ウェブ解析士不要?GoogleアナリティクスのAIを英語とデモデータで試してみた

こんにちは。上級ウェブ解析士のはしもとみきです。

私、はしもとみきが様々なことを実際に体験やインタビューし、その模様を不定期連載になりますが、このサイト上でレポートしていきます。

記念すべき第1回目は、Google アナリティクスの新機能の紹介です。

Google アナリティクスアカウント画面

 

目次

『Analytics Assistant』??

そして「『ついにきたか!』という機能が追加された、というのです。
<BITA デジマラボさんの先月21日の記事>
【Google アナリティクスの本気。AIによる無料アドバイス機能『Analytics Assistant』の衝撃】
https://bita.jp/dml/gaassistant

それがGoogle アナリティクス上のデータをAIが解析し、そのサイトについてアドバイスするという機能です。「そんな機能、どこにもないけど…」と思われた方も多いのでは。

それもそのはずです。
というのも、『Analytics Assistant』はAndroid&iOS版で、現状は「英語版Google アナリティクスのアプリ」のみの提供とのことなのです。
『じゃあ日本では無理じゃん!』(内心ホッ※私、アルファベット恐怖症なので)と思ったら、
なんと日本国内からでも「OS(端末)の設定言語を英語に変えればすぐに利用可能だ」というのです。

「見てみみるか…よし、英語に設定変更!」
とスマホを手にしたのですが、思わずためらいました。なぜなら、「クライアントのアナリティクスのデータで何かしでかしたら嫌だな」そう思ったからで…

しかしながらなんと!それも解消してくれる方法がありました。
Google提供の「デモデータを入れる」ということです。

『Analytics Assistant』の確認の仕方

ということで、実際にしてみました。
以下、Googleデモデータ(※日本語でもデモデータは取得できます)を自分のGoogle アナリティクスに入れて、確認してみる方法です。

デモデータ画面

Analytics Assistant確認方法

1)Googleアカウントを新規で作成(もちろん既存アカウントでも可)
2)言語をEnglish(国:United States)に設定してアナリティクスアカウントを作成
3)Googleのアカウントをデモデータを入れたいアカウントにログインしておく
4)GAデモデータをGoogle アナリティクス追加
Analytics Helpで「Demo account」と入力、そのページの真ん中の
【––>ACCESS DEMO ACCOUNT<––】をクリック
(ここまではPCでした方が楽かもしれません。。。
Analytics Helpはデモデータを入れたいアカウントで表示させておいてください!)
5)スマホの言語設定を英語に変更
6)Analytics Appを開き『Assistant』タブをタップ
これだけで見ることができました。

アドバイスの内容

・先月と比較しての新規ユーザー増えています
・この画面、パフォーマンス(CVR連結)落ちています
・○○の経路で来てるユーザーの購入率が上がっています
・リピートユーザーのCV達成率、先週と比較しました
・なんか急にたくさん見られる(買われる)ページが出てきたよ
引用:Google アナリティクスの本気。AIによる無料アドバイス機能『Analytics Assistant』の衝撃
https://bita.jp/dml/gaassistant

などという感じです。

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ga_assistant_1

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『Analytics Assistant』恐るべし。ウェブ解析士が不要になるのか

ちなみに、何も設定などしていないサイトや運用をしていないサイトでAssistantをみると
「サーチコンソールとリンクさせてね」「目標を設定しましょう」
というのが出てきて、日本語版の【通知】にあるような内容などもでてきました。
さらにロボットやスパムしかアクセスのない放置中のサイトには
「英語向けにつくれば?」
と表示されます。

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ga_assistant_12

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『Assistant』機能はつまり、クリックすると即時にその時点のサイトの状態を判断し表示してくれます。
人間はGoogle アナリティクスを使うときは、「知識」と「時間」を費やしてエラー値を探しアクセス解析をしていたのにAIはクリックと同時にサイトを分析し、結果を即時に表示するんです。
ということは「アクセス解析に詳しくない方もすぐにサイトの状況がわかる」のです。

つまり・・・

解析の知識がなくてもわかる
→「解析」の技術のみしかないウェブ解析士はAIと比較すると少なくても「分析時間」では負ける
→Assistantが日本語版に本格導入されることになると、ウェブ解析士にとっては競合になる
→分析しかできないウェブ解析士は不要

ということではないでしょうか。
ではこういう時代がすぐそこまできているということになると、今後ウェブ解析士は何をしたらいいのかと思ってしまいます。

AIにできなくてウェブ解析士しかできないこと

でも、AIにはできないことがあります。
例えば
・仮説を立てる、PDCAが回っているか検証する
・ユーザーの行動を想像する、ユーザーを考える
(人間がサイトに至るまでの行動、購買に至るまでの心情の変化)
・表面のアナリティクスのデータでエラー数値が見当たらないのに、思う成果が出ていないときの検証
・期間で比較したときのデータに変化がないのに、成果が急激に下がったとき
これらを行うのがウェブ解析士にとって必要なのではないでしょうか。そしてさらに成果を最大限に出したいなら人間の「経験」が必要なのでしょう。
「経験」を最大限に高めるには、個人の引き出しを増やしていく必要があるのではと思います。
ウェブ業界は何がいいかというと、成功・失敗事例を多くの方が紹介してくれることにあります。さらにWeb解析の「神」と言われている方々も自分の手法を公開しているのです。本来、競合となる相手に自分の手法を公開することは他の業界ではあまりないこと。であるなら、これらを学べばいいのです。そしてその学びは必然的に引き出しを増すでしょう。

おすすめは「機種変更後の古い端末」で実験

ということで、まずはウェブ解析士の競合の手の内を見てみませんか。
Google 純正AIがサイトをどう診断しているかを。
おすすめは機種変更して捨てずに残っている古いiPhoneでするのがよいと思います。
Androidのバージョンはすべて対応しているかは不明です。
(画像も含めNEXUS5、Androidのバージョンは6で検証)

デジタルマーケティングを基礎から総合的に学ぶには

Google アナリティクスをはじめとしたGoogle系のツールは、その使い方を知ることも大切ですが、使うための戦略や設計が必要です。それは、ビジネスに成果をもたらすために必須の考え方です。

ウェブ解析士協会では、このようなデジタルマーケティングの基盤となる「ウェブ解析」を体系的に学べる環境と、知識・技術・技能に一定の評価基準を設け、あらゆるデータから事業の成果に貢献する人材を育成しています。

Googleアナリティクスアカウント画面

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