「仕事とウェブ解析士」をテーマにお送りするウェブ解析士インタビュー。74人目は、前回のインタビュー後すぐウェブ解析士マスターに合格した木口 祐一(きぐち ゆういち)さん。今できることを精一杯やりぬく精神でご活躍を続けています。取材から1年を振り返りながら、マスターとしてどんな活動をしてきたか振り返っていただきました。
(インタビュー:上級ウェブ解析士 毛利 美佳、編集:ウェブ解析士 ふじねまゆこ)
受講生から講師になって変わったこと
――前回のインタビュー(2022年2月)時点ではマスター講座の受講中でしたね。改めまして合格おめでとうございます。
木口 祐一さん(以降、木口さん):お久しぶりです。 おかげさまで無事に合格できました。ありがとうございます。
――すでにウェブ解析士講座を開催されているとのことで、どのようなことを心がけていますか?
木口さん:まず受講生一人ひとりのバックボーンが違うので、その方にわかりやすい言葉を選ぶよう意識しています。
ウェブ解析士講座はテキスト中心の座学ですので、内容をわかりやすく噛み砕いてお伝えすることに重点を置きます。一方、上級ウェブ解析士講座になるとさらに踏み込んで、言葉の意味や目的を伝えながら本質を掴んでいただくことに時間をかけますね。
――受講生の立場で考えると、とても丁寧で有り難いですね。
木口さん:そうですね。受講生のみなさんにそうおっしゃっていただけるよう頑張りたいです。
――ウェブ解析に対する思いはマスターになって変わりましたか?
木口さん:「ウェブ解析」の言葉からよく想像される数値分析だけではなくて、もっと大きな視点で解析するという本質的な理解が深まると、ウェブ解析士は想像以上に奥が深いなと感じます。
「ウェブ解析」という言葉以上の意味を伝え、より多くの方に活用いただきたい。事業を成果へ導く素晴らしい取り組みを少しでもお手伝いできたらと考えています。
マスター講座で得た同期との結束
――前回のインタビューで「一つの知識の集合体としてやりきりたい」との思いを持ってマスター講座を受講されていましたね。実際、受講してみていかがでしたか?
木口さん:上級までの講座と違って、半年以上かけて取り組む講座ですから、一緒に学んだ同期の存在は大きかったです。やはりマスターになると、各分野のスペシャリストなんですよね。
私の同期は7名で、いろいろな刺激や経験に基づいたヒントをいただいて。自分にはわからないことばかりだったのですが、なんとか糧にして合格できたという形でした。
――マスター講座は受講者の都合に合わせて、ミクロ講座、マクロ講座の期間を空けることもできるなか、一気に受講されたと聞いてすごいと思いました。
木口さん:その選択肢があることを知らず、やるものだと思って実行した感じです(苦笑)。振り返ると、ミクロ講座、マクロ講座、講師講座それぞれ時間を置いて、じっくり受ける方法も非常に有効だと思います。
一方で、私がまとめて受けてよかったと思う点は、同期との結束です。お互いの励まし合いがあって、一緒に受けたメリットのほうが大きかったなと思います。
どちらも良い点、合わない点があると思いますから、受講される方の状況に合わせて決められるのが一番だと思います。
――マスター講座の同期とは今も交流があるのでしょうか
木口さん:はい。おかげさまで結構、連絡を取り合っています。マスター講座が終わった後の打ち上げでお話したりします。
勉強会で得た本質的な学び
――木口さんは先日開催されたウェブ解析士協会の勉強会「第53回 自社サイトをコストで終わらせないために(リンク先:ウェブ解析士マスター 亀井耕二さんのウェブサイト「提案の実践法則」)」に登壇されたそうですね。きっかけは?
木口さん:ありがたいことに、お声かけをいただいたのが正直なきっかけです。ウェブ解析士講座以外の場でお話させていただく機会はとても貴重な機会だと思いました。
――実際、勉強会で得られたものは何でしたか?
木口さん:今回、「BtoB営業マンが他社の一歩先をいくためのウェブ解析」というテーマでお話させていただきました。私自身の営業経験のなかでありがちな営業部とマーケティング部の連携の難しさから、そう感じる要因、それぞれの良さを活かし合うための考え方をお伝えしています。
営業とウェブ解析がどのように結びつき、活用できるのかをわかりやすくまとめる経験として、非常に良かったと感じています。
他の登壇者のみなさんも、非常に学びの多いお話をしてくださって勉強になりました。どのように整理されているのか、話の切り口も含めてとてもよかったです。
テキストでは得られない経験を体感してほしい
――現在、特に注力されていることを教えてください。
木口さん:ウェブ解析士講座、上級ウェブ解析士講座以外にも、GA4の講座などを多く主催できたらと考えています。ウェブ解析士マスター講座のお手伝いも含めて、自分の力を発揮できたらと。
――受講を迷っている方へ一言お願いします。
木口さん:各講座を受講すると見える風景が変わると思います。特に上級ウェブ解析士の場合、テキストの読み込みでは得られない経験を得ることができるはずです。
ウェブ解析士協会のウェブサイトを題材に、アクセス数の見方、解析ツールの設定に触れてレポートを作る経験はなかなか他ではできないと思います。
ぜひ、受講をご検討いただけましたら幸いです。
あとがき
営業畑ご出身の木口さん。一見無関係とも思える「ウェブ解析士」への挑戦から、さらなる高みを目指して「ウェブ解析士マスター」まで取得されたバイタリティに驚かされました。
単に試験合格のための知識を授けるだけではなく、受講生の背景まで考え事業の成果へと導いていかれる様は、とても心強いと思わされるインタビューでした。
木口さんのSNS・ウェブサイト
Xアカウント:@YKigu_Webbridge
ウェブサイト:https://webbridge-marketing.com/