Clubhouse(クラブハウス)、ご存知ですか?
「聞いたことはある」「テレビでやってた」「よくわからん」「たまに聴いてる」「クラ廃になってる」「もうオワコンでしょ?」「Androidだからついていけてないよ!」
……さまざまな状況があるかと思います。
そんな中「コレって、ビジネスに使えるの?」と思われた方も少なくないと思いますので、目的別のポイントをまとめました。
なお、クラブハウスに限った話ではありませんが、「これをやれば簡単に儲かる」ような手段は存在しないことを、先に断言しておきます(そんなものがあったら、みんなやってますよね?)。
Clubhouse(クラブハウス)で集客できる?
まず、「クラブハウスは集客ツールとして使えるの?」と思う企業は多いのではないでしょうか。結論から言うと、広く認知して集客することは期待できません。
クラブハウスの市場は大きくはありません。「すでに流行は終わった」と囁かれているように、一時的に流行に乗って使ってみたユーザーは離れている可能性が高いです。
Google での検索推移がわかる「Google トレンド」のデータを見ても、興味関心の推移は顕著です。
他のSNSとの違いも見てみましょう。
- 検索する背景によって推移が異なります(ライン→サービス開始前に一般ワードだった / インスタグラム→インスタの方がよく検索されているなど)
- 「検索」は能動的な行動であり Google での検索データでしかありませんので、あくまで参考までに把握しましょう。
これらのデータから、「(直接的に)クラブハウスで広く認知させる」ことは期待できません。「量」を得たいのなら、サービスのメリットを訴求できるランディングページと広告を出稿するほうが効率的です。
この判断によって、SNSをやらない企業も存在するので、このあたりは企業の体力と性質による決めの問題ですね。
Clubhouse(クラブハウス)を企業が活用するなら?
クラブハウスは文章中心のSNSと異なり、会話でコミュニケーションが行われます。「Twitter や Facebook でうまい文章は書けないけれど、話すことは得意」という方がクラブハウスを利用したことで、その魅力が可視化されました。
ただしクラブハウスは法人アカウントを持てない(2021年4月執筆時)ため、「個人として会話をしながら興味を持ってもらう」ことが必要になります。営業トークが得意なスタッフがいれば、今までのSNSとは異なるやり方でフィットする可能性が十分にあります。
もちろん、直接的な営業は逆効果です(むしろ、規約で禁止されています)。「サービスや商品の魅力を1人のファンとして語り合える仲間をつくる」ことを目的としましょう。最初のうちはお客様候補とお話できる機会はないかもしれませんが、それならスタッフ同士で話していれば良いのです。自社の商品やサービスをワクワクしながら語っている、その熱意が聴衆に伝わることが第一歩。
つまり、会社の理念を語れるスタッフがいなければ、むしろ社内に自社のファンをつくることが先と言えるかもしれません。
企業にとって都合の良い消費者は、少なくともクラブハウスにはいません。だからこそ、ビジネスが提供している価値を今一度、言語化する場として活用してみてはいかがでしょうか。
Clubhouse(クラブハウス)の将来性は?
一過性のサービスと思われているクラブハウスですが、音声SNSとして新しい習慣を開拓しつつあります。音声でのやりとりがコミュニケーションの新しいスタンダードになることは、Twitter や Facebook はもちろん、他のSNSでも音声によるコミュニケーション機能を追加開発していることからも期待できます。
参考:Twitterカンバセーションレポート: Twitterの会話から見える、音声SNS普及のカギとは
ただし筆者の感触では、クラブハウスの使い勝手や音声のクオリティは、他のSNSの機能開発では及ばない印象があります。もちろん、まだまだ開発中で荒削りな部分があることも否めませんが、質の良いクリエイティブのSNSとして盛り上がった Instagram 同様、音声SNSとしての地位を築いていくものと期待できます。
また、一時期の盛り上がりはなくなったとはいえ、音声のコミュニケーションにフィットしたクラブハウスのファンは残っています。音声SNSの黎明期である現在は、先行者利益を得られるタイミングとも言えるので、競合他社よりもアドバンテージを得ることは十分可能です。
Clubhouse(クラブハウス)をマーケティングに使うには?
企業としてクラブハウスを使うのであれば、マーケティング=企業の成長ですから、売上につなげることをあきらめる必要はありません。一朝一夕で実現できるものではありませんが、SNSマーケティングの基本を大切に実践しましょう。
さまざまなフレームワークがありますが、クラブハウスは外部サービスへの動線が薄く※、企業がコントロールしにくいので、ユーザーが自走するULSSAS(ウルサス)で考えてみるのがオススメです。
※今後のアップデートでリンクを設定できるようになる可能性はありますが、競合が増えるだけなのでどのみち楽観視はできません。
ULSSAS に関しては、ホットリンクさまの公式記事がオススメです。
U: UGC(ユーザー投稿コンテンツ)
L: Like
S: Search1(SNS検索)
S: Search2(Google/Yahoo!検索)
A: Action(購買)
S: Spread(拡散)
最初の「UGC(ユージーシー)」とは User Generated Contents、つまりユーザーが「これは人に伝えたい!」という思いを持って投稿した情報すべてを指します。
UGCはユーザーから自然発生することはないので、はじめのうちは企業から発信することになりますが、思いがなければ純粋なUGCは生まれません。だからこそ、思いを伝えていくことが大切なのです。
ULSSAS は Twitter をはじめとしたSNSのマーケティングフレームワークで、UGCは可視化されていることが前提です。ですが、クラブハウスでは誰が何を話したのか、まったく見えません。そもそも、クラブハウスでの会話は録音してはなりませんし、外部に公開してはならないという規約があります(書面にて話者の合意が取れればOK)。
とはいえ、人の口に戸は立てられないもの。良くも悪くも、感情を動かした情報は伝播していきます。つまりクラブハウスはダークソーシャルであり、形を変えたUGCはしっかり生まれているといえるでしょう。
環境はデジタルですが、非常にアナログ感のあるクラブハウスでは、ごまかしが効きません。売りつけようとしているのか、本当に好きで語っているのか、ユーザーはすぐに見抜きます。
売りたいという気持ちのままでクラブハウスをやっても、おそらく長続きしません(規約違反報告によってアカウントを凍結させられる可能性もあります)。企業の「中の人」が率先してアツい思いを語ることがUGCとなり、ULSSASを回すことになります。「こんな面白い人がいた」と噂されることを目指しましょう。
話を聴いて興味を持つ(LIKEに進む)と、Search1(SNS検索)のステップに続きます。動きの見えにくいクラブハウスですが、Twitter と Instagram にはリンクできるため、プロフィールを読んで興味を持ったユーザーは、次にこれらの情報を確認します。
クラブハウスで話した → Twitter や Instagram のフォロワーが増えてきた
という流れができてくれば、ULSSASがまわり始めている証拠です。
「クラブハウスをやっていれば、Twitter や Instagram はやらなくていいんじゃ!?」と思われたでしょうか。三大SNS(Facebook、Instagram、Twitter)の中でも、日本は Twitter のユーザーが一番多く、ついで Instagram と続きます。これらのSNSをやらない理由はありません。ユーザーはこれらのSNSで情報を得ているだけでなく、連絡手段としても使っています。少なくとも、Twitter ではダイレクトメッセージを受け付けられるようにしておきましょう。
更に、メモが制限されているクラブハウスでは、情報をあとから確認することが難しいため、その場で検索を促すことになります。検索キーワードを伝えて、検索結果にすぐ該当ページが出てくれば、購入にも繋がりやすいです。
クラブハウスで話したら → 指名検索が増えて → 購入につながってる!
という流れがあれば、ULSSASの最終段階まで行っていますね。つまりサイクルが回ると、以下のようになりますね。
クラブハウスを使っていないユーザーに届く可能性も十分にあります。これを定量的に評価するなら、以下のような指標が想定されます。
ULSSASのステップそれぞれに気を抜かず、ユーザーがUGCで得たワクワク感を、各ステップでしっかり膨らませていくことが大切です。
Clubhouse(クラブハウス)はBtoBでも使える?
企業の看板を背負っている個人が話し合えば、それはもうBtoBの取引が始まっていると言っても過言ではないでしょう。ある程度フットワークの軽い企業なら、形態を問わず交渉につながる可能性は十分にあります。
むしろクラブハウスはユーザー数がそれほど多くないことから、日用品などの一般的な薄利多売には向いていないうえ、企業の経営者クラスがスキマ時間に利用している状況にある今、BtoBで広がる可能性は高いと言えるでしょう。企業の看板を背負うということは、それだけ理念を語れるということ。そのような経営者同士が会話によってお互いの世界観を尊重し合う場が、現在のクラブハウスです。
細かいTipsは多いですが、売り込みに走った途端に、波が引くように興味を持たれなくなり、信用を失います。何をやっても「人」がフォーカスされる場なので、お金や売上については一旦横においておき、ミッションやビジョンを語り合いましょう。
それが、BtoBでクラブハウスを楽しむポイントであり醍醐味です。
Clubhouse(クラブハウス)で企業アカウントを持ちたい
執筆時現在(2021年4月)、「企業アカウント」という概念は存在しません。ニックネームとして人名以外の表記にすることはできるので、経営層や広報担当など、ある程度(自社の商品やサービスを)「魅力を語れる個人」が活躍することが重要です。
また、クラブ(部活のようなもの)として擬似的に企業の存在を示すことはできますが、ブランドができている企業でなければ難しいでしょう。
あなたが「カエルコムニス株式会社」というクラブに入りたいとは思わないように、一般の方もあなたの会社のファンにはなりにくいです。でも「心理学で個人の強みを活かした組織にするには」「落ち込んだときに自分のゴキゲンを取るポイントがわかる」「相手を元気にするための言葉がけがわかる」といった内容を知れるのなら、興味を持ちませんか?
企業が提供しているベネフィット(顧客が得られる価値)をキャッチコピーとして、企業の顔とすることのほうが重要です。これはまさに、商売の道理であり、ブランディングの基本なのではないでしょうか。
企業の Clubhouse(クラブハウス)活用事例を知りたい
以下に、参考記事をご紹介します。
企業がクラブハウスを活用するには、「やりたいことをやっている部活」をイメージするとわかりやすいですね。
クラブハウスの活用ポイントを簡単にまとめると、
- 電話のように音声のみで準備不要だから、どこでも参加できる
- スマホを使っているから、その場で検索するし購入もできる
- 愛に共感・共鳴し合える
この3点のポイントが活かされたとき、素晴らしい事例になるのが見て取れます。
食べチョクが音声SNSのClubhouseで『農家漁師の井戸端会議 #食べチョクハウス』を毎日配信|ECのミカタ
やはり大きいところでは、こちらですね。
クラブハウスはスマホ一台で参加できるので、外からでも参加できるうえ、準備がいらないところが大きなポイントです。
もちろん、ビジュアルで見せられないデメリットはあるものの、ラジオで興味喚起された経験のある方は、音声がより “そそる” 可能性があることをご存知かと思います。更に、発信者としては顔出ししなくて良いというのが非常に大きなメリットです。顔出しのSNSを今まで敬遠してきた方でも楽しめるのが、音声SNSの魅力ですね。
Clubhouseで採用イベントをやった振り返りとTips|石黒 卓弥|Takaya Ishiguro |LayerX|note
採用イベントの事例です。このように振り返りが詳細に記載されていると、とても参考になりますね。
クラブハウスは理念や思いを語る場として適していますが、やはりここでも「自分が好きなものを紹介したい」というポイントが共通しています。もっとメンバーを知ってほしい!という思いが、カルチャーマッチする求職者に刺さりやすいのでしょう。
「就活格差」を懸念する学生も!?Clubhouseで採用イベントを行なうことのメリットとデメリット|@DIME アットダイム
採用イベントについて、もう1件。詳細な振り返り記事ではないものの、クラブハウスはiOS(iPhoneやiPad)でないと使えないデメリットについても少し触れられています。
これ以降のClubhouseの採用イベントについてはそこまで大きなニュースになっていませんが、採用についてはたびたびクラブハウスで話題になっているので、Yahoo! リアルタイム検索を使って情報収集しておくことをオススメします(私はアプリを愛用しています)。
【第17回】クラブハウスの経済学 | すごいカード
「一般的な薄利多売には向いていない」と上述しましたが、ユーザーがすぐに購入できるのであれば、話は別です。
こちらは店頭販売しないD2Cの甘麹ブランドですが、非常に高価な商品です。ですが、その価格に裏付けられた背景や理由を知ることで、欲しくなるユーザーは多いんですよね。なお、代表のオミさんの Twitter も参考になるので、SNS時代の売り方に変えていきたい方はフォローしてみては。
Clubhouse(クラブハウス)の効果的な注意点を知りたい
ここまで魅力的なクラブハウスですが、なんでも好きなように話して良いわけではありません。盲点になりがちな規約と、意識しておくと良いポイントをお伝えします。
クラブハウスの規約のポイント(2021年4月20日現在)
- 18歳未満は利用できない
- 公序良俗に反する会話はNG
- 話者(スピーカー)全員の明示的かつ書面による同意なく会話を記録すること(メモも含む)はNG
- オフレコとして前置きがあった内容を公開するのはNG
- 音声で残らないからと言って、著作権を侵害するのはNG
- 承諾のないまま商業目的で商品またはサービスの売買を広告しまたは販売することはNG
全文はこちら(英語)
利用規約:https://www.notion.so/Terms-of-Service-cfbd1824d4704e1fa4a83f0312b8cf88
コミュニティガイドライン:https://www.notion.so/Community-Guidelines-461a6860abda41649e17c34dc1dd4b5f
なかなか厳しいハードルだと感じたとしたら、まだクラブハウスを売り込みに使えないかと思ってしまっている証拠です。特に最後の項目は、企業にとって「使えない!」と感じてしまうかもしれません。
だからこそ、企業の理念を語れるようになることが大切であり、それが難しいなら、そもそもSNSをマーケティングに利用する選択はせず、ランディングページと広告で回すほうが効率的です。「クラブハウスはやらない」という選択肢もあるのですから。
これから Clubhouse(クラブハウス)をやるためのコツを知りたい
思い立ったが吉日。クラブハウスに魅力を感じるのであれば、まずは下記を意識しておきましょう。
- 顧客や関係者に悪印象を与えるようなことは絶対に避けるべき
- 上下関係はなく、フォロワー数で関係性が変わるものでもない
- モデレーターは場を活性化する役割をまっとうする
- 喋りたいことを話すのではなく、聴衆(リスナー)が聴きたいことを語る
そのうえで、最初の1週間は以下を意識しながら、振り返ってみましょう。
- 気になったルームに参加して、とにかく聴きまくる
- 面白いと思った人をフォローして、なぜ面白いのかを考える
- 面白いと思ったルームのモデレーターをフォローして、場の回し方を知る
- 曜日や時間帯でどんなネタが喜ばれるのかを知る
- 自分が参加しやすい時間帯に、どんなルームが開かれているかを把握する
- 自分が、これは良かったな、これは嫌だなと思える経験を積む
- 思い切って質問してみる
- 仲間とルームを立ててみる
もちろん、最初からルームを立てて、やりながら考えるのもアリですが、やはりSNSなので、仲間と一緒に雑談をすることから始めることをオススメします。
なお個人的な感想ですが、朝〜昼のほうがポジティブな話題が多く、夕方から夜は一日を振り返り、がんばりをねぎらう話題が多いですね。これはSNS全般に言えることではないでしょうか。そのため、企業としてポジティブな方とつながりたいのか、ネガティブな方を支援したいのかを想定してアプローチしてみると、仮説検証にもつながります。
音声SNSの未来は?
直接的に企業としての使い方はできないものの、理念によって商売の道理を考えさせてくれるクラブハウス。そんなクラブハウスは、音声SNSの可能性を示してくれました。
移動中でも、寝起きでも、お風呂に入っていても、寝る前でも、自分の好きなタイミングで「使える」のが一般的なSNSですが、「音声」に制限されたことで、自分の格好を気にせず「参加」できるようになりました。
しかも、ユーザー電話番号が登録され、肉声が交わされることもあり、ほどよい匿名性のバランスが取れています。さらに、何かの作業をしながら「ながら聞き」というマルチタスクができるようになったため、情報収集の接点が増えたことで、可処分時間の奪い合いが更に加速しています。
音声SNSはラジオとよく比較されますが、クラブハウスではそのチャンネルが人の数だけあるようなもの。しかも、CMも入らず完全にリアルタイムです。反面、ラジオは今まで接点を持てなかった情報と触れることができるメディアです。
ラジオは音楽との出会い、音声SNSは人との出会いが生まれるメディアと言えるので、それぞれ良いところがありますから、どちらかが廃れることはしばらくないだろうと考えられます。
SNSが一般的になった今は、そもそもすでに「人との出会いが生まれやすい」時代なんですよね。もし「自分に語れるものなんてないなあ……」と思うなら、誰かを応援する人になれば良いのです。その出会いもきっと、クラブハウスにあるのではないでしょうか。
筆者の Clubhouse(クラブハウス)活用事例
最後に、私の活用事例を簡単に紹介いたします。ストレングスファインダー® という、日本では70万人が受けている自己分析ツールを扱っているので、詳細はサイトに任せます。
簡単に箇条書きで説明します。ポイントは太字の部分。
- ストレングスファインダー初心者のニーズを把握していた
- 2020年にはこのニーズに応えるため、Zoomで「つよみカフェ」を毎月17日の12時に開催していた
- 参加者は5名〜8名程度で、自己紹介をしながらの質疑応答がメインでとても喜んでいただけた
- しかし広がりを感じられず、2020年末でやめていた
- クラブハウスが始まり(最初は斜に構えていたものの)ドハマリして様々なルームに参加
- 自分の好きなものを売り込みのニオイなく語っている方々は、いつも楽しいことに気づいた
- 自分が一日中語れる話題は何かを考え、ストレングスファインダーの話をするようになった
- ルーム機能の特徴を把握し、初めてお会いする方が増えてきた
- クラブ機能が日本でも始まり、改めて「つよみカフェ」として開催するようになった
- クラブハウス開催前後は Twitter で情報提供を多めにした
- クラブハウスや Twitter のフォロワーも増えてきた
- 商品やサービスの購入を検討していただけるようになった
という流れです。
スキマ時間でクラブハウスをやっていることもあり、積極的に参加されにくい課題はありますが、あくまで無料でできることをやっているため、セレンディピティを楽しんでいる状態です。なにより自分が飽きてしまうことが一番の問題なので、そうならないためのマネジメントですね。
まとめ
- 広く認知して集客することは(今は)期待できない。量を得たいのなら、ランディングページ+広告のほうが効率的。
- 会社の理念を語れるスタッフがいなければ、むしろ社内に自社のファンをつくることが先。
- クラブハウスは音声SNSとして新しい習慣を開拓しつつある。
- (一朝一夕で実現できるものではないものの)SNSマーケティングの「ULSSAS」で実践できる。
- 会社の理念を語れるので、クラブハウスはBtoBにも使える。
- 企業アカウントのシステムは存在しないので、ベネフィットを打ち出す。
- 電話のように音声のみで準備不要だから、どこでも参加できる。
- スマホを使っているから、その場で検索するし購入にもつながりやすい。
- 愛に共感・共鳴し合える仲間ができる。
- 直接的に企業としての使い方はできない。
日本では流行の落ち着いたクラブハウスですが、音声SNSの黎明期を過ぎたころだと思っています。Twitterは「Spaces(スペース)」、Facebookは「Live Audio Room(ライブオーディオルーム)」として音声版を開発しているので、もうすぐ過渡期に差し掛かる時期かもしれません。
SNSはその特性上、人とのコミュニケーションが目的です。そのため、一旦波の引いた今の状態のほうが、落ち着いて双方向の深いやり取りができるとも言えます。広い認知は見込めませんが、カルチャーフィットする就活生や顧客に出会える可能性は十分にあるといえるでしょう。
iOS(iPhone や iPad)のみという制約はありますが、今後は Android にも広まっていくでしょうし、やらない理由を並べてやらない選択をするのは、正直、もったいないです。「知る→やってみる→わかる」の順番ですから。
なお、そもそもSNSの考え方がよくわかっていない場合は、SNSマネージャー養成講座の上級までを検討してみてください。一通りのSNSの知識と、実践的な資料が手に入ります(余談ですが、ウェブ解析士を取得したけれど、次にどうしたらいいのかわからない方にもオススメ)。SNSの最新情報を、SNSマネージャーの公式 Twitter アカウントで発信されています。
クラブハウスでは今後、外部リンクの機能追加やアクセシビリティの向上などもなされていくので、引き続き注目しています。そんな私の Twitter はストレングスファインダーとウェブの話が多いですが、良かったらフォローしてくださいね。