「IPアドレス」でウェブ解析・データ活用の最先端をゆく 株式会社Geolocation Technology

IPアドレスに多様な情報を紐づけて活用する「IP Geolocation(アイピー・ジオロケーション)」。この技術に特化し、幅広い業界へ提供する株式会社Geoloation Technologyは、前身のサイバーエリアリサーチ設立から25年間、日本のインターネット業界を支えてきた存在です。

今回は営業部の上級ウェブ解析士の資格を持つ榊 美代奈さんに、ウェブ解析士のカリキュラムにも登場する主力サービス「どこどこJP」をあらためてご紹介いただくとともに、ウェブ解析士協会法人会員のメリットをお話いただきました。

(インタビュー・編集:ウェブ解析士 ふじね まゆこ)

目次

分析だけじゃない! IPアドレスの可能性

――IPアドレス、GPS情報などからユーザーの位置情報を識別する「ジオロケーション技術」は様々な分野で見かけるようになりました。とはいえ、業界外の方はあまり意識しない分野とも言えるかもしれません。あらためて貴社の事業について教えていただけますか?

株式会社Geoloation Technology 榊 美代奈さん (以下、 榊さん):弊社は2000年の設立から25年間、IPアドレスと100種類以上の情報を紐づけて活用する認証技術「IPジオロケーション」を提供し、デジタルマーケティングからセキュリティまで幅広い分野で活用いただいています。

IPアドレスに紐づくデータベースイメージ

――IPジオロケーションとはどんな技術でしょうか?

榊さん:当社は、IPアドレスに対し、位置情報、企業情報、環境情報をはじめ100以上もの項目を紐づけたデータベースの作成・提供をしています。

このデータベースによる「IPジオロケーション技術」を活用することで、ウェブサイトのアクセスユーザーの地域、組織、気象状況などの判定が可能になります。IPアドレスデータベースを参照するサービスは「どこどこJP」になります。他にも、詳細な営業リストの作成、Google アナリティクス4との連携による詳細なウェブ分析など、活用方法は様々です。

――ターゲティング広告や、ウェブ解析だけではないんですね。

榊さん:そうですね。より判定の正確性を求められる不正アクセス防止・セキュリティ対策の分野でもご利用いただいています。大規模動画配信における著作権・放送権保護、RegTech(レグテック:被規制機関によって利用される、規制・報告義務等の法令遵守をサポートするイノベーティブな技術)なども提供しています。

――ウェブ解析士に関連する活用だと、どんなものがあるか教えてください。

榊さん:ウェブ解析士のみなさんと近しいものとしては、Googleアナリティクス4と「どこどこJP」を連携した組織分析でしょうか。ウェブサイトへアクセスしたユーザーのIPアドレスから、組織名、属性情報と掛け合わせての分析が可能です。営業戦略の策定やマーケティング、営業活動に活かすことができます。

IPジオロケーションでできること

榊さん:また、ウェブサイトにアクセスしたユーザーのIPアドレスから、IPアドレスデータベースを参照し、取得した情報でコンテンツの出し分けも可能です。アクセスしたユーザーの最寄りの店舗情報や業種に合わせた事例を自動で表示させることで、離脱を防ぐとともにユーザビリティも高めることができます。

アクセス元に合わせた情報の最適化(ウェブサイトより引用)

――分析と拡張、どちらにも使える技術なのですね。

榊さん:はい。最近では3rd Party Cookie規制の動きや、GDPR等のプライバシー保護規制への対策も必要不可欠となり、IPジオロケーション技術はますます求められる技術になってきています。

この規模のIPアドレスデータベースを作成・提供している企業は国内では当社のみとなります。日々変化するインターネット環境へ適応するため、これからも精度向上・新技術の提供に力を入れてまいります。

資格は、高い専門性と信頼の証

榊さん(写真中央)とウェブ解析士の資格保持社員のみなさん

――現在、18名のウェブ解析士の資格保持者が在籍中とのことで、全体の取得率はどれほどなのでしょうか?

榊さん:営業部を中心に、約4割の社員がウェブ解析士の資格を取得しています。

特に営業はデジタルマーケティング領域の提案が非常に多いため、全体像を学ぶといった点でも役立っていると思います。

――法人会員のメリットはありますか?

榊さん:ウェブ解析、インターネット分野と関連が深いサービスを展開しているため、すでにウェブ解析士の資格をお持ちの方や、ウェブ解析士の資格について知っている方とお会いした際に、スキルを証明できる点がメリットですね。

資格で得られる知識も、信頼性の高い解析結果の提供だけでなく、満足度の高い解析サービスを実現する基礎として大変役立っております。

――榊さんは貴社へ新卒入社したとき、ウェブ解析に関する知識はなかったとお伺いしました。ウェブ解析士の資格取得に加えて、何か取り組まれたことはありますか?

榊さん:ウェブ解析士マスターが主催する勉強会で学びました。大学は全く違う分野を専攻していたので、新しい用語を必死で覚えました。

お取引先の中には、デジタルマーケティングを熟知した方が少なくない分野ですので、ウェブ解析士以外にも、GAIQ(Google Analytics個人認定資格)などの関連資格を取得し、同じレベルで話すため学び続けています。

ウェブ解析技術を牽引するパートナーとして歩み続けたい!

――今後、業界を牽引する企業としてどのように資格を活かしたいとお考えですか?

榊さん:やはり、ウェブ解析に関する知識を担保する資格として、ウェブ解析士の認知向上に少しでも貢献したいと考えています。

また、協会の皆さまへ貢献したい思いから、ウェブ解析士資格を保有されている方々へ「どこどこJP提供支援プログラム」もご用意しております。

これは、通常14日間の無料トライアル期間を、協会経由のお申し込みで「90日間」へ延長するプログラム特典です。

すでに資格をお持ちの方で、IPジオロケーション技術に関心のある方はぜひご活用ください。

GoogleアナリティクスでBtoB分析|どこどこJP https://www.docodoco.jp/campaign_ga/waca_special.html

――非常に嬉しいお言葉と、ご協力ありがとうございます! 今後とも、より広く深い分野でのご活躍を応援しております。

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