株式会社エルテス(以下、エルテス社)は、2004年に創業し、ビッグデータ分析を強みに、ソーシャルリスクを中心としたデジタルリスクを検知・解決するテクノロジー企業です。
デジタルリスクとは、インターネット上の風評、ネット炎上、情報漏洩、従業員の不正、産業スパイ等、企業の競争力にも影響を与える重大なリスクで社会的関心も高まっている分野です。
エルテス社は、顧客のデジタルリスクを分析し、解決に導くサービスを現在300社以上に提供されています。
お話をうかがったのは、コンサルティング部 対策ソリューショングループマネージャーの諸橋 正崇様とコンサルティング部 コンサルティンググループの城間 紀子様です。
(以下敬称省略)
ウェブ解析士を受講に至った経緯についてお教えください。
(諸橋)前職で新規事業での地方の観光サイトの立ち上げを行うことになりまして、サイト自体は作ってみたものの当時は、ウェブ解析という知識がなかったので、Google アナリティクスでデータを見ても何が起こっているのか全くわからなかったです。
「クライアントからも費用対効果がでているのか教えてくれ」と言われたものの、結局答えられずに終わってしまったこともありました。
そうした状況の中、サイトを企画しているうちに、サイトを分析するのはとても面白いなと興味をもち、インターネットで検索したところ、ウェブ解析士認定講座にたどり着いたのです。
調べてみると、日本には他に似たような資格はなかった事も、受講するきっかけになりました。
諸橋様が社内で最初に初級、上級ウェブ解析士を受講されて、社内に広めていただいたとお聞きしているのですが、それはなぜですか?
(諸橋)ウェブマーケティングに関する様々な知識を体系的に学ぶことができる講座だったことと、受講した後もフォローのセミナーがたくさん開催されていたので、知識を吸収するにはすごく良い場だと感じたました。そこで、ウェブ解析士を社内に共有したところ、会社としても、みんなで取っていこうという流れになりました。
現在では、社内に「初級ウェブ解析士6名」「上級ウェブ解析士4名」の計10名が在籍しています。
ウェブ解析士の資格取得後に、お客様からの評価や提案力の向上、資料の品質アップなど、何か成果はありましたか?
(諸橋)資格を取得した当初は、すぐにお客様の前で知識を披露できる状態ではなかったのですが、お客様のサイトを改善する際にどういったところを強化していったら良いのかという、初めのきっかけがつかめるようになりました。
そこから更に、個人的にも沢山勉強したのですが、この資格がなかったら、お客様の前でどのような話をすれば良いか分からなかったので、そう言った意味ではウェブ解析士の資格はとても良いきっかけになりました。
また、私が受講したころは、まだ初級ウェブ解析士だとGoogle アナリティクスによる分析の話もなく、上級ウェブ解析士の内容の方が実務に直結することが多かったですね。
ウェブ解析士を受講する前と受講した後の変化を教えてください。
(諸橋)弊社のメインサービスはマーケティングではないので、直接的な影響はないのですが、お客様からふとした質問や相談を受けた時に、答えられることで、関係値が向上しました。
また、入社した当初は、コンサルティンググループというお客様と接する部署に所属していたのですが、そこから対策ソリューショングループという検証や分析を行ったりする部署に異動になり、そこで、ウェブ解析士の資格で学んだ分析に対する考え方がすごく役立ちました。
実際にテキストに載っていたことではないのですが、こういった考え方で分析していけば良いだろうなというのが、自ら論理的に考えられるようになっていました。
(城間)私は、受講してみて結構、簡単だったなというのが正直な感想です。
私はウェブ解析士以外の資格は実は何も持っていなくて、はじめて受けた資格がウェブ解析士でした。「ウェブ解析士」というネーミングから難しい資格を想像していたのですが、意外と簡単に取得できてしまったので、少し拍子抜けしたところがありました。
昨年の9月に入社したのですが、丁度そのタイミングで、「コンサルティング部では、初級ウェブ解析士の取得を必須にしよう」という試みが始まろうとしていた時期だったのですが、ウェブの知識が全くない私でも勉強して取得できたというところが良かったです。
また、コンサルタントとして、お客様との顔合わせの際に、「上級ウェブ解析士が担当します」と挨拶をすると信頼が得られやすいというのも実感しています。
課題の修了レポートがきついとか、講座内容が難しいという声はいただくので、簡単だったという城間様の感想は、はじめてで驚きました。
(城間)上級ウェブ解析士の中間課題や修了レポートの作成などは皆さんがおっしゃる通り、辛かったですが、講義の内容自体はわかりやすく思ったよりも簡単でした。
受講された感想をお聞かせください。
(諸橋)受講したことでマーケティングや分析をしていく中での基礎的な土台ができましたし、人脈が広がったのも良いと感じたメリットでした。
(城間)何もないところから、ウェブマーケティングを勉強するきっかけになりましたし、空いてる時間に勉強でき、講座も土日で受講できたので、仕事をしながら必要なスキルを身に着けられたのは、助かりました。
新規事業でコンサルティング部の諸橋と連携しながら仕事をする際、こんなキーワードでSEO対策をすると良い結果を得られるのではないかなどアドバイスをもらったりするのですが、お互いウェブ解析士の資格を持っているので、やり取りもスムーズにでき、検証のサイクルも早く回せることができています。
お客さまに対しても、自社内でもウェブ解析士で得たノウハウをフル活用されていて、とても理想的ですね。これから、ウェブ解析士の資格を取得しようとしている方々へ一言お願いします。
(諸橋)ウェブ解析士の資格を取得して終わりではなく、そこから絶えず勉強をするということが必要です。
ウェブ解析士協会主催のセミナーに限らず色々なセミナーに参加して話を聞いたり、興味が湧いたものに関しては、Amazonで本を購入して通勤時間に読んだりというのを自分の中で習慣づけています。また、お客様のサイトのGoogle アナリティクスを見せていただける機会が多いので、その際に、自分で解析してみるというのを実践しているのですが、数をこなすと段々と精度があがっているのを実感しています。
(城間)実は、私はSEOという言葉を知って一か月後に、ウェブ解析士の資格を取得したのです。なので、全く知識のない人でも、取得できる価値ある資格です。
私が、受講した時は周りにベテランの人が多かったのですが、そうした方々の考え方も知れて、良い勉強にもなりましたし、若い時期の方が吸収する力は強いと思いますので、会社のバックアップ制度がある方は迷わず取得するべきだと思います。
また、上級ウェブ解析士であれば8万円もしますが、投資した分を取り返さないといけない、という意欲につながります。自己研鑽を考えているなら、是非トライしていただきたい資格ですね。
諸橋さん、城間さん、本日は貴重なお話、ありがとうございました。
インタビュアー:渡辺