前回は、「なぜホームページが必要なのか」についてお話させていただきましたので、今回はその続きで「ホームページの集客」なかでも「検索エンジンからの集客」についてお話しいたします。
第1回はこちら:ホームページはなぜ必要なのか?作る前に知っておきたいこと
ホームページの現状や目的に応じて集客方法を使い分ける
ホームページへ集客するには、検索エンジンで上位表示をして集客をするSEO(検索エンジン最適化)や広告もしくはSNSでの集客など、様々な方法があります。
どの集客方法を使えばいいかはホームページの現状や運営の目的によって異なりますが、それぞれの方法には一長一短があるので、時と場合に応じて使い分ける必要があります。
例えば、今(6月)から夏の商品について集客をしたい場合、現状サイト内に夏の商品についてのページがあれば、SEO をすることで検索エンジンからの流入が見込めるので、夏の時期までに効果が出る可能性があります。
ただ現状、そのホームページに夏の商品についてのページがなく、1から作る場合ですと、施策を始めてからの期間が短いので、検索エンジンで上位表示されて目に触れる前にシーズンが終わってしまう可能性が高いでしょう。そういった場合に効果的なのが、リスティング広告や SNS を使った施策です。なぜ効果的かというと、SNS やリスティングなどの広告の場合は、SEO とは異なりすぐに人の目に触れさせることができるからです。
対して、SEO は実施してからすぐ効果が現れることもありますが、基本的には対策を実施してから上位表示されたり流入キーワードの増加など効果が出るまで一定の期間が必要となりますので、短期間で成果を出したい場合には不向きです。
それでは、検索エンジンからの集客を成功させたい場合はどうしたら良いのでしょうか。
検索エンジンからの流入を増やすための注意点
①「しっかり」と期間を取る
前述したように、季節やシーズンが関連するようなものの場合、時期を逃さないように、しっかりと期間を取って対策をしていく必要があります。季節やシーズンが関連するようなページの SEO をする場合は、少なくとも3ヶ月程度は期間をとって対策を行うべきです。失敗しまった場合のリスクを考えると、もう少しゆとりを持たせておきたいところです。
②「とりあえずページを作る」はやめよう
よくありがちなミスとして、とりあえずたくさんページを作って集客を狙うという方法があります。確かにたくさんページを作って検索エンジンからの流入を稼ぐことは必要ですが、単純に流入を増やすだけでは、売上げにつながるとは限りません。
逆に売上につながらない問い合わせが増えるというマイナスの事象が起きることもあります。理由は簡単なことで、自社が求めている顧客の像や提供しているサービスに沿ったページ作りをしていないからです。
③来ないで欲しい問い合わせや注文を避けることも必要
よくホームページについての打ち合わせをしていると「このサービスはあまり儲からないからやりたくないんだよね」とか「じつはこの問い合わせをもらっても対応に困るんだよね」というようなお話を聞くことがあります。
なぜそのようなことが起きるのでしょうか。
原因は単純で、来ないで欲しい内容の記事が載っているからです。ホームページに情報を乗せるのは良いことなのですが、望まない問い合わせや注文が来るようなことは、極力避けなくてはなりません。
例えば、全国展開ではなく地域の不用品の買取屋さんなどでは明確に「この地域は行けません」とか「このような商品は買取ができません」といった負の情報を掲載しています。
マイナスのことを書いてしまうと「お客様が減ってしまうのではないか」と考えてしまいがちですが、前述したように、こういった情報を載せることで本来は欲しくはないお客様からの連絡を減らすことができます。
逆に、本当に欲しいお客様やサービスのターゲットがわかっているならば、その人たちに向けた情報をたくさん発信していく必要があります。本来欲しいお客様のニーズを深掘りしてページを作っていくことが重要なのです。
検索エンジンからの集客を成功させるために必要なこと
集客がうまくいっている会社は、意図せずとも自社のサービスやターゲットするお客様のことを深掘りして、お客様にマッチしたコンテンツを提供できていることが多いです。
より分かりやすく、より深く専門的にコンテンツを作ることで、検索エンジンにも評価されやすくなります。ユーザーニーズをとらえた記事を深く書くことが SEO と考えられていますが、そこにプラスして、自社が求めるユーザーの視点を加えると、自社にとっても見に来てくれるユーザーにとっても良い結果を生み出すことができますよ。
終わりに
自社のホームページに本当に欲しいお客様が知りたいコンテンツがきちんと作られているのか注意して見てみると、新たな気づきがあるかもしれませんので、ぜひ、自社のコンテンツをチェックしてみてくださいね。
第1回はこちら:ホームページはなぜ必要なのか?作る前に知っておきたいこと