動画配信で生活するYouTuber の収入源
YouTuberの代表的な収益源は、自動的に配信される広告です。 YouTubeに動画をアップロードし、配信された広告を視聴者が閲覧したりクリックしたりすることによって収益を得ることができます。 配信される広告にはさまざまな種類があり、動画再生前や再生途中に配信される広告や、動画の右側上部に配信されるディスプレイ広告、動画の下部に表示されるオーバーレイ広告が代表的です(赤枠で囲っている箇所が広告です)。 YouTube の広告フォーマットhttps://support.google.com/youtube/answer/2467968?hl=ja この配信される広告ですが、収益化プログラムを利用するためには一定の視聴時間やファン数(チャンネル登録者数)が必要となり、大半の動画配信者は収益を得られなくなりました。 それでもYouTuberを目指して動画を投稿するYouTuber予備軍は絶えません。 なぜなら条件を満たせばYouTube に広告配信されるようになりますし、YouTube広告以外にも企業からのタイアップ広告依頼で収入を得られる可能性も広がっているからです。
厳しくなったYouTubeの収益化条件
先ほど述べた通り、YouTubeの収益化条件が2018年2月20日に変更されました。- チャンネルの過去 12 か月間の総再生時間が 4,000 時間
- チャンネル登録者が 1,000 人
https://youtube-creators-jp.googleblog.com/2018/01/youtube-ypp.html さらに2019年6月には不当に炎上を招く、扇動する、または他者を侮辱するコンテンツには広告を配信しないという項目がガイドラインに追加されました。 広告掲載に適したコンテンツのガイドライン
https://support.google.com/youtube/answer/6162278?hl=ja これらの条件変更により、YouTubeから収益を得られる人は激減しました。これからYouTuberを目指す人も、YouTubeパートナープログラムの参加要件を満たすには長い時間がかかります。 これだけを読むと、YouTubeで収益化を図るのは非常に高いハードルを感じます。しかしながら、視聴者に喜ばれる動画を作り、効果的に配信し続けることで、そのハードルは乗り越えることが可能です。
YouTubeの視聴環境はスマートフォンに移行している
2019年2月にニールセンから発表された調査結果によると、若い人ほどスマートフォンのみで動画を視聴する割合が高く、YouTubeを利用する18-20歳のうち87%はスマートフォンのみで動画を視聴しているというデータが出ています。また、すべての年代において、スマートフォンのみでのYouTube利用者は60%を超えています。 さらに「ほとんどの視聴者が、ひとつの動画を長時間真剣に見ているのではなく、短い動画をいくつもいくつも順番に見続けている」という特徴があります。じっくりと腰を据えて動画を見るのではなく、ちょっとしたスキマ時間にスマホで視聴しているような感じです。 ということは、手間をかけて長時間の動画をつくってもYouTubeでは最後まで見てもらえない可能性が高いことが想定できます。YouTubeを活用するには、YouTubeにマッチした動画を作成し、効果的に配信することが重要です。動画には検索用キーワードを埋め込もう
YouTubeで気をつけたいのは、ただ動画をアップするだけでは検索にヒットしないということです。ブログ等のテキストコンテンツは書いた文章が検索の対象ですが、動画には文章がないので、検索エンジンに認識してもらうためには的確に文字情報を載せておく必要があります。 何が検索の対象になるかというと、以下の3つの項目にある文字情報です。1. 動画タイトル
動画のタイトルはとても重要な項目です。見たくなるためには、「サプライズ(感情の変化)」と「視聴者への投げかけ」がポイントです。「一匙の○○○で高級レストランの味に」「その腹筋トレーニングちょっと待った!ウエストを絞るために鍛えたい筋肉は腹筋だけじゃない」のように、キーワードを加えながら動画タイトルを考えてみましょう。事例)人気殺到!ミニマリスト必見の一体型デビットカードが優秀過ぎる。
2. 動画の説明欄
タイトルと同じぐらい重要な項目です。動画の内容を書くことはもちろんですが、誘導したいURLを記載するなど、自由にスペースを使うことができます。また検索でも大切なテキストコンテンツとなりますので、検索エンジンを意識した説明文を記入しましょう。事例)人気殺到!ミニマリスト必見の一体型デビットカードが優秀過ぎる。
持ち歩くカードをできるだけ少なくしたいと試行錯誤を続けた結果、機能がギュッと詰まった一体型のデビットカードを見つけることができました!
今年の4月にサービス開始後、人気殺到で一時期申し込みが中断された「ミライノデビット プラチナ」というカードなのですが、
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3. タグ
「動画タイトル」や「説明欄」と違って、視聴者には表示されませんが、YouTube内では動画検索のためのキーワードとして非常に大切な役割を担っています。「タグ」には検索に直結するキーワードを入力するのがお勧めです。動画の内容を端的に表すキーワードや名前、場所など、具体的な情報を入れるようにしましょう。つい動画を見たくなるようなサムネイルを設定しよう
YouTubeに動画をアップロードすると、動画の中から自動的に3つのサムネイル(静止画)候補がつくられ、そのうちのひとつがデフォルトのサムネイルとして設定されます。サムネイルは動画の編集画面で簡単に変更できるので、自分の伝えたいイメージにあったものを設定しましょう。 また、「YouTube アカウントの確認」が完了していれば、自動的に設定された3つのサムネイル以外にカスタムサムネイルをアップロードして設定することが可能です。 YouTube アカウントの確認https://support.google.com/youtube/answer/171664?hl=ja YouTubeを眺めていると、動画配信者の多くがこのカスタムサムネイルを設定していることに気づくと思います。なぜならカスタムサムネイル一つで視聴数が大きく変わるからです。動画のサムネイルを見て、「この動画、面白そうなので見たい!」と思ってもらうために、カスタムサムネイルを設定しましょう。
1本の動画の長さはどれくらいが最適なのか
スキマ時間にスマホで視聴している人が多いと書きましたが、その状況の通り「短い動画」であることが重要です。最適な長さは諸説ありますが、エンタメ的な動画であれば一般的に3~5分が適しているといわれています。ただ、3分流しっぱなしの動画ではなく、30~60秒のカットを組み合わせて、一本の動画にしていくことをオススメします。 なぜなら、人間の集中力は長続きしません。 動画のベストな長さは? ~動画マーケティングでいつも迷うこと~http://cm-labo.com/strategy/movie-length.html 上記リンク先でも解説されていますが、「30秒以内の動画なら平均して全体の80%、1分以内の動画なら70%、5分以内の動画なら60%まで見てもらえる」というデータが出ています。 最初の30秒が面白ければ、継続して動画を視聴してくれる可能性が高まりますし、逆に面白くなければ離脱してしまいます。短い動画を積み重ね、視聴者に飽きさせない工夫をこらす必要があります。 なお、YouTubeアナリティクスでは、動画がどれくらい見られているかを「視聴者維持率」という指標で確認することができます。ウェブサイトではおなじみのGoogleアナリティクスですが、YouTubeアナリティクスでは、動画の再生時間、再生地域、視聴者の性別など、視聴状況を詳しく調べることができるようになっています。
視聴者維持率とは
視聴者維持率とは、「一つの動画を視聴者がどれくらいの時間、閲覧し続けているか」を数値化したものです。 具体的な数値で説明すると、5分間の動画で視聴者の再生時間平均が3分の場合、その動画の視聴者維持率は60%です。配信している全動画の平均視聴時間と平均再生率も表示できますし、個別動画ごとの数値も確認することができます。 個別動画の場合は、プレーヤーで再生しながら動画の各時点での視聴者維持率を確認することができます。どこで視聴率が落ちているのかが確認することができるため、動画の構成を考えるときにとても役に立ちます。視聴率が極端に落ちている箇所があったら、そのパートをカットしたり、動画を分割したりすることで視聴者維持率を改善することが可能です。 YouTubeヘルプに視聴者維持率の測定方法が掲載されていますので、確認しておきましょう。 視聴者維持率を測るhttps://support.google.com/youtube/answer/9314415?hl=ja がんばって作った動画ですし、しっかりとメンテナンスして多くの人に見てもらえるよう工夫と改善を繰り返しましょう。
一本の長編動画よりも、数多くの短編動画を頻繁に投稿しよう
動画をつくりはじめると、どうしてもクオリティの高い動画を作ろうという気持ちになり、1本の動画の制作に多くの時間をかけてしまいます。もちろんその気持は大切なのですが、1本のクオリティの高い長編動画よりも、短編動画を定期的に配信した方が結果に現れやすいのが現在のYouTubeです。 動画は効率的に短時間でつくって、タイトルや説明文、サムネイルの工夫、そしてチャンネル登録を促す仕組みなどの運営をしっかりやっていく。この基本的な考え方を忘れずに、ファンとのつながりを構築していきましょう。チャンネル登録を促そう
ブログやウェブサイトをブックマークしてもらうように、YouTubeも固定視聴者(ファン)が増えるとより情報が伝わるようになります。そのためにYouTubeで人気を集めるためは一本一本の動画だけでなく、YouTubeチャンネルの登録者を増やす施策も重要です。 視聴者がチャンネル登録すると、登録したYouTube チャンネルに新しい動画がアップされた際にYouTubeからメールで通知されたり、スマートフォンやタブレットに通知が飛んだりします。あなたが動画を配信したことが視聴者にいち早く伝わり、視聴してもらうきっかけを生み出すことができます。 チャンネル登録を増やすための特効薬はありません。動画の最後にチャンネル登録を促すお願いを入れてみたり、画面内に「チャンネル登録はこちら」というリンクを配置したりと、地道な積み重ねを続けていきましょう。 この地道な積み重ねがチャンネル登録者数を増やし、視聴時間や視聴維持率の向上につながっていくのです。YouTube公式のテキスト・動画で勉強しよう
長い期間AdSenseを運用していると、いずれどこかでポリシー違反の警告を受けることがあります。初めてGoogleから警告メールが届いた時は、びっくりして気が動転するかもしれません。 YouTubeには「YouTube クリエイターアカデミー」という、無料のオンラインスクールがあります。 YouTubeのスタートガイドから認知度の高め方、広告収入を得る方法、長期で成功し続けるための考え方まで、初級者から上級者までの情報を網羅していますので、レベルアップを目指している人は必ず学んでおきましょう。まとめ
長くなりましたが、YouTubeの動画配信で収益を伸ばしていくためには- 読者の役に立つコンテンツを提供し視聴数・チャンネル登録数を伸ばす
- 適切な検索用キーワードを埋め込み、動画を見たくなるようなサムネイルを設定する
- 適正な長さで、最後まで見てもらえるような動画を作成する
- ルールを守る
- 継続する