ママが在宅ワークをしてわかった、自宅で仕事をするメリット・デメリット

こんにちは、ユニインターネットラボ株式会社 代表の嶋田きよのです。

夏休みが終わりましたね。女性の皆さんは、どのようなスタイルでお仕事をされていらっしゃいますか?

私は、自分の会社で在宅勤務で仕事をしています。オフィスには打ち合わせなどで一カ月に一回程度通勤し、あとはお客様のところへ週1程度、自宅から直接向かいます。

在宅勤務というスタイルは、長女の妊娠、リーマンショック以降の売上が低迷したことをきっかけに、家賃や交通費など固定費を削減するために、やむを得ず実施したものです。

今現在は、私ともう1名小さなお子さんのいる女性スタッフを除き、ほかのメンバーは事務所に出勤してもらっています。

クラウドサービスやSNSでどこにいても仕事ができる、コミュニケーションが取れる環境が整ってきました。「一億総活躍社会」の実現に、自宅で仕事をするとういうオプションは、どんな会社でもありえると思います。

そこで今回は、私が子育てをしながら在宅勤務をして感じたメリット・デメリットについてまとめてみました。在宅勤務を検討している方の参考になれば幸いです。

目次

在宅勤務の仕事面でのメリット

1)通勤時間を別のことに使える

私の場合は毎日90分の時間が丸々手に入りました。1日24時間中の1時間半は大きいと思いませんか?最大かつ最強のメリットです。さらに満員電車に乗らなくてよいので、余計な気疲れもなく体力も温存できます。

2)好きな時間に仕事が出来る

自宅なので好きな時間に仕事ができます。子供たちが寝ている時間(深夜・早朝)に集中して仕事をすると、ぐんと捗ります。何かひらめいたとき、うずうずとやる気が湧きあがったときに、すぐに仕事が出来るのは、時間とやる気ロスを防げます。

ただし、9時半~16時半のわが社のコアタイムには、出来るだけパソコンに向かう、あるいはスマホをこまめにチェックするようにします。みんなで揃って仕事をするほうが、会社的には効率が良いからです。

よく深夜や土日も仕事をする制作会社はありますが、決まって9時すぎに電話しても誰も出なかったりしますよね。そういうのは、普通の会社(クライアント)からすると付き合いずらいのです。ということで、好きな時間に仕事が出来るけど、組織で働く上では出来るだけコアタイムに合わせるのがポイントです。

3)固定費を減らせる

固定費を減らせるのも大きなメリットです。まず交通費が要りません。さらにオフィスのスペースを省略できます。日本ビルヂング協会連合会によると1人あたりに必要なオフィスの面積は4坪程度。

例えば、東京都中央区の賃料の安いエリアでも1坪あたり1万円が賃料の相場です。交通費も1万円として、一人あたり月5万円が浮くことになります。会社経営では固定費を以下に下げるかが安定経営のポイントですよね。

在宅勤務の仕事面でのデメリット

1)軽く相談したり雑談が出来ない

同じ部屋で仕事をしていれば、誰かが聞いてくれるかもしれない独り言やちょっと教えて欲しいことがあったときに気軽に声をかけることができますが、一人で家で仕事をしていたら、声を出す機会がどんどん減ります。

気軽な相談事はチャットで行いますが、文章をよく気を付けないと相手に意図が伝わらない、誤解を招くときもあります。また相手の様子がみえないので、必死にコーディングや解析をしている時、「声をかけないで」というサインが分からないので、相手のペースを乱すこともあるかもしれません。

在宅勤務のプライベート面でのメリット

1)子どもや家族の急な対応ができる

やれ熱を出した。やれ転んだ。保育園や学校を早退、翌日はお休みだ・・。子どもがいるうちはイレギュラーな日常がすぐにやってきます。

祖父母が近くにいるなどサポートしてくれる人がいなければ、誰かが対応しなくてはいけません。子どもを一人で家に置くこと自体、虐待行為とみなされる国もあります。もちろん病児保育のシッターを頼むこともできますが、ただでさえ不安な状態の子どもには付き添ってあげたいものです。

2)雨が降ってくれば洗濯ものを取り込める

時々、「仕事の合間に洗濯をしているのか?」「洗濯の合間に仕事をしているのか?」わからなくなりますが、家事を合間に出来るのは助かります。

夜まで帰らないとすると夕飯の仕込みも朝する必要がありますが、普段は自分のお昼ごはんやおやつの時に一緒に支度します。仕事で集中が持続できる時間はせいぜい1時間。休憩をかねて洗濯ものを取り込んだり、掃除をしたり。そしてまた仕事に戻ります。

在宅勤務のプライベート面でのデメリット

1)家族がいるにもかかわらず、いないかのように扱ってしまう

仕事に集中したい、電話がかかってきた、締め切りに追われている・・などなどよくある仕事のシチュエーションでは、子どもがすぐ横に来ておやつをねだってきても、相手に出来ないことがよくあります。

「ママは今忙しい」とわかってくれる年齢ならともかく、幼児期では、自分の存在が否定されていると受け取ってしまうことがあるそうです。長女のチック症の疑いや落ち着きのなさを専門家に相談した際にそのように言われました。少しでも一緒にいたいから、膝の上にのせて授乳しながら必死に仕事をしてきたのに、結果として子どもを無視してしまうことになってしまうなんて、本当にショックでした。下の子は最初から保育園を選んだのは言うまでもありません。

2)自分が休まらない

ただでさえ女性にとっては家事という家の仕事場なのに、仕事の場にもなってしまったら、休息の場であるはずの自宅が、いつも働く場所になってしまいます。仕事をするデスク、食事をするテーブル、本を読むソファなど場所を区切ってリラックスするようにしています。

3)運動不足になる

毎日、駅や会社まで歩くのが現代人にとっては貴重な運動習慣です。それがなくなるので、かなり意識して運動する時間をとらないと、確実に筋力が衰え体力が無くなっていきます。私は一人で運動するのが苦手なので、区の運営する格安の施設でヨガやダンスなどのプログラムに参加しています。

 

まだまだいろいろあると思いますが、要は無駄を省いた分、コミュニケーションをどうするか?が一番の課題になってくると思います。しかしそれもITの進化によって、どんどん距離が縮まるはずです。皆さんの会社での取り組みはいかがでしょうか?優秀な働き手を発掘したり、つなぎとめるのに是非検討してみてください。

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この記事を書いた人

子どものころから詩や劇を書き、洋服やアートをつくり表現することが大好き。イトキン株式会社、株式会社ニューズベース在籍中に、個人でアトリエを開設。インターネットを使い、Eコマース、コミニティの形成を成功させたのちに、1999年にウェブデザイン事務所uni,internet lab.を創立。2000年にユニインターネットラボ株式会社として法人化、設立者として今も代表取締役を務める。

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