目次
広告代理店を早期退職して、ウェブでの起業を目指す
私のヒーローは、65歳でKFCを起業したというカーネル・サンダースです。 サンダースはそれ以前にレストランをやったりもしていますが、非常に多くの苦難を乗り越えた後での成功だったようです。最近では、あまり店頭で見なくなりましたが、あの太った老人の像はいつも私を勇気づけてくれるものでした。 私は広告代理店を退職後、ウェブ関連のアライアンスを組みながら、前職で取引のあった企業には一切コンタクトせず、イチから飛び込みの営業を始めてみています。今のところ50件コンタクトして、直接会えるのは10件、提案まで進めるのは3件、仕事になるのは1件というペースです。それでもカーネル・サンダースがFCを始めた時よりは、ずっと良い方なのかもしれません(サンダースは1000回 “No” といわれた、という逸話があるようです)。 話は変わりますが、「LIFE SHIFT(100年時代の人生戦略)」という本を読まれたことはありますか? 簡単にいえば、長い人生ではなく2回目の人生を考えるべき時代が来るという内容だととらえています。人生100年時代のセカンドライフを、私はウェブ解析士の資格から始めようと決めました。ウェブ解析の可能性はもっと広がるという確信
きっかけは、知人が持っていたウェブ解析士テキストを見たことでした。その冒頭部分を読んで、すぐに共感し確信しました。 第1のポイントは、はじめにウェブ解析の「限界」と「可能性」を明言している点です。 広告代理店時代にウェブ担当部署を立ち上げた経験からも、解析にはもちろん限界はあるものの、その必要性は高いと感じていました。数字に基づく解析を起点として、事業全体の課題を解決するという考えは、PDCAというより、OODA(観察>分析>判断)的なアプローチではないでしょうか。 解析は、網羅的なレポートを作る(のが仕事)ではなく、もっとも重要な問題点の発見(が仕事)という観点で行っています。一例ですが、お菓子メーカーのサイトを解析した際、季節の催事(バレンタインなど)で盛り上がるセッションの山が年々小さく、短くなっているという現象がみられました。同じような問題は、ひな人形や五月人形を扱っている企業の解析でもみられました。高度な解析技術によって発見したという訳ではありません。しかし大げさに言えば、すでに今までの売り方や商品では注目されなくなっているという現実でした。企業単体ではなく、業界全体や社会全体の問題である場合もあると思います。 問題は解析やウェブだけでは解決できないとしても、重大な問題の発見や数値化により見える化できる可能性は大きいのではないでしょうか。認定とともに受け取ったウェブ解析士の使命
第2のポイントは、ウェブで事業全体を変えるというビジョンへの共感でした。ウェブや解析の重要性は、もっと地方や中小企業にも広がるべきだと思っています。しかし、まだそれほど危機感が無かったり、優先順位が高くない場合もあります。 「ウチなんかは、まだまだ先にやるべきことがたくさんあるんだよ」といわれがちですし、ウェブ解析だけでビジネスは変わらないという現実に直面する事もあるでしょう。だからこそ、しっかりしたコンプライアンス意識、有用なマーケティングメソッドの引出し、そして何よりも発信力・説明力を必要とします。説明ができるだけでは十分ではなく、話術といえるほど磨かないといけないと感じています(ウェブ解析士協会は、そうした実現力向上のフォローも重視しています)。 ウェブ解析士のテキストにも講習においても、ウェブ解析で事業を変える良い方法や答えが明示されているわけではありません。それは、私たちがそれぞれの現場で見つけ、対応していかなければなりません。 まだ認定をとったばかりですが、私たちウェブ解析士がエバンジェリスト(伝道者)なのだという使命感と、ウェブ解析で事業を変えようという情熱を持ち続けていきたいと思っています。「ウェブ解析士」という資格が他の資格と違うところとは、共にそれを成し遂げようとする「情熱と使命感」とも言えるのではないでしょうか。 もし、ウェブ解析士の資格を取得しようか迷っている方は、上記の2点においてオススメできるものであると私は思います。
ぜひ一緒に、情熱をもってウェブ解析を始めましょう!