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常に進化し続けるSEOの世界
「競合他者よりも自社のウェブサイトを上位表示させたい!」と、多くの企業様が、もっとも興味を持っていらっしゃる話題の一つが、「SEO」です。弊社でも、「どうしたら検索結果で1位が取れますか?」「何か新しいテクニックを使って、他社よりも上位に表示させることはできませんか?」と、非常に多くの企業様からご相談を受けます。 「SEO業者」といわれる、「こうすれば上位表示ができますよ」というアドバイスをするような会社も有象無象おり、わかりにくい世界であるがゆえに、悪質なSEO業者に騙されて、効果の出ないSEOに高額な費用をかけてしまっている企業様も残念ながらいらっしゃいます。(※全てのSEO業者が悪質だという訳ではまったくありません。) 以前の記事では、SEOで効果を出すには、具体的にどのようなことを実施すれば良いのかについて、解説を致しました。 検索エンジン(Googleなど)は、日進月歩でアップデートをしており、SEOの技術もそれに合わせて、常に変化しています。SEOの専門家といわれる人達が、常に最新の情報をキャッチしながら、知識や技術を更新しているようなマニアックな世界です。ですので、最新の技術を追おうとすればキリが無いのですが、「絶対にやってはいけない」というNG要因は、ある程度決まっています。今回は、そんな「NG要因」の中から、3つの禁止事項をご紹介いたします。1:ウェブページの中に目的のキーワードを詰め込みすぎる
昔ながらのSEOで、「狙ったキーワードを何度も繰り返しページ内で利用する」という方法がありました。「ページの中でキーワードが出現する回数が多ければ多いほど良い」という考え方です。しかし現在では、そのようなキーワードの詰め込み行為は、スパムとしてウェブサイトの評価が下がってしまい、逆効果になっています。 たとえば、「スマートフォンケース」というキーワードを狙っていたとして、以下のような文章だったら、皆さんはユーザーとして素直にどう感じますか?「スマートフォンケースなら、xxショップにお任せください。当店は、スマートフォンケースを専門に販売しています。販売しているスマートフォンケースは全て手作りのスマートフォンケースです。当店のスマートフォンケースの金額はxx円〜xx円で、非常にリーズナブルなスマートフォンケースを揃えています。スマートフォンケースの購入をお考えでしたら、スマートフォンケース専門の当店に・・・」明らかに不自然に「スマートフォンケース」というキーワードを乱発していて、読みづらいですよね。不快感を感じる人もいるのではないでしょうか? このように、キーワードを詰め込み過ぎて、明らかに不自然な日本語の文章になってしまっているようなものは、検索エンジン(Googleなど)側から悪い評価がついてしまいます。 特定の狙ったキーワードがあるからといって、そのキーワードをむやみに詰め込み過ぎるのはやめて、日本語として自然な形、ユーザーが読みやすい文章を心がけるようにしましょう。
2:他ウェブサイト上のコンテンツの無断複製
SEOにおいては、コラム記事や事例、お役立ち情報など、数多くのコンテンツ(ページ)があった方が良いのは間違いありません。ユーザーに対して価値のある情報の量が多ければ多いほど、「このウェブサイトは素晴らしい」と検索エンジン(Googleなど)から評価をされ、結果として検索順位も上位にあがってくるようになります。 しかし、競合他社や類似サイトなど、他ウェブサイト上のコンテンツをそのまま無断コピーして、自社のウェブサイト内で利用することは、NG行為です。 著作権侵害などの法的な観点での問題も当然あるのですが、SEOの観点でもよくありません。検索エンジン(Googleなど)から、「このウェブサイトは、オリジナティのないコンテンツが多い悪いサイトだ」として、評価が下がってしまうことになるからです。コンテンツの量を増やしたいからといって、他ウェブサイト上に掲載してある文章をそのまま拝借して、自社のコンテンツを量産するような行為は、絶対にしないでください。よく、「文章構造や、てにをはを少しだけ変えて、あたかも違う文章のように見せれば、バレないのでは無いか?」と考えて、他ウェブサイト上に掲載してある文章を巧みに改変して利用をしようと躍起になっている方を見かけるのですが、そんなことに時間を割くのは止めましょう。確かに、もしかしたら現時点では、検索エンジン(Googleなど)が「パクリだ」と判別できないような文章に改変できるかもしれませんが、前述の通り、検索エンジン(Googleなど)の技術は、日進月歩でアップデートされています。不正行為はいずれ必ずバレます。そんなムダなことに時間を割くのであれば、素直に、他社のサイトには載っていない、ユーザーに喜んでもらえるような、自社独自のコンテンツを作成するために労力を使った方が、よっぽど有意義ではないでしょうか。
3:有料リンクの購入
検索エンジン(Googleなど)は、「お金を払って外部サイトからリンクを購入する行為」を止めるようにといっています。昔は、いかに多くの外部サイトからリンクをもらっているか=被リンクの数が多いかが、SEOに有効だった時代もありました。そのような時代には、単純に被リンクの数が多ければ多いほど良いので、リンクを有料で販売するSEO業者も多く、現在はかなり減少してはいますが、未だに存在していると聞きます。知識の乏しい企業に対して、言葉巧みに有料リンクの購入を勧めてくるような悪質なSEO業者の話は聞かないようにしましょう。 有料リンクの購入は、昨今のSEOにおいては、NG行為であり、完全に逆効果です。もし有料リンクの購入を有効にしてしまったら、資金力のある企業のウェブサイトばかりが上位表示されるようになってしまい、ユーザーにとって本当に有用なウェブサイトを上位に表示することができなくなってしまうので、当然といえば当然です。 自社のウェブサイトに自然な形で良質な外部リンクを多く獲得できるようにするためには、ユーザーの役に立つ質の高いコンテンツを数多く用意して、「この情報は役に立つ素晴らしいものだ!」と感じでもらえたユーザーや他サイトなどから、自然な形でリンクをもらう努力をすることがもっとも大切です。テクニックを追うのは、もうやめましょう
上記で挙げた3つの禁止事項以外にも「機械的に自動生成された大量のページを量産すること」「白の背景に白のテキストを使用したり、文字サイズを0にすることによる隠し文字を使用すること」など、SEOにおいてやってはいけないといわれっていることは、いくつかあります。 詳しくは、Googleのウェブマスター向けガイドラインをご参照ください。総じていえることは、「ユーザーのためを想っていない行為はやめましょう」ということです。何か特別なテクニックや裏技があり、それを使えば、検索結果で上位表示させることができるのだろうという、間違った解釈はもうやめましょう。特別なノウハウを求めたくなる気持ちは非常によくわかりますが、結局時間と労力のムダに終わることがほとんどです。万が一、現時点では有効なテクニックを見つけられたとしても、結局はすぐに検索エンジン(Googleなど)に見抜かれて、ペナルティを課せられてしまうでしょう。 昔のSEOは、検索エンジンのアルゴリズムの裏をついたテクニックを駆使して順位を向上させるようなものでしたが、昨今のSEOは、「ユーザーに対して、どれだけ快適な体験を提供できるか」という本質に変わっています。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、それが真実です。前述のGoogleのウェブマスター向けガイドラインにも、「ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する」「ユーザーをだますようなことをしない」と明確にハッキリと書かれています。 ポイントとしては、「ユーザーが快適に検索体験をするには、どういうTitleやDescriptionを書くべきか」「ユーザーが快適に情報を知るには、どういうサイト構造や掲載文章にするべきか」という「ユーザー体験」だけを愚直に考えて、ウェブサイトを改善していくことです。そうすれば、自然と検索結果も上位にあがってきます。皆さんも、もう小手先のテクニックを追うのはやめて、ユーザーのためを考えた意味のあるSEOを実施しましょう。