胸アツな経験! 高校生向け学習コンテンツを先生たちにPRしてきました

(左の写真)WACAファウンダーの江尻俊章(左)と株式会社inf.のメンバー
(右の写真)出展ブースの様子

 上級ウェブ解析士の芹澤和樹です。2023年8月9、10日に東京都の工学院大学で開かれた全国高等学校情報教育研究会(全高情研)全国大会に、WACA解析士協会と会津大学発のITベンチャー、株式会社 inf.(インフ)が共同開発した学習コンテンツをブース出展しました。高校の情報教育に対して同じ思いを抱く教員や企業の方と交流でき、胸の熱くなる貴重な経験となりました。

目次

高校の必修科目「情報Ⅰ」とは

新しい学習指導要領に基づき、2022年度から高校の情報科で「情報Ⅰ」が共通必修科目になりました。この教科では、パソコン・スマートフォンの仕組みやプログラミングだけでなく、溢れる情報やデータをどう整理し活用するかなど幅広い項目を学びます。2025年1月の大学入試共通テストへの導入も決まっており、関係者の間では授業のノウハウ共有や研修が進められています。

WACAの関わり

多くの高校生に「情報Ⅰ」を好きになってもらおうと、WACAでメンバーを募って開発に取り組んできました。会津大学の大学生が中心のinf.とともに、わずか2カ月で高いクオリティのコンテンツを作ることができました。

全高情研での様子

全高情研全国大会は毎年夏に開催され、情報科の教員や関係者が実践事例の報告や情報交換を行います。コロナ禍でオンライン開催の年もありましたが、2023年はリアル開催となり、560人以上が参加する盛況だったそうです。

会場では30以上の分科会をはじめポスターセッションや企業展示が行われ、研究成果や各学校の取り組みを聴講できました。WACA・inf.はブース出展の形で参加し、開発中のカードゲーム2種のほか、ウェブサイトで学習できるコンテンツ「やさしい情報」を公開しました。

出展内容

(1)カードゲーム

「デジタルヒーローズ」

情報Ⅰで習う用語や人物を楽しく学べる、対戦型カードゲームです。

ITの発展に貢献した偉人や有名人をIT用語でサポートして、ITの力を競います。学習に苦手意識がある生徒でも、教科内容への関心・意欲を高めることができます。

「トラベルツリー」

プレイヤー同士がコミュニケーションを取りながら教科内容を楽しく学べるカードゲームです。

キーワードは「問題解決」。用語などのアイテムで現実の「問題」に立ち向かい、プレゼンテーションをします。プレゼンスキルと思考力が身につきます。

カードゲームをする様子

(2)学習スライド「やさしい情報」

生徒と先生の対話形式で教科の内容を解説します。理解度を確かめる演習などを用意しています。

スライドや演習問題はすべてサイト上で利用でき、授業資料や日々の学習に活用していただけます。

https://textbook.waca.world/jouhou1/

日本中に広める仲間募集

WACAでは、授業、教材提供、ゲーム活用などを通じ、日本中の学校の情報教育を支援したいと考えています。まずは「情報」の教科を嫌いにならないでほしいと思い、学習スライド「やさしい情報」やカードゲーム開発に着手しました。

今回の出展では、多くの教員方にコンテンツへの関心をお寄せいただき、大変うれしかったです。これから日本中の高校で授業に取り入れていただければ幸いです。

またそれ以上に、他の方々の発表を拝聴し、クオリティと熱量の高さに触れることができました。情報教育への思いを共有し、とても胸が熱くなる経験でした。

ただ、今回の発表は出発点です。実際に授業に取り入れてもらうための仕組み化や学校への講師派遣など、すべきことは山積みです。

WACA会員でご興味がある方は、一緒に活動しませんか。また、本活動に関心をお持ちの教員の方をご存じでしたら、ぜひお知らせください。

ご連絡は下記までお願いします。心よりお待ちしています。

「やさしい情報」お問い合わせフォーム:
https://textbook.waca.world/jouhou1/contact/

著者:芹澤和樹 上級ウェブ解析士/上級ウェブ解析士カリキュラム委員会委員。マーケティングが変動する中で、次世代の教育環境に興味があり、今回の取り組みに参加。

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