「仕事とデジタルマーケティングと資格」をテーマに、ウェブ解析士協会会員の働き方を深堀りするインタビュー。84人目は、ウェブ担当としてSNS運用に一歩踏み出した井上 繭(いのうえ まゆ)さん。未経験からウェブディレクターの道を歩み始めて約4年、SNSマネージャー取得の背景と、協会会員で良かったことをお話いただきました。
(インタビュー:チーフSNSマネージャー 毛利 美佳、編集:ウェブ解析士 ふじねまゆこ)
会社のSNSアカウントを成功させたい!
――前回のインタビューは、営業職からウェブディレクターに転身した直後でしたね。その後いかがお過ごしですか?
井上繭さん(以下、いのまゆさん):おかげさまで今も変わらず、ウェブ担当としてお客様への提案・ディレクションを続けています。
――今回、SNSマネージャーも取得されたわけですが、そのきっかけは何だったのでしょうか?
いのまゆさん:お客様とのお付き合いのなかで、SNS運用の必要性が高まってきたことに気がつき、SNSマネージャー取得に踏み切りました。
とはいえ、すぐ決意したわけではありません。SNSマネージャーを取得した方のお話を聞いたり、協会のウェブサイトをみたりしながら検討を続けていました。
そんななか、社内でSNS運用の必要性が高まってきたんですね。これはチャンスだと思って、会社に資格の必要性を訴えました。「会社のSNSアカウントを立ち上げる経験をしてみたい!」と、考えたんです。
アカウント運用の企画書で、社内の不安をすべて解消できた
――上級SNSマネージャーまで一気に取得されたのは、実践経験を積むため?
いのまゆさん:そうですね。上級ウェブ解析士でレポート作成の大変さと経験の大きさを知っていましたから、SNS運用のリスク回避や運用方法を体得する狙いがありました。
――実際に上級講座まで受けてみていかがでしたか。
いのまゆさん:知識ゼロの状態から、筋の通った提案書や企画書を作るのはやっぱり難しいですね。私自身の問題かもしれませんが……。
作ってはやり直しを繰り返し、自分なりの答えを導き出す作業はなかなか大変だとあらためて感じました。
――資格取得後、無事にアカウント作成はできましたか?
いのまゆさん:はい。おかげさまで、社内会議で挙がった質問は、上級講座の内容をもとに作成した運用企画書ですべて説明できました。
正直、「私、すごい!」って、自分を褒めましたね。自信につながりました。
――それは嬉しいですね! 今後はどういった点に注力したいですか?
いのまゆさん:企業SNSアカウントの運用では、プロジェクトが動き出すと作らなきゃいけないことがどんどん増えていきます。
メンバーの意見をまとめるのも大変ですし、自分の見落としに気づかされることもあります。まずはプロジェクトを軌道に乗せるところまで頑張って取り組んでいきたいですね。
社内のご意見番として成長したい
――会員になってよかったことはありますか?
いのまゆさん:私はあまり広いつながりを持っていないけれど、協会が発信する会員向けのセミナー情報やメルマガを見ると、世の中の動きが大体わかるので役立っています。
業界で注目されていることや、ディレクターとして考えなきゃいけないことを日々受信できるので、自分で探すよりも信頼できる情報にアクセスしやすい点に魅力を感じています。
――いのまゆさんは、今後どんなふうに成長したいと考えていますか?
いのまゆさん:弊社はどちらかというと制作物のご依頼が多いのですが、大事なことは納品後の運用だと感じています。作るだけではなく、運用の提案力を上げていきたいですね。
上級SNSマネージャーも取得したことですし、社内で「SNSなら井上に聞くといいよ」と言ってもらえるくらいの実績を残せるよう頑張ります。
――とても素敵です! 最後に、資格取得を目指す方へメッセージをお願いします。
いのまゆさん:私は何も知識がないところから、ウェブ業界へ移りました。自分の領域を広げたいけれど、何をすべきかわからない方は、ぜひこの資格をおすすめしたいです。
私みたいに最初はつながりがなくても、講座を通じて出会った先生や受講生と知り合いになれば、何かあったときに聞ける人ができます。それだけでも、すごく心強く感じるのではないでしょうか。
あとがき
会社のSNS運用の必要性を感じて自ら上司にかけあいSNSマネージャーの取得に踏み切ったといういのまゆさん。課題でもある「SNS運用企画書」を悩み抜いて作り上げたからこそ、社内の賛同を得て新しいアカウントの運用をスタートされています。
アグレッシブに学び、実務に生かす姿にとても刺激をもらいました!今後ますますのご活躍が楽しみです。(毛利)