こんにちは!上級ウェブ解析士の芹田です。現在、某IT企業勤務(プリセールス/プロジェクト対応業務)と中小企業診断士活動の二足の草鞋を履いて活動しています。
自分は中小企業診断士を取得後に上級ウェブ解析士を取得しましたが、「中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家」である中小企業診断士が、なぜ上級ウェブ解析士を取得しようと考えたのかについてお伝えします。
上級ウェブ解析士について
まず上級ウェブ解析士について、以下のページから一部引用します。
クライアント及び社内経営陣(上長)説明・説得、新しい取り組み施策等以下の事業の成果に繋げる提案(コンサルティング)及び提案スキル向上(提案内容の付加価値化)を可能にすることを目指します。
まさしく現状の中小企業診断・助言には、この内容が必要不可欠であると感じた事が、ウェブ解析士の資格取得を考えるキッカケでした。
ニュースや様々なメディアで中小企業の現状を知る機会もあるかと思いますが、その経営状況は一部を除き、かなり苦しいものです。経営資源(特に人や金)が慢性的に不足している中小企業にとって、効率的に売上向上を図る事は喫緊の課題であり、課題解決が経営継続に直接関わるといっても言い過ぎではありません。
インターネット環境が普及し、個人も企業も情報の多くをウェブから取得している現在、自社サービスの宣伝や商品販売についてウェブ活用は最も効果的な手法であり、マーケティングの観点からも必要不可欠であると断言できます。中小企業診断士は、ウェブに強くならなければならない時代なのです。
中小企業の現状
次に、中小企業の現状についてです。以下の資料をご覧ください。
上記内容で、国内の大企業、中小企業(中小企業基本法による)それぞれの企業数/従業者数は
大企業:企業数 1.1万者、 従業者数 1,433万人
中小企業:企業数 380.9万者 従業者数 3,361万人
となっていて、割合にすると
企業数:大企業 0.3%、 中小企業 99.7%
従業者数:大企業 29.9% 中小企業 70.1%
と、日本国内で働く約7割の人は、中小企業で働いている計算になります。
つまり日本を元気にするには、まず中小企業の元気を実現することが必要不可欠な状況ということです!
中小企業では経営資源(人/物/金/情報)に関して慢性的に不足傾向であり、そのために効果的な営業活動や宣伝活動ができず、売り上げが伸びない悪循環が数多く見受けられます。
中小企業におけるウェブ解析の必要性
近年、経営資源の少なさをカバーして、かつ売上をあげるためにウェブの有効活用は必要不可欠であり、マーケティングの観点からウェブ解析も同様です。
しかし中小小売業では、自社サイトを保有していても、EC部分は大手サイトに依存していて、そこでの売上げが自社売上げのほとんどのような事例が数多くあります。依存している大手サイトの契約条件の変更によって経営継続の危機に陥るようなケースも散見されます。そのような企業は自社で宣伝/販売用サイトを持ち、運用し、自立することで生き残りを図ることが重要です。
そのためのウェブ活用をサポートできるウェブ解析士の果たす役割は大きいのですが、企業の現状を把握したうえでウェブマーケティングをサポートできるような人材は、まだまだ不足しているのが現状です。
今後の展開
中小企業診断士がマーケティングを検討する際、ウェブ解析に対応できる人材は圧倒的に不足しています。まだまだウェブというインフラを活用しきれず、中小企業に対する売り上げ貢献や、経営改善に寄与できていません。
今後、「中小企業診断士×ウェブ解析士」のスキームで、1社でも多くの中小企業の元気を実現できるよう、経営分析/マーケティングなどの多角的な経営支援を図りたいと考えています。
中小企業診断士や経営コンサルタント業を行っている方で、少しでもウェブ解析士に興味を持たれている方は、一緒に中小企業のウェブ活用を進めていきませんか?
自分もたくさんの情報交換をしながら、切磋琢磨してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。