SEOを正しく実践!検索結果で上位表示されるためにすべきこと

こんにちは。ブランディング・マーケティングに関するコンサルティング事業を展開している、株式会社ピージェーエージェント代表取締役の加藤です。

今回は、クライアント様から最もご質問の多い話題の一つである「SEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)」に関するお話です。自社の商品やサービスに関連する特定の検索キーワードで上位表示をさせることができたら、ビジネスには大きなプラスになることは明らかです。検索結果で上位表示されるための記事コンテンツは、どのような考え方で作成すれば良いのか、その本質と具体的な方法論について解説をいたします。

目次

検索結果で上位表示させたい!

ブランディング・マーケティングに関するコンサルティングの中でも、特にウェブマーケティングに関する話題になった際、クライアント様から必ずと言っていい程出てくるのが、「検索結果で上位表示させたい」というご要望です。

SEOという言葉が一般的になってきたという時代背景もあり、ウェブに詳しくない経営者様からも、「えすいーおーをしたいんだけど」といったようなお言葉を頂戴することも多くなってきました。

SEOという何か魔法のような特別な手法があり、それを使えば、検索結果で上位表示させることができるのだろうという間違った解釈をされている方も少なくありません。

確かに、自社の商品やサービスに関連する特定の検索キーワードで上位表示をさせることができたら、ビジネスには大きなプラスになることは明らかですので、SEOという言葉に強い興味をお持ちになるのも良くわかります。

お客様の役に立つ情報が載っているかがすべて

以前は、「SEOは技術だ」と言われていた時代がありました。ウェブサイトの構造やHTMLタグの記述、キーワードの出現回数など、技術的な「ワザ」のようなものが多く存在し、多額の費用をかけてSEO専門業者に依頼をするような企業もありました。

しかし、昨今では、「コンテンツの質を重要視する」と検索エンジン側が明確に表明をしています。つまり、お客様の役に立つ情報を多く掲載しているサイトが高評価を得て、上位に表示されるということです。

そもそも「検索をする」という行為は、何か悩みや課題などがあり、それを解決したいから行う行為ですよね?それであれば、その悩みや課題を解決するために、役に立つ情報が多く掲載されているサイトが上位に表示されるというのは、ごくごく当然の話です。ウェブサイトの構造などの技術的な技を多く行っているサイトではなく、本当の意味でお客様の役に立つサイトが正しく上位に表示されるという、良い時代になったということです。

つまり、検索結果で上位表示をさせたいのであれば、検索をするお客様の気持ちになって、そのお客様がどんな情報を欲しがっているのかを想像し、お客様のためを考えて、本当に役に立つ情報を掲載するというのが、SEOのすべてと言っても過言ではありません。

そんな正論はいいから裏技が知りたい

私はSEOの話題になった際には、クライアント様に必ず、上記のようなお話をします。「お客様にとって役に立つ情報を載せることがすべてです」と。そして、必ずと言っていい程、こう言われます。「そんな正論はいいから、何か裏技を教えてください」と(笑)裏技など本当に無いのですが、あまりにも質問をいただくことが多いので、今回、私がクライアント様にご紹介をしているSEOの具体的な方法論をいくつかお伝えしようと思います。

モバイルフレンドリーにする

モバイルフレンドリーとは、PCだけではなくスマートフォンなどのモバイル端末でも見やすい表示になっているかということです。PCのブラウザで横幅を狭くしていくと、モバイル用のページに切り替わるようなサイトなどが該当します。以下のようなツールでチェックをすることもできます。

モバイルフレンドリーテスト https://search.google.com/test/mobile-friendly?hl=ja

ページの表示スピードを改善する

ウェブページの表示スピードは、お客様が快適に利用するための重要な要素の一つです。表示スピードを改善することは、SEOの観点で有効な手段の一つです。以下のようなツールでチェックをすることもできます。
PageSpeed Insights https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja

タイトルタグ(Title)の書き方を意識する

タイトルタグとは、検索結果一覧に最も大きく表示される件名の部分です。SEOの観点で重要な要素の一つですので、ウェブ制作会社などと連携しながら、以下のような書き方を意識して考えると良いでしょう。

  • 目標としているキーワードを必ず入れる
  • 目標としているキーワードはタイトルの前方に入れる
  • 目標としているキーワード同士をタイトル文章中の近い位置に配置する(キーワード同士がなるべく離れないように)
  • 30文字以内に設定する
  • そのウェブページの内容に合ったわかりやすいタイトルをつける
  • 複数のページで同じタイトルを使用しない

他社のウェブページはどのようなタイトルタグを使っているのかなどは、以下のようなツールでチェックすることもできます。

SEOチェキ! http://seocheki.net/

ディスクリプションタグ(Description)の書き方を意識する

ディスクリプションタグとは、検索結果一覧でそのページがどんな内容なのかが記載されている説明文の部分です。こちらも、SEOの観点で重要な要素の一つですので、ウェブ制作会社などと連携しながら、以下のような書き方を意識して考えると良いでしょう。

  • 目標としているキーワードを必ず入れる
  • 120文字以内に設定する
  • そのウェブページの内容に合ったわかりやすい説明文を書く
  • 複数のページで同じディスクリプションを使用しない

こちらも、前述のタイトルタグのチェックツールで確認することができます。

h1タグの書き方を意識する

h1タグとは、そのウェブページの見出しを定義するためのHTMLタグのことです。こちらも、SEOの観点で重要な要素の一つですので、ウェブ制作会社などと連携しながら、以下のような書き方を意識して考えると良いでしょう。

  • 目標としているキーワードを必ず入れる
  • そのウェブページの内容に合ったわかりやすい文章を書く
  • 同一のページ内では、h1タグは一つだけにする。

こちらも、前述のタイトルタグのチェックツールで確認することができます。

文章の文字数(ボリューム)を意識する

検索エンジンからの評価には、「文章の文字数(ボリューム)」は関係無いと言われています。つまり、少ない文字数であったとしても、内容がお客様にとって本当に役に立つものであれば評価されますし、長い文章でも内容が無いようなコンテンツは評価されません。

とはいえ、コラム系の読み物記事であれば、私個人の体感的には、2,000文字〜3,000文字位の文章ボリュームはあった方が良いのではないかと考えています。というのも、数百文字の短い文章では、そもそも、なかなかお客様の悩みや課題を解決するための役に立つ情報を記載するのが難しいと言えるからです。「文章の質」が最重要であり、「文字数(ボリューム)」は関係無いというのは間違いないのですが、参考までに2,000〜3,000文字を目安にしてもよろしいのではないでしょうか。

ウェブページの文字数は、以下のようなツールでチェックすることもできます。

文字数カウント http://www1.odn.ne.jp/megukuma/count.htm

文章中のキーワードの出現率を意識する

キーワードの出現率とは、ウェブページの文章中に、目標としている特定のキーワードがどれくらい出現しているかの割合のことです。前述の「文章の文字数(ボリューム)」と同様に、「キーワードの出現率」も、検索エンジンからの評価に関係は無いと言われています。とはいえ、私個人の体感的には、キーワード出現率の上位5位に目標のキーワードが入るようにし、出現率は10%を超えるような過度な出現率にならないようにチェックするということは大切だと考えています。

目標のキーワードを検索するお客様のためを思って、本当に役に立つ情報を届けようと真摯に文章を書けば、自然に出現率の上位5位に目標キーワードが入りますし、出現率もある程度の文章になるはずです。しかし、「このキーワードを目標にしているから、何が何でもそのキーワードを無理に詰め込まなきゃ」と、変に意識をして特定の言葉を乱発してしまうと、必ずこの出現率に異常値が出ます。そのような文章は、何よりもお客様にとって読みづらいですし、検索エンジンからスパム扱いを受けて検索順位が下がる危険性もあります。あくまで自然な文章を心がけましょうということです。

キーワードの出現率は、以下のようなツールでチェックすることもできます。

FunkeyRating https://funmaker.jp/seo/funkeyrating/

重複コンテンツを作らない

重複コンテンツとは、内容が同じようなページがすでに存在するコンテンツのことです。単純に言うとパクリ記事のことですね。きちんとオリジナルの文章を書いているのであれば、そこまで気にしないで良いと思いますが、他社のウェブサイトから文章を拝借してきてコンテンツを作ろうなどと良からぬことを考える方がいらっしゃるのであれば、著作権などの法的な問題に発展する場合もありますので、絶対にやめましょう。

重複コンテンツは、SEOの観点からも検索エンジンから低品質なコンテンツとみなされ、順位が下がる危険性があります。オリジナルの文章であっても、意図せず似たような表現になってしまう場合などもありますので、以下のようなチェックツールを使うことで、重複コンテンツを確認することができます。

CopyContentDetector https://ccd.cloud/
sujiko.jp http://sujiko.jp/

内部リンクを意識する

内部リンクとは、自社ウェブサイト内を回遊するためのリンクのことです。お客様がウェブサイトを閲覧中に行き止まりにならないように、次のページへと導くための意味もあります。内部リンクが適切に張られていることで、お客様は迷うことなく、快適にウェブサイト内の情報を閲覧し、回遊率が高まり、そのウェブサイトの滞在時間も長くなります。内部リンクが最適に張られているウェブサイトは、お客様だけではなく、検索順位を決定する検索エンジンロボットもスムーズにウェブサイト内を回遊でき、SEOの観点からも有効であると言われています。

自社ウェブサイトの内部リンクは、以下のようなツールでチェックすることもできます。

Search Console https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja

外部リンクを意識する

外部リンクとは、自社ウェブサイト以外の外部から自社ウェブサイトに対して張ってもらうリンクのことです。「このサイトは良い情報が載っているよ」と外部からの良質なリンクをもらっているウェブサイトは、SEOの観点からも有効です。しかし、この「外部リンクが多いと検索結果の上位表示がされやすい」という表面上の情報だけに着目し、自分自身で膨大な数のダミーのウェブサイトを作り、そこから自社のウェブサイトへリンクする自作自演を行なったり、そのリンク自体を販売したりする悪徳業者が多数現れました。そのため、現在の検索エンジンのアルゴリズムでは、このような質の悪い外部サイトからのリンクは逆にスパムなどと判断され、順位が大幅に下がる危険性がありますので、絶対に行わないようにしましょう。

上記のような、お金で買える悪質なリンクではなく、「自社と関連性が高く、しっかりと情報発信をしているような外部ウェブサイトからのリンク」や、「Yahoo! 知恵袋などのQAサイトからのリンク」など、純粋に「このウェブサイトの情報は良いですよ」と紹介されているようなリンクは、検索エンジンからも良質なリンクと判断され、SEOの観点からも非常に有効です。

外部リンクも、前述の内部リンクと同様にSearch Consoleで確認することができます。

結局は「お客様の役に立つ情報」がすべて

ここまで色々と細かな方法論を書いて来ました。繰り返しになりますが、お客様の役に立つ情報を多く掲載しているサイトが高評価を得て、上位に表示されるというのが本質です。

モバイルフレンドリーや表示スピードの話も、「よりお客様が快適に情報を得るにはどうすれば良いか」という根本から出てくる話ですし、タイトルやディスクリプション、文章の書き方や、内部・外部リンクなどの話もすべて、「どうやったらお客様がより情報を把握しやすいだろう、役立つ情報を提供できるだろう」と常に考えていることの結果として表れるものです。

デジタルマーケティングを基礎から総合的に学ぶには

Google アナリティクスをはじめとしたGoogle系のツールは、その使い方を知ることも大切ですが、使うための戦略や設計が必要です。それは、ビジネスに成果をもたらすために必須の考え方です。

ウェブ解析士協会では、このようなデジタルマーケティングの基盤となる「ウェブ解析」を体系的に学べる環境と、知識・技術・技能に一定の評価基準を設け、あらゆるデータから事業の成果に貢献する人材を育成しています。

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この記事を書いた人

株式会社ピージェーエージェント代表取締役。中央大学理工学部卒業後、NTTコミュニケーションズ株式会社に入社。IT・WEBを活用したデジタルマーケティングに関する法人企業向けコンサルティング業務に従事。顧客の購買プロセスに基づいたマーケティングシナリオ設計、メールマーケティングを基軸としたCRMコンサルティング等、法人企業の売上向上に寄与するコンサルタントとして活躍。その後、2016年、株式会社ピージェーエージェントを設立、代表取締役に就任。ブランド戦略の立案を強みとして、ブランディング・マーケティングに関するコンサルティング事業を展開している。

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