「仕事とデジタルマーケティングと資格」をテーマに、ウェブ解析士協会会員の働き方を深掘りするインタビュー。90人目は、吉岡 雄太(よしおか ゆうた)さん。食品関連企業でPRに携わる吉岡さんが、上級SNSマネージャーを取得して感じた効果をお話いただきました。
(インタビュー:チーフSNSマネージャー 毛利 美佳、編集:ウェブ解析士 ふじねまゆこ)
ウェブの世界の広さを知るきっかけに
―― 吉岡さんは福岡で広告営業のお仕事をされているそうですね? 具体的にどのような業務に携わっているのでしょうか?
吉岡 雄太さん(以下、吉岡さん):食品関係の企業で会社員をしています。福岡県産品のPRが主な仕事です。主にウェブ関係の業務を担当していますが、消費者の方へ直接、県産品をPRする催事活動も行っています。
―― もともと、ウェブ業界での経験は長いのでしょうか?
吉岡さん:前職のウェブ系企業で広告運用に携わっていましたが、長いとは言えないですね。経験業種は様々ですが、中でも広告営業に長く在籍した営業マンです。
現職で初めてECサイトの運用支援に関わるようになり、今年で4年目になります。
―― SNSマネージャーを取得しようと思われたきっかけを教えてください。
吉岡さん:ウェブ関係の仕事を続けるなかで、私自身のウェブの理解度を対外的に証明したいと考えていました。クライアントへの提案に説得力を持たせたかったことと、私自身の発信力強化が大きな目的です。
いろいろな資格を調べたなかで、SNSマネージャーのカリキュラムが魅力的かつ目的につながると思ったので、挑戦することにしました。
―― SNSマネージャー認定講座を受講してみていかがでしたか?
吉岡さん:SNSの基礎やサービスごとの特徴など基本を学べました。ただ、SNSの種類が多岐にわたっていて、ウェブの世界の広さを実感しました。正直、かなり勉強が必要だと感じました。
―― 上級まで受けようと思われた経緯を教えてください。
吉岡さん:SNSマネージャーだけでは物足りなくなったことと、ビジネスとして本格的なSNS運用を学びたかったのが理由です。
プライベートとビジネスの運用は全く別物ですから。
―― 実際に上級講座と課題に取り組んでみていかがでしたか?
吉岡さん:課題は正直大変でした。ビジネス上での運用経験がなかったことや、設計のやり方がわからなかったことが理由です。ただ、講座はとても丁寧でしたし、常にフィードバックやアドバイスをいただけるので、楽しく理解を深めることができました。
肩書に「上級SNSマネージャー」を掲げてみて感じた効果
―― この資格を取得することで、何か変わったと感じることはありましたか?
吉岡さん:名刺に上級SNSマネージャーと記載したことで、取引先への印象が変わり、提案がしやすくなったと感じます。専門知識を持っていると認識されるようになり、仕事の幅が広がりました。
―― 嬉しいですね!
吉岡さん:そうですね。社内でSNSの相談を受けるようにもなって、コミュニケーションが円滑になったと感じます。業界的にデジタルマーケティングの浸透がゆっくりだと感じるなかで、この変化は嬉しかったです。
他部門のアドバイザーとしてクライアントへ提案する場面が増えた結果、受託案件が増え、売上貢献につながっています。資格を取得して良かったです。
―― 現在、吉岡さんが注力されていることは何でしょうか?
吉岡さん:個人的に、業務とSNS運用の効率アップを目指して、生成AIの活用に関する情報は積極的に取り入れています。なかなか業務に取り入れるのは難しいですが、将来的にはさらなるパフォーマンスを発揮できるようアンテナを高く張っておきたいですね。
SNSに限って言えば、培った情報発信力は企業・個人の両方で役に立つと思いますので、この資格取得に満足せず、アップデートしながら次のステップに進んでいきたいです。
―― ありがとうございます!最後に、SNSマネージャーの資格取得を迷っている方に対してメッセージをお願いできますか?
吉岡さん:SNSマネージャーの資格は、ステップアップしながらわかりやすく体系立てて勉強できます。特に上級講座では、1ヶ月間しっかりSNS運用に向き合えます。SNSの力を伸ばしたい方は、ぜひ一度トライしてみてください。とても濃密な学習体験ができるはずです。
あとがき
会社に属しながらもアグレッシブに学びを深める吉岡さん。SNSは未経験とのことでしたが、資格取得をきっかけにクライアントへの提案や自社の売上貢献にも繋がっているとのお話は、とても興味深いものでした。経験がないからと資格への挑戦を迷っている方に、ぜひ吉岡さんのインタビューを読んでいただきたいです。(毛利)