ECサイトでユーザーに「Amazon Pay」を選んでもらうタイミング

株式会社まぼろしの益子貴寛です。

2017年4月19日(水)に、通販サイト大手「ZOZOTOWN」への導入であらためて注目されているAmazonの決済サービス「Amazon Pay」。以前は「Amazon ログイン&ペイメント」という長い名前でしたが、短いサービス名に変更され、わかりやすくなりました。

2017年4月19日(水)にAmazon Payを導入したZOZOTOWN

Amazon PayのECサイトへの導入メリットは次のとおりです。

  • Amazonアカウントが使えるので、新規顧客獲得が促進
  • いわゆる「カゴ落ち」が減り、コンバージョン率が改善
  • 世界水準のセキュリティの下で、安全なログインと取引を実行

なお、Amazonアカウントでのログインに関して、実はEメールアドレスだけでなく携帯番号でも可能という点は、地味ながら強力なアドバンテージです。学生、高齢者など、自己保有のデバイスはスマートフォンしかなく、連絡手段にはLINEなどを用い、Eメールを日常的に使っていない(携帯キャリアから発行されるEメールアドレスも、迷惑メール防止のため覚えにくくしている)ユーザーもいるからです。

Eメールアドレスだけでなく、携帯番号でもログインできるAmazon Pay

また、ECサイトごとにIDとパスワードの登録が求められるのは、財布がショップカードで膨らんでいくのと同じで、管理がどんどん煩雑になっていきます。実際、登録するのを面倒がって、購買を取り止めるユーザーも一定数いるはずです。

このように、機会損失を防止する意味でも、Amazon Payの導入を検討すべきでしょう。

目次

Amazon Payを選んでもらうタイミングは2つ

さて、導入済みのECサイトを見ていると、決済方法としてユーザーにAmazon Payを選んでもらうタイミングには、

  1. カート内で選ぶパターン
  2. 決済時に選ぶパターン

の2パターンがあることがわかります。代表的なサイトと実際の画面を見てみましょう。

1. カート内で選ぶパターン

EDWIN

Reebok

2. 決済時に選ぶパターン

Adidas

kate spade new york

どちらのパターンがよいのか

結論からいえば、「1. カート内で選ぶパターン」のほうがよいでしょう。

というのも、「2. 決済時に選ぶパターン」では、Amazonアカウントで決済できることをユーザーに知らせるタイミングが遅く、購買意欲に貢献しないからです。

一方、「1. カート内で選ぶパターン」は、カートの中身を確認したときにわかるので、購買意欲の後押しとなりえます。ユーザー体験としても、IDやパスワードを作らずに購入できることを早めに知らせたほうが望ましいでしょう。

Amazon Payを導入するには

現在、さまざまなネットショップ構築サービスでもAmazon Payへの対応が進んでいるため、お使いのサービスで導入できるかどうかを確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。

ほかの決済方法との手数料や定期販売商品の扱いの違い、Amazonギフトカードの利用制限など、いくつかの注意事項にも目を通しておきましょう。

【Amazon Pay 公式サイト】
Amazon Payで簡単で安心なオンライン決済を | Amazon Pay

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この記事を書いた人

株式会社まぼろし 取締役CMO。1975年、栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学大学院商学研究科修了。
ウェブサイトの企画、設計、プロジェクトマネジメントから、
リスティング広告運用、ソーシャルメディア運用、
アクセス解析レポーティング、ランディングページ設計、SEOまで、
ウェブマーケティング全般を担当。Google アナリティクス認定資格者(GAIQ)。Google AdWords認定資格者。
社団法人 全日本能率連盟登録資格「Web検定」プロジェクトメンバー。日本マーケティング学会 会員。主な著書に『Web標準の教科書』(秀和システム)など。

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