みなさん、こんにちは。株式会社環の小坂です。
私事ですが、先日JAGATのクロスメディアエキスパート試験に無事合格いたしました。
ウェブ解析士マスター以外に、Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)、ITコーディネータなどの資格を持っています。
各試験を受ける目的は実力試しの意味もありますが、他の資格がどのような問題を出しているのか、何を合否の基準にしているのかなどを知るためです。また、資格維持のための制度や会の運営方法などを理解することも目的の一つです。
次のように資格によって運営方法の細かな違いはありますが、資格の考えや必要なスキルを常に維持することが求められています。
- 登録料を支払い毎年ポイントをためることで資格が更新されるもの
- 定期的に更新試験の受験を求められるもの
- 有効期限が設定されているものなど
クロスメディアエキスパート試験の場合、定期的に再試験が求められ合格すると更新されます。合格率3割ちょっとの試験をまた受けるのかあと思うと気が重いです。
「6年間で合格者180名」のウェブ解析士マスター
さて、前書きが長くなりましたが、ウェブ解析士が活動するデジタルマーケティング業界は日進月歩の世界で、日々新しい技術・情報が登場し変化していきます。
ウェブ解析士の中で最高峰に位置する「ウェブ解析士マスター」は講師もできる資格ですから、当然その日進月歩をキャッチアップし、先導していくことが求められます。
ウェブ解析士マスターは狭き門です。
今まで6年間で合格者は約180名、そのうち2016年に講師をしたウェブ解析士マスターは55名。講師をしたマスターは3割しかいません。
みなさん、過酷な講座を乗り切って合格されていますが、毎年講師を勤めることが難しい理由は大きく3つあります。
1)立場の問題により講師ができなくなった
2)(主に地方)集客に苦戦して講師をやっていない
3)カリキュラムの変化に対応できず講師をやっていない
ウェブ解析士の受験者は累積で2万人を超えようとしていますが、半数以上が東京及び近辺であり、地域によってはまだウェブ解析士が少ない状況です。
ここはウェブ解析士協会中心に普及に向けた活動を今後もしていきますが、もっとも講師をしなくなる原因は3)のカリキュラムの変化です。
毎年変わるカリキュラムや業界の変化に対応しなければならない講師
ウェブ解析士のカリキュラムは毎年改定されます。2017年のカリキュラム改定は2016年3月からスタートし、まもなく完成というところまで来ています。毎年カリキュラムが変わるため、ウェブ解析士マスターは早期にその内容にキャッチアップする必要があります。
ですが、その1年間の業界の変化や技術の進化に追いついていないと、新しいカリキュラムの理解に時間がかかります。
ウェブ解析士マスターはウェブ解析士を目指す人を教えたり、すでにウェブ解析士になった人を指導したりする立場ですから、楽に講師ができるわけではありません。毎年20名前後のウェブ解析士マスターが誕生しているのに、稼働するウェブ解析士マスターが増えない理由はそこにあります。
少し話が変わりますが、私は先日日本一になった北海道日本ハムファイターズのファンです。
プロ野球は支配下選手が70名上限で、一軍は28名で、ベンチ入りは25名。入れ替えがありますから、40~50名ぐらいがおそらく一軍でプレーします。スターティングメンバーは指名打者があるパリーグだと10名です。
この数字、ウェブ解析士マスターでも適用されているように感じます。
2016年にウェブ解析士マスターで講師を務めた人数は55名は一軍入りとしましょう。
そのうち、スタメンメンバーを「10回以上講師をした人」とすると、12名と人数は絞られます。
今年、ウェブ解析士マスターが新たに約20名誕生しました。(※上記180名に含まれる)
2017年のウェブ解析士マスターの一軍入り・スタメンはそれぞれ何名になるのでしょうか。
(※数字は2016年10月末現在)