こんにちは。上級ウェブ解析士の高塚修治です。東京と九州でWeb制作、マーケティングコンサルタントとして活動しています。
現役のWeb制作者(ゼロからWebサイトを作っています)でもあり、ペライチのヘビーユーザー(佐賀県代表サポーター)でもあります。両方の立場からペライチのことを徹底解説します。
誰でも簡単に3ステップでホームページが作れるペライチとは?
ペライチは、誰でも簡単に3ステップでホームページが作れるサービスです。特にランディングページ(以降LPと記載)など1ページのサイトを制作するのにはとても便利です。費用がかけられない小規模事業者や、テストを繰り返したいマーケター、コンサルタントなどWeb制作初心者からプロのWeb制作者、マーケターなど幅広い方に利用されています。
「本当に誰でも簡単に作れるの?」ペライチの使い方
まずはペライチの使い方を解説します。ペライチが誰でも簡単にWebサイトを作ることができるサービスであることがお分かりいただけることでしょう。
0. 事前準備
Google Chromeをインストールしましょう。
他のブラウザでも動かないことはないのですが、推奨はGoogle Chromeですので、internet Explorer や Edge など、他のブラウザを利用されている方は、下記からGoogle Chromeをインストールしておきましょう。
1. アカウント作成・会員登録
Facebook会員や、ラクスル会員の方は、それぞれのアカウントからログインできます。
その後ペライチから送られてくるメールに掲載されているURLをクリックしたら準備完了です。
2. 200種類以上のテンプレートから、作りたいサイトのイメージと近いものを選ぶ
マイページ→新しいページを作成するボタンをクリックして、テンプレートを選択します。
現在ペライチは、ラクスル社と提携したことにより急速にテンプレートの数を増やしています。有料のもの、無料のものを合わせると200種類のテンプレートがあります。 どのテンプレートを選ぶか迷ってしまう人は、左側のサイドメニューから絞り込み検索をすることも可能です。
また、サムネイルにマウスカーソルを合わせると、プレビューが見れます。プレビューを見ながら、作りたいWebサイトのイメージとマッチしているものを探すのも良いでしょう。 作りたいものが明確にある人は、ゼロからつくれるブランクテンプレートもおススメです。
3. 実際にペライチでページを作ってみる
操作はカンタン。大きく3つの操作に分かれます。
作成画面にある+ボタンを押すことで、新しくブロックやパーツを追加することができます。
画像、見出し、テキストなど必要なものを追加していきます。
選択したテンプレートには仮で画像やテキストが入力されています。もちろん、そのままリリースすることはできません。
変更したいところにマウスカーソルを合わせると、編集というリンクが表示されます。そこをクリックすることで、テキストや画像、リンク先の変更も可能です。テキストの入力画面はMicrosoft Wordのように直感的に使える仕様になっています。
選択したテンプレートで用意されているブロックで、使わないブロックもたくさんあるでしょう。
その場合は×ボタンをクリックすることで、ブロックを削除できます。
「ブロックの中の文字だけ削除したい」「ブロックのなかのこの画像だけ削除したい」という場合も
削除したいパーツにマウスカーソルを合わせて、×ボタンをクリックすることで削除したいパーツだけを消すことができます。
ページ情報編集ボタンからOGP設定、title、descriptionを設定します。
また、上級者の方であれば、計測タグやscript、CSSなども追加可能です。
設定が終わったら、公開ボタンをクリック。
設定が終わったら、公開ボタンをクリック。
これだけで公開が完了します。
いかがでしょう?簡単だと思いませんか?
その他便利機能
その他の便利機能を紹介します。
HTMLブロック
テンプレートや既存のブロックを組み合わせて、Webサイトを作ることができるのはペライチの魅力です。ですが、細かな要望があるときはHTMLを書かざるを得ない時もあります。そんな時はHTMLブロックが便利です。
フォントの選択
格式高いサイトにしたい。かわいいサイトにしたい。などサイトのテイストにこだわる方にとって、どの文字フォントの選択はとても大切です。ペライチは約40もの文字フォントからサイトにあったフォント(しかもすべて日本語対応フォント)が選べます。サイトのテイストにこだわりたい人にもぴったりです。
tel属性を付与して、電話機能
Webサイトのゴールを電話からの問い合わせにしている人もいるでしょう。その場合も簡単です。
①画像やボタンのブロックを追加して、電話タップリンクを作る。
②リンク先の設定で「tel:○○○○○○」と電話番号のまえにtel:と付けるだけです。簡単にスマートフォンユーザーからの電話を受け付けることができます。
メールフォーム
メールフォームは自動返信機能や、セキュリティ対策のためのCAPTCHA、お問い合わせ管理ページなど充実した機能があります。またお問い合わせ完了ページも自由に設定できるようになったのでコンバージョンの計測や、お問い合わせ完了後に新たなオファーを出すことも可能です。
PCとスマホで画像の切り替えがCSSを使わずに可能
従来はCSSで画像を切り替えていましたが、昨年からコードを書かずに実装が可能になりました。
①プラスボタンを押して、メインブロックを追加
②背景設定をクリックして、設定されている背景を追加します。
③また、文字の大きさもスマホとPCで変更が可能です。
PIXTAを格安で買うことができる
PIXTAという有料素材を格安で購入できます。通常だと3000円相当の画像をペライチ内で使う場合、スタートプラン220円、それ以外の有料プランは176円で購入可能です。
予約機能
ペライチで作成したホームページ内で、ネット予約(Web予約)が可能になる機能のことです。店舗経営者やコーチ、コンサルタントの方にとっては、従来のお問い合わせや電話から日程調整をするのではなく、Web上で予約が可能なので、スムーズな予約が可能です。
ペライチの料金体系
費用に関してもかなり、良心的な料金体系です。
無料のプランでも充分に活用できますし、一番高いビジネスプランでも¥3,278 / 月でクレジット決済や予約機能など一通りそろっているので、小規模事業者にとても魅力的です。
ビジネスプランを活用するまでもないけど、特定の機能だけほしい場合も追加でオプション料金をお支払いして特定の機能だけ使うことも可能です。
現役Web制作者からみた、ペライチの便利な使い方とは?
現役Web制作者がペライチを使ってみて、便利だなと思うポイントを紹介します。
縦長のLPや1ページサイトが簡単に作れる
ノーコードでWebサイトをつくることができるサービスはペライチ以外にもあります。ですが、1ページサイトとなると、ペライチの使いやすさは国内のサービスでもトップクラスです。最初から1ページで完結するようにテンプレートも作れていますので、LPや1ページサイトを作りたい人にとっても最適なツールです。
高速でWebサイトを作って、高速でテストが可能
簡単にWebサイトを作ることができるということは、すなわち簡単に修正や変更ができるのです。どんなにキャリアのあるWebデザイナーでも確実に売れるWebサイトを作ることは容易ではありません。ペライチなら簡単に修正や変更ができるので万が一、Webサイトを作ったけど「反響がなかった」という状況でもすぐにリカバリーが可能です。
ユーザーのニーズを探ることができる
Webマーケティングをしていると、思わぬところからお客さんのニーズを知ることがあります。
例えば、
「広告を運用していて、意図しない検索クエリから流入がある。」
「お客さんと話していたら、まったく想像もしていないような要望が出てきた。」
このような場合も、ペライチなら簡単にページをもう1つ作ってしまうことができます。複製機能を使えばページを複製できます。コピーや内容を変えて新たに発見したニーズに沿ったページを作って反応をテストするのです。
このように、ユーザーのニーズを探るのにもペライチはとても便利です。
豊富なテンプレートがあるので、お手本に沿った制作ができる
ペライチには現在200以上ものテンプレートがあります。お手本に沿って文章や画像を差し替えるだけでWebサイトを作ることができます。デザインもお洒落なテンプレートが増えました。Web制作になれていない方でも、簡単にWebサイトを作ることができます。
ペライチのライティング力を借りる
上記の内容と重複する部分もあるのですが、ペライチのテンプレートの魅力はそのライティング力や導線です。ここは想像でしかないのですが、テンプレートの開発者は売れるサイトを研究してテンプレートに落とし込んでいると推測できます。
要は、ペライチのテンプレートの導線や文章のクオリティがとても高いのです。ライティングに自信がない方は、ペライチのテンプレートの文言や導線に沿ってページを作ることで一定以上のクオリティのWebサイトを作ることができるでしょう。
CSSやScriptの追記ができる
Webサイトに細かな要望があるときも対応は可能です。コードが書ける人ならHTML、CSSやScriptも追記できますので、「あと少し余白を空けたい」「あと少し線を太くしたい」「あと少し○○したい」にも対応できます。jQueryが動くかどうか試したことがありますが、結果動きました。動きのあるページも作成可能です。
計測タグが埋め込めるので、計測したい数値が計測できる
Scriptが書けるということは、計測タグも埋め込めます。Google タグマネージャーも当然埋め込めますので、ほとんどの数値は計測可能です。ヒートマップやボタンのクリック、コンバージョンも計測可能です。
クレジット決済やメルマガなどWebマーケティングに必要なものが、一通り揃っている
ペライチはクレジット決済や、メルマガ機能、SNS連携機能、ファイルダウンロード機能、パスワード保護、予約管理機能などWebマーケティングを行う上で必要なものは一通り揃っています。
ペライチというと、初心者向けのイメージがあるかもしれませんが、テストを繰り返したい事業者やマーケッター、コンサルタントの方に対してこそ真価を発揮するサービスです。
「サイト管理機能」により多階層のページが作れる
ペライチというと、1ページサイトの制作ツールというイメージを持たれている方も多いでしょう。2021年8月にサイト管理機能が実装され、多階層のページも作れるようになりました。サイト管理機能により、ヘッダーメニューが共通化できるようになったのでメニューの表記や順番を変えたいときも一括で編集が可能です。
ペライチを使う上で、気を付けた方が良い点
ここまでペライチの良いところを紹介してきましたが、ペライチも万能ではありません。誰でも簡単に作ることができるというメリットがある反面、どうしても対応できないこともあります。
大規模サイトには向いていない
不可能ではありませんが、価格や更新の手間を考えると大規模サイトは向いていません。
とはいえ、前述のとおりサイト管理機能が実装されたことで、多階層のページも作れるようになりました。数十ページの大規模サイトは難しくても一般的なコーポレートサイトのような小規模サイトは作成可能です。
表示速度が少し遅い
気になるほどではないですが、通常のHTMLやCSSで作ったホームページと比べると、少し遅いなと感じます。これはペライチの落ち度ではなく、ノーコードといわれるプログラムを書かずにWebサイトを作るサービスの性質上仕方がないことだと考えています。
これから5Gが主流になることで、このデメリットは解決されると思います
チームでの編集やコメント機能がない
デメリットというほどではありませんが、ペライチは他のユーザーに自分で作ったページの編集権限を付与することができません。
チームでマーケティングをする場合は、他の方が修正したりコメントを追記したりする機能が欲しいなと思っています。個人的な要望ですが、対応いただけると嬉しいです。
ペライチが向いている人、向いていない人
上記をふまえて、ペライチに向いていいる人と向いていない人をまとめると、以下のようになります。
ペライチが向いている人
- 高速でテストを繰り返したい人
- 縦長のLPや一ページサイトを作りたい人
- 一定水準以上のサイトを作りたい人
- Webサイトを作りたいけど、どんなページを作りたいか分からない人
- ライティングやウェブ解析はできるけど、制作スキルに自信がない人
- Webマーケッターやコンサルタント
- Web制作に費用をかけたくない、小規模事業者
ペライチが向いていない人
- 細かいことにこだわらないと気が済まない人
- 表示速度にこだわりたい人
- 数十ページ以上の大規模サイトを作りたい人
まとめ
いかがでしょうか?
ペライチはただのホームページを簡単につくれるサービスではありません。使う人・使い方によっては強力なマーケティングツールにもなります。
ぜひ、あなたのビジネスでも活用してみてください。
なお、 ペライチにはサポーター制度があり、全国にサポーターさんといわれるペライチの活用を支援している人達がいます。もっとペライチについて知りたいと思われた方は、こちらの
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