「KGI」「KPI」「KSF」をダイエットで説明してみた

こんにちは。レゴ大好きなウェブ解析士マスター、大岡です。

ウェブ解析士認定講座でもお馴染みの「KGI」「KPI」「KSF」。簡単に説明すると、以下のようなものです。

  • 「KGI」とは、達成したい目標の指標のこと
  • 「KPI」とは、KGIの達成要因となる、重要な指標のこと
  • 「KSF」とは、KPIを変動させるための施策のこと

マーケティングには欠かせないキーワードですが、上記の説明ですぐに理解できる方は少ないため、ウェブ解析士認定講座では、講師によって様々な工夫がこらされているようです。
今回は、私の講座の一部をご紹介します。

目次

KGI、KPI、KSF をダイエットで説明してみた

大岡:では、私のダイエットをテーマに KGI、KPI、KSF を説明しますね。

受講生:(くすくす)

大岡:(空気が冷たい!)え〜……目標は、マイナス5キロ!これをKGIとします。

KGI -5kg

大岡:では、この場合のKPIは何でしょう?

受講生A:糖質ダイエットで……1ヶ月間の糖質量を制限!

大岡:そうそう、白米好きなのでこれは効果ありそうですね。いいですね。他には?

受講生B:1ヶ月間断食?

大岡:えぇ!?KGIは達成しやすいですが、とりあえず、食事の回数を減らしましょうか……他に何かあります?

受講生C:週3回、スポーツジムに行く。

大岡:そうそう、ジム。いつも続かないんですが、運動は大事ですよね。

大岡:これで、3つのKPIが出ました。KPIは数字で判断できる「指標」なので、こんな感じでしょうか?

大岡:では、もう一つ質問です。KSFはどうしますか?

受講生A:食事の仕方?

大岡:そうですね、糖質制限は食事の仕方に気をつけることになりますが、スポーツジムは別に考えないとなりません。

KSFの組み立て方は色々ありますが、私の体重マイナス5キロを達成するには、この2つにまとめられます。

大岡:ちょっと乱暴な分け方ですが、体重を減らすために、カロリーのインプットを減らすか、アウトプットを増やすという考え方ができます。

KSFとKPI

カロリーのインプットを減らすのは、そもそもの食事量を減らす、食事内容を変更してカロリーの少ないものを食べることが考えられます。カロリーのアウトプットを増やすのは、運動とか、ダンスとか、サウナなどでしょうか。

KSF案

そうすると、こんな図にまとめることができます。

ここでの注意点は、KPIは、KGIの細分化ではないという事です。違う単位の数値が出てきていますよね。

スポーツジムならば、週3回、1回1時間。この実施有無がKPIになっています。KPIは、行動内容が限定されるという特徴があります。

受講生:(ざわざわ)

大岡:それと、KSF。いろいろな重要成功要因がありますが、実務でヒントとなるのは「フレームワーク」です。

私がよく使うフレームワークは佐藤義典先生が提唱している「売上5原則」「マーケティングファネル」です。MECEの性質をもったフレームワークを使うと、漏れなくダブりなくKSFを考えられますよ。

受講生C:先生、ウェブサイトで売上額100万円をKGIとすると、例えばコンテンツマーケティングの施策で、KPIは売上額10万円とかするのはダメなんですか?

大岡:コンテンツマーケティングの施策によって「KGIを10万円分実現できる」のはわかりやすいですが、測定するのは売上額だけとなってしまいます。もし施策がうまくいかなかった時、何が原因なのかをどうやって調べますか?

受講生C:セッション数の増減とか……?

大岡:施策がセッション数を増やして売上を上げることを目的としているのであれば、最初からセッション数をKPIにすれば、すっきりしません?

受講生C:あ……っ!!

大岡:上級では、4つの軸で考える方法も紹介しています。KPIを決めるのは難しいかもしれませんが、実務に沿って考えると腑に落ちるKPIが見つかりますよ。もちろん、実際には目標値も設定してくださいね。

 

という感じです。

「KGI」「KSF」「KPI」は元々、管理会計から来ている考え方なので、これをウェブマーケティングに当てはめると、ウェブのコンテンツがどのように売上に貢献しているのかが見えてきます。奥が深く面白いものですが、今回はこの辺で。

ちなみに某氏(女性)から、KPIの説明に恋愛編なるものがあると聞いた事がありますが、その場合は、

KGI:デート
KSF:好感度アップの為に貢ぎ物
KPI:好まれるプレゼントの定期的な提供による接触頻度の向上

でしょうか?
私はこの場合、KSFにどんなフレームワークを使ったらいいのか、まったくわかりません。
恋愛は、経営やマーケティングよりも難しいように思えます。

デジタルマーケティングを基礎から総合的に学ぶには

Google アナリティクスをはじめとしたGoogle系のツールは、その使い方を知ることも大切ですが、使うための戦略や設計が必要です。それは、ビジネスに成果をもたらすために必須の考え方です。

ウェブ解析士協会では、このようなデジタルマーケティングの基盤となる「ウェブ解析」を体系的に学べる環境と、知識・技術・技能に一定の評価基準を設け、あらゆるデータから事業の成果に貢献する人材を育成しています。

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この記事を書いた人

ウェブ解析士マスター & クロスメディアエキスパート。ウェブだけでなく印刷などのメディアも守備範囲。レゴのように直感的で分かり易いウェブマーケティングのサポートや社内研修が得意。

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