全国の中堅・中小企業へ、ウェブ解析士による着実なデジタルマーケティング総合支援を届ける NTTタウンページ株式会社

黄色い電話帳でおなじみの職業別電話帳「タウンページ」。NTTタウンページは、最近では、ホームページを起点に集客から成約までワンストップで支援する「Digital Lead」や、iタウンページへのPR掲載、専門家による経営の無料相談などの特典を受けられる会員サービス「Myタウンページ」など、全国の中堅・中小企業に向けたデジタルマーケティング支援に注力しています。

「ホームページを作ったけれど運用まで手が回らない」、「デジタルが得意な人材がいない」といった全国の中堅・中小企業の悩みに応えるため、ウェブ解析士の知識をどのように役立てているのか。NTTタウンページ株式会社 総務人事部人事労働部門より、採用育成担当課長の春日 剛さん、主査の土田 真太朗さん、佐藤 由美さんにお話を伺いました。

(インタビュー・編集:ウェブ解析士 ふじね まゆこ)

目次

地元の企業をデジタルマーケティングで支援したい

――社会のDX推進に伴って各種支援サービスが乱立するなか、「誰に相談すればいいかわからない」といった声をよく耳にします。Digital Leadで支援されているお客様とニーズについて教えてください

NTTタウンページ 春日 剛さん(以下、春日さん):Digital Leadは「ホームページ制作から集客、成約までワンストップで支援するデジタルマーケティングサービス」で、現在、会員数が約3万5000件(2024年3月11日現在)、日本全国の中堅・中小企業様にご利用いただいています。

Digital Leadの仕組みを利用して、ホームページやウェブ広告の運用、解析、成果報告に至るまで私たちが個別に支援しています。地域の病院、クリニック、不動産など地域に根ざした事業者様のご利用が多いですね。

ホームページ制作だけでなく、英語対応や問い合わせ・予約システム導入など、幅広いニーズに応える「Digital Lead」

NTTタウンページ 土田 真太朗さん(以下、土田さん):もともと電話帳をご利用のお客様から、なかなかホームページ運用まで手が回らない状況を聞いていました。今はホームページを持っている事業者様がほとんどだと思いますが、まだ作成していない事業者様、目的別のランディングページを新たに作りたい事業者様、ホームページを作ったものの諸事情で更新できなくなってしまった事業者様など、ニーズは多岐にわたります。それらをワンストップで支援するのがDigital Leadです。

――中小企業のなかには、ITが苦手な事業者様もいらっしゃると思います。そういった方への支援もあるのでしょうか?

NTTタウンページ 佐藤 由美さん(以下、佐藤さん):2023年10月からスタートした「My タウンページ」では、より広い視野で事業を後押しするサービスを提供しています。

登録無料。ホームページ無料サンプル作成のほか、専門家相談が好評

佐藤さん:このサービスには大きく4つの特典があります。

全国約500万件の店舗(2023年3月末現在)・企業情報検索サービス「iタウンページ」に写真と紹介文を無料で掲載できるほか、iタウンページで検索された回数やDigital Leadで制作したホームページのアクセス情報の取得、事業に適したホームページサンプル作成、各種専門家への経営の無料相談(月3回まで)です。

以前、無料のホームページサンプル作成の支援をご利用された事業者様から、「ホームページって、こんなに簡単に作れるんだね」と嬉しいお声をいただきました。入力のしやすさ、出来上がったホームページの見やすさが好評です。さらに踏み込んだデジタルマーケティングを実践したい事業者様には、Digital Leadの利用をご案内しています。

――まさに、事業すべてにおいてウェブ解析の知識が求められますね。

春日さん:そうですね。私たちはこれまで、事業者様へきちんと成果・効果を伝えていく必要があると考えていました。成果・効果を伝えるためには、ウェブ解析の数値を読み解く力が必要です。いろいろな資格を比較した結果、この分野をまんべんなくカバーしていたのがウェブ解析士でした。

社員全員がウェブ解析のプロフェッショナルになる

――2023年、御社のウェブ解析士取得者を22人から231人へ増やされたそうですね。資格活用の方針は?

土田さん:弊社は従来の広告販売を中心としたビジネススタイルから、お客様と共に成長するマーケテイングパートナーとなることを目指し、事業構造の変革を進めてきました。約21万件以上(2023年3月末現在)のホームページの企画、運用、制作実績によって培われたノウハウや知識を活用しお客様の課題に寄添いながら、デジタルの力も使って支援を行っています。私たちは「日本一のデジタルマーケティング会社」を目指しています。

その目標へ着実に向かっていくためにも、社員一人ひとりがウェブ解析士の資格を取得し、組織全体のスキルを高めていきたいと考えています。

春日さん:最終的には社員約1,200人(2024年3月1日現在)全員がウェブ解析士を取得し、 ホームページ運用で増収・増益に貢献する力を持ってもらう方向で推進中です。

事業者様のなかにはデジタルマーケティングに精通する方もいらっしゃいます。そのような高スキルの事業者様へ対応できなかった社員が同じ目線で対応できるようになった点と、見るべき指標が分かり、成果・効果が何か説明できるようになった点で、社内から良かったと声が上がっています。以前よりもお客様へ熱が伝わりやすくなったという話も聞いていますね。

土田さん:資格で扱う範囲が特定のウェブサービスだけでなく、マーケティング全体で使えると社内に理解してもらえました。当初はDigital Leadを扱う部署だけで資格取得する話もありましたが、全社導入を目指して良かったです。

左から、春日さん、佐藤さん、土田さん

――ウェブ解析士協会がご支援させていただくなかで、良かった点はありましたか?

佐藤さん:弊社では認定試験の前に、社内向け講座もご依頼しました。ご紹介いただいた講師の解説が非常にわかりやすく、社内から「講師の言葉があったおかげで理解が深まった」と聞いています。

また、社内の有資格者の管理や個別の問い合わせについても、親身なご対応により導入をスムーズに行うことができた点でも非常に感謝しております。

今よりももっと良いかたちを、全社で目指す

――地域のDigital Lead活用事例が集まるほど、地域経済のいろいろな集合知が生まれそうですね。

春日さん:そうですね。実際、ホームページ作成支援で使う情報収集シートは、事業に合った適切なタイトル、説明文、SEOを踏まえたものへ拡張し続けています。より事業者様の商品・サービスを求めているお客様に響くコンテンツづくりができつつあります。

また、お客様への成果報告も、戦略に沿った報告テンプレートを社内共有していて、事業者様にあわせて素早く的確に報告できる点も弊社の強みだと思います。

土田さん:情報収集や報告書テンプレートなどをより良くする流れが社内にできたのは、お客様の成果・効果を社員が一緒になって喜び合えるよう取り組んできた成果だと感じています。今が最終形ではなく、もっと良くしていくために、協会のみなさんにはぜひご協力をお願いしたいです。

――地域のデジタル推進を共に進めるため、私たちも尽力してまいります! 貴重なお話をありがとうございました。

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