックさ!
大城:講座で Google アナリティクスに関する演習もありましたが、問題を覚えてしまえばカリキュラムを達成できてしまうので、手段が目的になりやすいと感じたんです。問題の出し方はもう少し工夫されていても良かったかなと……。初心者が学ぶという目的を考えたら、実践的な内容がもう少しあるとうれしかったですね。
――― ウェブ解析士の資格取得のハードルがまた上がりそうです(笑)
大城さんはこれから、どんなことをやっていきたいですか?
大城:現在の目標はとにかく、今いる職場の上司の方の力になれるぐらいの実力をつけ、最終的には1人で1つの案件を運用できるようになりたいと思っています。上司は1案件をひとりでやっていますし、コンサルティングもすべて1人で持っているので、憧れですね。
――― ああー、それはカッコイイですね!
大城:今は広告運用をメインに行なっていますが、そのコンサルティングもできるくらいに、プレゼン力や対話力も学んでいきたいです。自分で調べて「こうですか?」と聞くと、違うところを指摘してくれたり、フィードバックをくれたりするので、この学べる環境に甘えすぎず、自らを高めていきたいです。
――― 最初は自衛隊からウェブ広告の業界という経緯に少し驚きましたが、大城さんのストイックさが見事にハマっている印象があります。これから楽しみですね!