秋晴れの9月25日、名古屋に行ってきました。以前は名古屋に無縁でしたが、ウェブ解析士でご縁いただいて名古屋もよく行くようになりました。名古屋めしもデザートパスタ以外コンプリートしています。でも名古屋って名古屋めし以外も美味しそうですよね、栄に行くとアメリカっぽいハンバーガー屋さんや肉バルが沢山あって「私は飲食店経営するなら福岡と名古屋だけは避けよう」と思いました。
さて、今回は先日ウェブ解析士法人会員になってくださった株式会社アクセスにお伺いしました。株式会社アクセスさんはリクリートの媒体を中心に展開するリクルーティングの会社です。
直接オフィスのあるビルが未来的。サバゲーやりたくなります。やったことないけど。
会議室には就活塾の資料やポスターがたくさんありました。
私達のころはここまで本格的なものはなかったですよね。
いまの若者にとっていい就職先ってなんでしょうね・・・
なんて考えると今回ご協力いただく
取締役営業部長小倉幸二さま
と
経営企画部部長平野博之さま
がお越しになりました。
USP (Unique Selling Proposition)を考えた採用支援とは
平野さん:正直、江尻さん来るって聞いて「いったい何をお話すればいいのかな?」と思いました。
江尻:要するに僕が興味あるから来ている感じです(笑)。ウェブ解析士協会の法人会員になる会社は皆さんすごい会社が多いのです。本業で大変な会社はウェブ解析みたいなこと考えてられません。
本業があるなかウェブ解析に会社あげてとりくもうという法人企業は私も学ぶことがあるのでなるべくお話を伺いたいと思っています。
だから、今日はウェブ解析士がいいとかそういう話より、株式会社アクセスさんが今とりくんでいる仕事や将来目指すところを伺いたいです。
そもそもですが、愛知の求人業界ってどんな特徴があるのでしょう?
小倉さん:愛知は製造業、物流の拠点です。だから求人需要も多く。採用は簡単ではありません。だから、求人広告の需要も多く、その分競合も多いのです。私どもはリクルートの媒体を中心に求人媒体をとりあつかっています。もちろん、リクルートの媒体をあつかう企業は他にもありますし、リクルート以外の求人媒体もある、このような競合が多い中で採用に貢献できるかご提案することが私達の仕事です
江尻:サイトに「USPリクルーティング」とありますが、USPをメインに掲げる求人支援会社って珍しいですよね。
サイト拝見すると
Unique Selling Proposition(ユニーク・セリング・プロポジション)の頭文字をとった略語であり、その意味を直訳すると「独自のウリの提案」となります。とありますね。
たしかに働くのは会社の特徴出さないと結局うまくいくわけないでしょうね。
うちもwantedlyとか使ってますが、私が羊齧協会で羊かじってる写真とか、求人の写真に餃子とか掲載してるんですよ。
平野さん:それはユニークでもセリングポイントじゃないのでやりすぎですが(笑)、紙媒体からネットに移行したあとの次の転換がおきていて、USPの重要性は増すばかりです。リクナビ載せておけばいいよ、というだけでは足りません。求職者もいろいろな道筋で仕事を探しているのでindeedやgoogleなどを知らないうちに使って募集にたどり着く現象がおきています。その中でクライアント企業から、自社の採用効率をあげるためにウェブサイトを見てほしい、という話が増えているのです。
江尻:そうそう、ユーザがいろいろな道筋で情報と触れているというのは重要ですよね。
気まぐれ消費者という本を読んだのですが、「液状化する消費者」という言葉がツボでした。
ブランドに対する意識がどんどん触れる情報やメディアやユーザでコロコロ変わる時代なのですね
小倉さん:その一つがウェブサイトですよね。私達もUSP考えるとホームページ、良くしましょう!というご提案もしています。私達もオウンドメディアについて、まだ勉強中なところもありますが、お客様のこと考えたら必要であれば提案します。でも簡単ではありません。人事部や採用担当も広告であれば予算で実行可否を決められますが、サイトとなると役員や別部署との調整がいるので、良い提案だったとしても企業採用担当者さまが動きにくかったり、上層部で通らなかったりもします。
私達も結果を出したいですから、ウェブについて力をつけたいです。HRソリューションズさんのリクオプを紹介もあるのですが、私達としてはもっとウェブサイトの改善に対しても良い提案していきたいのです。
江尻:リクオプ提供するHRソリューションズさんもウェブ解析士協会法人会員なのですよね。ウェブ解析士協会で人材業界を研究するHR研究会なども開催しています。近年単純に紙からウェブになるだけではなく、求人でオウンドメディアやindeedみたいな運用型広告も使うようになってきています。最近上場で話題になったwantedlyみたいなふわっとしたメディアもあったり、採用におけるウェブの役割が変化していることをちゃんと捉えようと思って勉強会してるんです。たとえば前回HR研究会でやったのはメッセンジャーツール一括管理ソフトのINSTさんに登壇してもらったんです 。
一方で、人材業界や人事部にウェブやウェブ解析が重要だと言われてても一般のマーケティングと違うところも多い。
だから、人材業界の人が学ぶにあたって、こんな事学びたいみたいなことあればぜひ聞きたいですね
小倉さん:INST Messenger ですか、知りませんでした。便利ですねー。ウェブ解析士でも人材畑の私達としてハードル高いのです。ウェブを自分たちの扱う媒体以外も広く知る必要を、社内に伝えたいのでそのような周辺情報の必要性というようなセミナーがあるといいですねー
江尻:たしかにヒューマンリソース業界をとりまくデジタルも含めた環境について理解するというセミナーは面白いですね。HR研究会に聞いてみます^^法人会員の皆様には必要な知識や紹介したいサービスなどの告知でもご支援できるとうれしいのです。法人会員は法人子会員になるウェブ解析士の資格維持を割安にできる代わりにフォローアップ試験の合格率の維持の義務などもあるので、せめて少しでもお手伝いできればと思っています。
小倉さん:フォローアップ試験って資格維持のための試験ですよね?資格維持には試験が毎年あって、法人会員は資格維持のためには一定の合格率を確保しなきゃいけないのですか・・・これって全員資格維持しなければいけないのですか?
江尻:フォローアップ試験の資格維持率基準は、法人会員になった年の小会員数のうち、法人A会員は100%合格、法人B会員は80%以上合格となってるから結構厳しいハードルです。ただ、新規にウェブ解析士の資格取得した人がいればその法人子会員は合格者として分子に加わります。
小倉さん:私達も適正を図ってる段階なのです。ウェブ解析に向いている人は誰かということですね。だから、業務に関係がない人も受けることもありえます。そのとき毎年その人も資格維持しないと法人会員維持できないとなると難しいのですが・・・
江尻:理解できます。力試しに役員が受けている会社もありますけど、役員に試験受けてくれってお願いするのは難しいこともありますよね。毎年法人会員更新時に法人会員対象から外すことでフォローアップ試験の資格維持率から外すことは可能です。その場合、法人会員向け画面で、会員として継続しないウェブ解析士の方を外すようにしてください。誰でもウェブ解析士を持つ方が法人子会員に登録していれば2年目からは誰でもフォローアップ試験を受ける対象になります。ややこしくてすいません。法人会員は一人あたり会員費用が割安な分、資格維持のフォローアップ試験受講でご協力をお願いしているためです。
小倉さん:フォローアップ試験があることは社内に共有しないといけませんね。私達人材のプロとしては社員のウェブ解析の適正を知りたいのですよ。元気な人、ヲタクな人、誰が向くのか。求人媒体でも人によって向き不向きってあるのです。タウンワークは元気がいい人がよくて、少し結果がよくなくても近隣のイベントや天気などと関連を見れれば、元気にコミュニケーションできる人の方がクライアントもかわいがってくれる、でもリクナビは媒体の効果測定がちゃんと出るのでデータを見て良し悪しをきちんと分析できる社員のほうがお客様から評価されるというようなことです。そして適材適所でウェブ解析の得意な社員を見極め育てていきたいです。これから人材業界の人材もデータを見る力が重要になると思っています。
江尻:さすが人材のプロですよねー。
採用力診断も企業に提供していますよね。僕個人的には一般社団法人コスト削減支援協会も気になります。電力とか携帯とか一部のコストダウンができるってサービスはよく有りますがこれだけ多方面に改善するってなかなかすごいノウハウですよね?
平野さん:さすが協会理事(笑)、今は景気が悪くないのでコストダウンより売上げアップのほうが受けはいいのですが、導入した企業はほぼ全社満足してくださっています。大事なのはコスト下げれば何だってよいってことではないのです。必要な経費は下げてはいけません。経費を見えるかし、どの程度下げるころが事業にとって効率的か考えられることが大事です。
江尻:ウェブ解析も、状況を数値化して見ることで判断するので通じるものがありますよね。これいいなーやってみたいなー。
平野さん:そうそう、江尻さんなんでウェブ解析をメインにしたのですか?もともとウェブ制作の方なのですか?それとも広告業界なのですか?
江尻:どっちでもなくて、私はずっと地方の中小企業を軸にしたウェブ解析が軸なのです。その前はゴムの会社で営業やってました。全然畑が違います(笑)大学で統計のゼミではありましたけどね。大学生の頃、就職活動で父が中小企業の社長やってて、父の会社のことしか考えてなくて、父の後継ぐから働かせてくれじゃ、誰も採用してくれないとおもって地方の中小企業を元気にしたいと言い換えたのです(笑)嘘じゃないからバレないなと。でも、想像以上に採用関係者が共感してくれて、NTTで内定もらったらあまりに大きすぎて人事部長にホント中小企業の仕事させてくれるのかと聞いたら「分からん」と言われまして・・・そりゃ何十万人もいるのでムリもないのですけどね。それで辞退して本当に中小企業の仕事させてもらえるところ探し直したら専務が中小企業の仕事させてやると約束してくれたので、その会社に入りました。約束通り岡山に飛ばされて電話営業しましたけどね(笑)。
そのあとで電話営業したかったんじゃなくて、中小企業の役に立ちたいなと思いインターネットに可能性を感じて、中小企業に役立つソリューション探してたらアクセス解析見つけて、これだ!これは安いしニッチなマーケット見つけられる!と思ったわけです。
平野さん:へーそういうことだったんですかー
江尻:だから地方中小企業活性化は私にとって、嘘から出た誠というか、言ったことばに自分が乗り移られたようなところがあります。私の話ですいません。本日はありがとうございました!今度名古屋でセミナーやりたいですね!よろしくお願いします!!この近く美味しそうなお店沢山あるし^^