「仕事とウェブ解析士」をテーマにお送りするウェブ解析士インタビュー。76人目は福岡市で15年、ウェブ制作会社を経営する株式会社リクト代表取締役 山口 裕介(やまぐち ゆうすけ)さん。上級ウェブ解析士の山田修史さんとともに、資格を活用した事業展開をしています。今回は経営者目線で考える資格取得のメリットをお話いただきました。
(インタビュー:上級ウェブ解析士 毛利 美佳、編集:ウェブ解析士 ふじねまゆこ)
選ばれる制作会社を目指して
――法人化して13期目とのことですが、現在はどの分野に注力されていますか?
山口 裕介さん(以降、山口さん):企業のウェブマーケティングを包括的に支援しています。最近はDX支援の一環でCRM(Customer Relationship Management:顧客と良好な関係をつくる仕組み)の導入支援に力を入れていて、企業の新規顧客獲得から関係性向上までトータルで支援できるのが強みです。
――制作だけでなくウェブマーケティング全般の悩みに答える会社なのですね。
山口さん:そうですね。加えて最近は採用活動に悩まれる企業が多いので、採用向けのウェブサイト活用提案にも注力しています。
――山口さんがウェブ解析士を取得したきっかけは?
山口さん:弊社のマネージャーで上級ウェブ解析士の山田修史(インタビュー記事はこちら)がきっかけで興味を持ちました。彼の資格を使って人脈を広げる姿や、社内メンバーに資格取得を推奨し、採用面接で資格の有無を確認する様子を見て、どんな資格なのか気になっていました。
その後、組織として資格取得を推奨するにあたって、自分も資格を取得することしました。
――資格を有効活用する方が社内にいらっしゃると心強いですね。山口さんは資格取得後、どのように活用されていますか?
山口さん:私が直接お客様へ提案する機会は少ないですが、専門家としてアドバイスを求められる場面は多いですね。ウェブ解析士が社内に増え、メンバーの意思疎通がスムーズになったのも大きなメリットです。
社員の資格取得が会社の強みになる
――社内でウェブ解析士の資格取得を推奨してよかったと思う点は?
山口さん:お客様に安心感を持ってもらえる点ですね。名実ともに信頼できる判断材料になっていると思います。社内に対しては資格を取得する過程で学んだことを実務に役立ててもらえる点で良かったと感じています。
――資格取得へのモチベーションを上げる仕組みはありますか?
山口さん:弊社では実務と関連がある資格取得者に対しインセンティブを設けています。ウェブ解析士に関してはディレクターやマーケティング支援チームのメンバーへ強く推奨していますね。資格取得を今期の目標にするメンバーもいますよ。
――メンバーが前向きにスキルアップする仕組みは会社全体の強みになりますね。
山口さん:ウェブマーケティングを含む専門家・有資格者は会社の強みです。メンバーは学んだことを業務に活かしながら他の資格や経験とかけ合わせて個性を磨いてほしいと願っています。
会社も社員も個性を強めて市場価値を上げる時代に
――今後どのようなビジョンをお持ちですか?
山口さん:この1年で生成AIを含む画期的なツールが増えました。これにより買い手から見えるアマチュアとプロフェッショナルの境界線が曖昧になっていると強く感じます。
お客様が依頼先の品質を判断するとき、資格はひとつの信用材料。ウェブ解析士のような資格は自社の強みに説得力を持たせると思います。
――確かに、ウェブサイトを作るハードルは年々下がっていると感じますね。
山口さん:今後、ウェブ制作において選ばれる企業とそうでない企業の二極化が進むと考えられます。言われたものを作るのではない提案型のコンテンツ制作が求められるなかで、ウェブ解析士の知識は提案の幅を広げ、信頼性を担保すると思います。
――非常に大切な視点だと思います。最後にウェブ解析士取得を考える方へメッセージをお願いします。
山口さん:弊社ではウェブ解析士を採用の参考にしています。この資格を知っているかどうかでアンテナの張り方がわかりますし、資格取得により業界で求められる知識の参考になるからです。
学んだ内容をアップデートする仕組みで、一定レベルの知識を維持しやすい点も踏まえると、非常に良い資格だと思います。
学んだことを実務で活かし他の資格や経験と組み合わせれば、ご自身の強みになるはずです。個性を強めて市場価値を高めていきましょう。
あとがき
社内の資格取得者の活躍を見て、他の社員に推奨する以上、自分が知らなければならないとして自ら取得されたエピソードはとても説得力のあるお話でした。また、採用時に資格がどう影響するのかについて経営者視点でお伺いできたので、現在資格取得を検討されている方にとって背中を押されるお話ではないでしょうか。改めてウェブ解析士という資格が持つ影響力について考えさせられるインタビューでした。(毛利)