企業のWEB解析業務を常駐伴走型で支援するアナリストの育成~サービス提供 株式会社インテリジェンス ビジネスソリューションズ

株式会社インテリジェンス ビジネスソリューションズ

(写真左から)

アウトソーシング事業部 セールスマーケティング統括部
マーケティングソリューション部 運営第1グループ リーダー 蘆田幸恵さま(初級ウェブ解析士)

アウトソーシング事業部 セールスマーケティング統括部
マーケティングソリューション部 ゼネラルマネージャー 大平竜也さま(初級ウェブ解析士)

アウトソーシング事業部 セールスマーケティング統括部
マーケティングソリューション部 小林武文さま

株式会社インテリジェンス ビジネスソリューションズ様は、システム企画・開発からICTアウトソーシング、セールスアウトソーシングやWebアナリティクスサービスなど幅広く手がけている企業です。

今、御社にはウェブ解析士は何名ほどいらっしゃるのですか?
大平
初級ウェブ解析士30名、上級ウェブ解析士5名が在籍しています。2015年の4月から人事制度にウェブ解析士の取得を組み込んでおり社内に11のコースがあるのですが、そのうちマーケティングコースでは、グレード昇格するために初級ウェブ解析士、上級ウェブ解析士の資格の取得が必要な制度を設けて取り組んでいます。
他の人材会社様からマーケティングの人材の輩出が本当に難しいという声をよく聞くのですが、なぜ御社で可能で他社で出来ないのか不思議ですが、その秘訣みたいなものを是非教えてください。
大平さん

大平 Adobe Systems様と協業し、四半期に一回、新規Webアナリストメンバーを5名~10名ほど採用し、最初はAdobe社に講師を派遣してもらって研修を実施していました。

それを今は、全て内製化して取り組んでおり、社内の講師担当が研修を行い、Adobe Analyticsの基礎知識をインストールします。その後、2か月間、インテリジェンスのDODA、an、事務派遣のWeb運用部門でOJTを実施することで、Web解析の実践スキルを身に着けています。

そこまでできている企業様は、他にはないですよね。
大平
提携を始めたきっかけは、当時はAdobe Analyticsではなく、SiteCatalystでしたけど、導入してもなかなか使いこなせるご担当者様は少なく、投資対効果が見いだせず解約率も低くはなかった状況でした。この状況をAdobe Systems様も課題視していましたが、Adobeコンサルに運営支援を依頼するとそれなりの金額がかかってしまうため、我々が人材を供給する代わりに、ノウハウを提供してくださいということで始まったのです。
Adobe AnalyticsはJavaScriptがかなり書けないと機能しないところがGoogle アナリティクスとの大きな違いで難しいですよね。
その辺はプログラマーに近い素養が必要だったりしますね。
大平
そうですね。我々も採用時に、JavaScriptが最低読めるかを見極めていたり、入社後JavaScriptの研修を行っています。
Adobe Analyticsを学べばある程度スキルアップにつながるような人もいると思うが、Adobe Analyticsを学びたいけど、Google アナリティクスしかわからない人とか、リスティング運用をしていた人など、そういう方たちの活躍の場を作られているのは本当に素晴らしいですよね。
大平
まさにそういう思いをもっている方に入社していただいているケースが多いですね。Webディレクションや、コーダー、デザイン経験がある方もいますが、Webの領域で何か尖りたい、専門性を身に着けたいという思いをもった人材が多いですね。また、JavaScriptの話が先程ありましたが、プログラムはできた方が良いのでシステムエンジニア、プログラマーも多いですね。
どんな人材が今一番不足していますか?
大平
大きく分けると、上流工程ができる、もしくはシステムよりの人材の2パターン。
不足というか、人材に厚みがあるといいなと考えています。
初級を受講されて、実際、実務をされている蘆田様の率直な感想をお聞かせてください。
蘆田さん

蘆田 私はもともと未経験で、このマーケティングソリューション部に異動になったのですが、体系的にWeb解析を学べたので、当時、非常に助かりました。

現在、問題解決、考え方・思考について社内のメンバーに対してフォローすることが多いため、そのような内容が講座に含まれていれば、より役に立つ資格になるのではないでしょうか。

はじめてそのようなご意見をいただいて、とても興味深いです。仮説をたてて検証していく、ロジカルシンキングに近いところがあるとより実践的な資格になるということでしょうか。
蘆田
例えば、データや数字だけに捉われた場合、データを取得する行為だけで満足してしまう懸念があります。また、問題を認識後、即時に解決策立案に飛びつくのも危険だと考えます。仮説が伴わなければ根拠に欠けるためです。現場では、そうした考え方のブラッシュアップを必要とすることがあります。
上級ウェブ解析士では、分析レポートを書く前に、ロジカルツリーというものをつくります。売上げを上げるためにどうしたら良いかを、論理的に、売上げから逆算、分解していって最終的に、こういう施策打たなきゃいけないよねというところまで落とし込むことをやるのですが確かに、初級ウェブ解析士は、少し知識を詰め込む部分が多くなってしまっているので、是非参考にさせていただきます。

こういうセミナーがあったら是非参加してみたいなどのご要望はないでしょうか。

小林
営業の立場から言わせていただくと、分析業務を外部にお願いしたいけれど、お願い先がなくて困っている企業様が見受けられます。色々な業界、業種を問わず、そのサービス提供者と接点を持ちたいという企業様が集まっていただいて一同に介し、商談ができるような・・・情報交換だけでもいいですが、そのようなイベントを催していただけると営業としてはありがたいです。
一般企業様と解析士のマッチングですね。普通になんで今までやらなかったのだろうという感じですよね。それは是非前向きに検討したいと思います。

ウェブ解析士受講に至った経緯を教えてください。

大平
私がこの会社で、1人目の受講者だったのですが、2年半くらい前にこの事業を立ち上げようとした時に、Webアナリティクスって何?という状態でした。まず、やはり自分でわからないといけないと思い、インターネットで検索してウェブ解析士を見つけました。まずは、初級ウェブ解析士を取得すれば体系的なところは学べるだろうと考え、受講しました。
まずはご自身で受講されて、社内のメンバーもウェブ解析士の知識やノウハウを知っておいた方が良いということで社内に展開していただいたんですね。

ウェブ解析士受講の前後でどう変わったか教えてください。

小林
小林さん社内に64名のWebアナリストメンバーが在籍しているのですが、誰がウェブ解析士の資格を持っている、いないを常にアップデートをかけている資料がありまして、ご提案時にそれをお客様に提示させていただいているのですが、「上級ウェブ解析士」と書いてあると、「この方、上級ウェブ解析士の資格をもっているんだね」とお客様の期待値もやはりあがるのですね。最終的に出すアウトプットのレポートの精度であったり、社内のコミュニケーション力の基礎も一定以上持っている人材であるという印象をお客様に持っていただけることにも、この資格は役立っていると実感します。
蘆田
Web解析とは何なのか、網羅的に理解することができました。Webサイトのことだけでなく、広告やJavaScriptのテクニカルな知識など、非常に幅広い知識を有していなければいけないのだなというのを痛感しました。
これからウェブ解析士を受講しようと考えている方に、一言お願いします。
大平
Web領域で何か尖りをもってやって行きたい、それが解析の技術やデータを活用したマーケティングを実施していきたいと考えている方には、ファーストステップとして、初級ウェブ解析士は非常に良いですし受講しておくことで、自分に足りないことに、色々気づけると思います。
本日は貴重なお話、ありがとうございました。

インタビュアー:ウェブ解析士協会 江尻

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