ウェブ解析士の資格を取得したばかりの方を対象としたショートインタビュー。今回は、実店舗ありきの小売業を営む企業に所属している原口(はらぐち)さん。復職までの時間を活用し、ウェブ解析士の資格取得に取り組まれたとのこと。ゼロから知識を得るのが相当大変だったそうですが、そのモチベーションはコロナ禍による影響にありました。
(インタビュー・編集:ウェブ解析士マスター 小杉 聖)
――― ウェブ解析士の合格、おめでとうございます!今はどんなことをしていらっしゃいますか?
原口 誠さん(以下、原口):実は1年くらい前から休職中で、9月に復職予定なんです。うちは実店舗ありきのそこそこ大きな会社なのですが、コロナ禍の影響を受けたんですよね。そこで、ECをもっと強化すべきと思うようになり、ECに活かせるスキルを探していました。
――― そこでウェブ解析士の資格を知ったのですね。
原口:そうですね、時間もあるので勉強してみようかなと思って。
――― 勉強時間はどれくらいかかりました?
原口:いやー、結構かかりましたね。正直、難しかったです!
知識ゼロからだったので講座を1日1章ずつのペースで進めたのですが、説明を理解するのに5〜6時間かかりましたし。それが8章ですから、だいたい40〜50時間くらいかかりましたね。レポート提出の代わりにGoogle アナリティクスの講座を受けたので、60時間近くかかったかもしれません。
――― 今回の講座は江尻さんの動画をオンデマンドで見ながら小テストや課題を行う、半独学スタイルですもんね。この講座をオススメするとしたら、原口さん的には10点満点中、何点くらいですか?
原口:そうですね〜、5か6点くらいですね。
ウェブ解析士の資格を通して学べることは多かったので、ECに関わる部署なら持っていたほうがいいと思うんです。ただ、勉強時間をどう捻出するか。就業時間内でやっていいと言われたら大賛成なんですけど、自分の時間でやれといわれたら難しいですね……。
――― なるほど。
原口:各章の小テストのあとの課題が一番大変で、1〜2時間かかったんです。小テストまでは集中して、詳細な課題はあとからやるスタイルを繰り返していました。
――― 時間がかかるといえば、テキストは読み込みました?
原口:書籍のテキストは送られてきましたけど、オンラインでダウンロードできるようになっていたPDFを読みました。
――― PDFですか!
原口:ええ、普段の本も電子書籍なので、紙で読むのが苦手なんです。ページ数が多くて圧倒されるので。でも、PDFなら威圧感がないから読めるんですよね。
――― いやー、紙でないと頭に入ってこないという感想がほとんどなんですが、威圧感がないから読みやすいというのは、初めて聞きました!
原口:でも、テストのときはさすがに本を使いました。PDFだと探しきれなくて。それで時間かかったのはありましたね。
模擬テストでは90点を叩き出せるようになるまで何度もシミュレーションしていたんですが、本番と違いすぎて焦りました(笑)
――― ウェブサイトにある模擬試験ですよね?
原口:はい、実際の問題を見たら「えっ?えっ!?あれっ!?」と思って。
時間が足りなくなって、残り2分くらいでギリギリ解き終えたくらいでしたし。合否はすぐにわかるので、すごくドキドキしました。
――― あくまで模擬試験ですしね。それでも合格できたのは、実力ですよ!
原口:そう言ってもらえると……ありがとうございます(照)
――― 知識ゼロからとのことでしたが、原口さん自身は、ウェブに関わっていらっしゃらなかったんですね。
原口:ECは別部署としてあったんですが、接点はなかったですね。とはいえ、今後のことを考えたらECは必要不可欠と考えています。だから、復職した際に実店舗よりもEC部署に異動して活躍したほうが、自分にとってもプラスになるんじゃないかと考えていて。
――― いいですね〜、これからどんなことをやっていきたいですか?
原口:ECをやる際にはGoogle アナリティクスが必要不可欠だと思うので、その理解は深めたいですね。そのうえで、経営層に対してどういう提案ができるのかを模索していきたいです。
――― 提案の対象が経営層!
原口:上場企業ですので経営層に訴えかけるのは必須だと考えています。現在弊社ではECの売上増を最重要課題にしていますので。コロナ禍で落ち込んだ実店舗の売上をECでカバーできるよう、取り組んでいきたいです。
――― ウェブ解析士協会でもEC関連のセミナーを色々やっているので、ぜひそちらにも参加しつつ、EC関連の方々とのつながりもつくっていってください。ありがとうございました!