「ウェブ解析士って、何の役に立つんですか?」
ーーー 資格を取得した方なら、聞かれる事が多い質問ではないでしょうか。
はじめまして、RIコンサルティング株式会社の稲葉と申します。
弊社はウェブコンサルティングと人材紹介の事業を行っています。コンサルティング事業では、ウェブ解析士資格講座や企業研修の他に Google アナリティクスの活用講座なども実施しています。人材紹介事業では、看護師や薬剤師などの医療職や大手自動車メーカーの期間従業員、大手スマホゲーム開発会社のエンジニアなど多肢に渡る転職相談に対応しています。
それぞれは独立した事業ですが、両事業を連携させることで、「資格取得と実務力向上」と「転職・就職支援」を融合したサービスの提供、そしてウェブ解析士資格取得者むけに転職就職相談にも取り組みはじめました。
今回は、ウェブ解析士の資格を取得した転職希望者が、その資格を活かすことができる新しい会社へ転職できた実例をご紹介します。
中小企業でのウェブ担当者がウェブ解析士の資格をとって転職に成功するまでの道のり
【求職者・中田さん(仮名)プロフィール】
大阪在住、29歳男性、転職経験なし(今回が初転職)
前職:中小企業でのウェブ担当
企業内でウェブを担当していたものの、もっと様々な経験を積んで視野を広げたいと転職を考えて、有利になりそうな資格として Google アナリティクスの研修を受けることにした中田さん。
研修の中で「ウェブマーケティングって面白いかも?」と思うようになり、資格を活かせる企業へ転職できないかと、弊社の転職支援事業へ相談に来たことが始まりです。
いざ転職活動開始!しかしそこには4つの課題が。
中田さんから「資格取得後に意志が固まり、具体的に転職活動を進めていきたい」と相談を受けてお話を伺っていると、中田さんが抱える課題が次第に明らかになっていきました。整理してみると、以下の4つに分類されます。
1. そもそも転職活動をしたことがないので、勝手がわからない。
中田さんは転職経験がないため、履歴書や職務経歴書の書き方がわからず、履歴書や職歴書の書き方は数多くの書籍やウェブから情報が得られるものの、基礎的な項目を「作ること」に時間がかかり、「採用されるため」の内容を考える力と時間を作る事がなかなかできませんでした。
転職先の企業分析や公開されている情報は知っておかないとならないため、転職したい企業の研究も必須ですが、そういった事が必要だという認識もありませんでした。
<弊社の対応>
初めて転職される方にはこういったケースが多く、弊社では転職の最初の一歩となる履歴書や職歴書の書き方といった基本的な内容から、採用されるための自己アピールの仕方まで、最短距離で行えるようサポートを行っています。
これらはあくまで求職者さんが主体的に行う必要があるため、弊社はより効率的に情報収集して準備するコツをアドバイスするにすぎません。しかし、その時間短縮は中田さんにとって大きなものになったようです。
2. 転職先は失敗したくない!
人生のターニングポイントになるかもしれないからこそ、自分のやりたいことができる職場を慎重に選びたい中田さん。
でも、どうすればそのような求人情報を探せるのかわからず、ネットを探しても情報が多すぎて、中田さんは更に悩むことに。
<弊社の対応>
数ある求人の中で、どの企業なら自分のやりたいことが実現できるのか、働きたい企業を見極めることは困難です。弊社では中田さんが気になるポイントや情報を、直接企業の求人担当者にヒアリングし、その回答を中田さんへフィードバックしました。
企業としても公開していない情報があるため、差し支えない範囲で回答をいただけます。これによって、求職者の方は安心して転職する事ができる要素となります。
3. 資格のインパクトって?
中田さんは Google アナリティクスの研修を受けた後、弊社で行っているウェブ解析士の資格にも興味を持たれました。ウェブ解析士の資格を取得したことによって採用の際に有利になれるのか、Google アナリティクスだけの知識でも良いのか、そもそも他の資格を取っておいたほうが良いのかという点で悩まれたようです。
<弊社の対応>
弊社で有資格者は無資格者に比べて、書類選考から面接フェーズ移行割合が60%(pt)程高いという数値があります。
また、採用担当者の75%は「資格」を重視。さらに、57%は「甲乙つけがたい時は、資格保有者を採用」するというデータもあります。
引用:ユーキャン:20代~40代男女、採用担当者、転職者が選ぶ!2017年の注目資格ランキング より
こういった点からウェブ解析士の資格は採用の際、一定の判断基準に含まれると考えています。
4. 面接対策が不安!
中田さんは面接の練習で自己アピールに奮闘しますが、これを何年やってきたというものを箇条書きにしてみても、いまいちピンとくるものがなく、不安になったようです。
特に、ずっと企業の中でウェブ担当者をしてきた中田さんは履歴書に書いたことしか伝えられず、話をうまく膨らませられないことに悩んでいました。
<弊社の対応>
資格や実務経験など、書類だけで伝えることができないものは面接の場で伝える必要があります。
特に実務経験は、自分の経験や実績などの「何をしてきた」という結果を羅列して伝えるのではなく「何をして今後御社に貢献できるのか」という可能性を明快に伝える必要があります。
弊社では、事前に模擬面接を行い、当日に全力を出せるようにサポートします。面接での回答やアピールが空回りしないよう、この点は特に重視しておこないます。
求職者さんは何度も練習することで落ち着いて本番に臨め、しっかりと自己アピールできるようになります。
中田さんはこれらの4つの課題をクリアすることができ、無事、希望する会社に転職することができました。
まとめ
厚生労働省の発表によると、2017年4月の有効求人倍率はバブル経済期の水準を超えて1.48倍となっており、企業の求人が増加する半面、求職者数が減少しました。
参考:求人倍率 バブル期超え 4月1.48倍、43年ぶり水準:日本経済新聞
求職者が企業を選びやすい側になっていますが、内定を勝ち取るためにはほかの応募者に勝るアピールをすることや、企業にとって納得感のある志望動機を伝えることが必要となります。
求人数が特に伸びた「メディア」(前月比104.9%)では、Web広告の需要が高まっているため、インターネット広告代理店で採用が活発です。未経験者や若手を歓迎するポジションも増えています。「IT・通信」(前月比103.6%)では、WebサービスやSIer(システムインテグレータ)で求人数が増加しました。増員によりサービスの拡充を図る企業が多く、営業系やITエンジニアの採用が特に盛んです。
引用:転職求人倍率レポート(2017年6月) |転職ならDODA(デューダ)より
というデータもあるとおり、IT業界の求人倍率はほかと比べても高いですが、めまぐるしく進化するIT業界の中で、その変化と傾向を読み、独自で情報を整理しながら知識をアップデートし、実務で活用することは容易ではありません。このような状況をふまえ、ウェブ解析士の資格も毎年カリキュラムが見直され、比較的厳しい更新制度が設けられています。
求人倍率が高くても、求職者の方が持つさまざまな課題に向き合い、転職の専門家と一緒にキャリアの棚卸しを行い、一貫して説得力の高い志望動機をアピールできれば、転職したい企業から高い評価を得やすく自分の理想の転職が実現するのです。
「納得感のある志望動機が理想の転職の近道であり、ウェブ解析士資格はその一助となる」と痛感するこの頃です。
RIコンサルティングでは、看護師や薬剤師などの医療職や大手自動車メーカーの期間従業員、大手スマホゲーム開発会社のエンジニアなど多肢に渡る転職相談に対応します。転職を考えている方、また、ウェブ解析士の資格を活かせる仕事をしたいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。