SNSの基本的な知識を学べて、適切なSNS運用ができる「SNSマネージャー養成講座」

皆さんこんにちは、田村です。野球とネットとソーシャルメディアを研究しています。

ウェブ解析士協会ではソーシャルメディアマネジメント研究会(SMM研究会)の代表をしており、毎月(データ的に)赤裸々な内容をFacebookでライブ放送していますので、どうぞご覧ください。

さて、私がSNSなるものを生業とするようになり、はや10年。
SNSをとりまく環境は今でも大きく変化し続けています。
当初は、TwitterやFacebookが注目されながらも、特に企業のプロモーション担当の方も、どこか単に「アメリカからやってきた新しいメディア」という印象を持っている方が多かったような気がします。

当時、各メディアの日本国内ユーザー数は数百万人単位でしたが、現在TwitterやInstagramなどの主要SNSでは数千万人単位のユーザーを抱えており、文字通りケタ違いの成長を見せています。スマホユーザーにとってSNSはインフラと言っても過言ではない状況となり、企業や自治体にとっても極めて重要な発信媒体として定着しています。

SNSのイメージ
目次

基本を理解できていないことによって起こる残念なSNS運用

この10年間、私は、まず各種SNSの基本的な特徴をクライアント様に知ってもらい、その上で各企業がどのメディアを使い、どんな目的で運用するべきかという点に重きを置きながら、それぞれのクライアント様と併走してきました。

このスタイルは、SNSが企業にとってただただ新しいものでしかなかった頃から現在でも変わりません。

しかし、SNSがあまりにも急速に普及したために、各企業のSNS運用において私視点ではありますが違和感を抱くケースが増加しています。

たとえば

  • フォロワー数を目標指標に設定したために、投稿内容やSNSで発生するコミュニケーションの性質は二の次となり、ひたすらフォロワー増加施策を実施しているケース
  • 運用目的から逆算すると明らかにTwitterでの情報発信が適しているにもかかわらず、トレンドに乗ってInstagram運用にヒトとカネの大部分を割り当てているケース
  • 「ユーザーから発信された口コミ投稿の発生数が重要である」という情報を表面的にのみ理解し、口コミ投稿数の増加には成功するも、当初定めたSNSの運用目的にはまったく合致していないケース
  • SNSの利用価値は理解しながらも、ネットニュースで散見される炎上などのトラブルがネックとなり、本格的な運用に踏み出せないケース

など、数えるとキリがありません。

どのケースでも共通しているのは、ネット上に存在するニュースやSNSノウハウ、あるいはセミナーなどで知った内容を、そのまま自社のSNS運用に転用し、目的と手段が複雑に絡み合い、本来目指すべき方向とは異なる方向へ進んでしまっていることです。

適切にSNSを運用するために抑えておくべき運用の流れ

これらの問題を解決するには最初のステップとして、SNSと呼ばれるメディア群の特徴を知っておく必要があります。
もちろん各メディアの機能や炎上などのトラブル事例についても理解しておかなければいけません。
次に、自社でSNSを利用する目的を明確に定める必要があります。
さらに、各SNSの得手不得手を考慮しながら運用するメディアを定め、運用目的に応じた指標を目標値として設定します。
それだけではなく、定めた目的や目標指標を社内で共有し、他部署や上層部への理解を得ることも重要です。

SNS運用開始時(もしくは運用見直しのタイミングで)に手を打っておくと、SNSに運用に関する不幸な状況の大半は事前にブロックできます。さらに企業の状況と目的に合わせた適切なメディア運用が可能となります。

外注する際にも基本的な知識は必須

それとは別に、企業内でSNSを運用していると、広告代理店などの外部企業に運用のサポートを依頼する状況になることもあります。
ただ、SNS運用をサポートする代理店も得意な分野と不得意な分野があります。
当然それぞれの代理店からは自社の得意な施策を勧められることになります。

ここで「運用目的を考慮すると本来Twitterを重視するべきだが、Instagramしかアカウントを持っていない」というケースや「オーガニック運用をがんばるべきなのに、なぜか毎月フォロー&RTなどのキャンペーンをやっている」というケースといった目的と実施内容とのギャップが生まれるのです。

事前に自社内でSNSの基本的な知識があれば、どのメディアで何をするべきなのかが理解できます。

「いまはTwitterで積極的にコミュニケーションを図るべきだ」「この商品はInstagramで口コミを増加させるべきだ」などと施策の方向性を社内から自発的に判断することができれば、外部にサポートを依頼する際にも的確な指示を出すことができるようになるのです。

すべての企業にSNSの基本的な知識を伝えたい

私に直接サポートをご依頼いただいた企業さまには、基本的な特徴をご理解いただきながら各企業のSNS群の方向性を定め、場合によっては該当の施策が得意なパートナー企業にさらなるサポートをお願いしています。
企業内の担当者さまご自身がSNSの基本を理解されているので「TwitterをやるべきなのにInstagramをやっている」などという事態は起こりえません。

そして数年前、こう考えるようになりました。企業がSNSに取り組む上で抑えておくべき基本的な情報を、自分が関わっていないすべての企業や自治体にもお伝えできないものか。SNSに取り組む企業が被る「知らないことによる不利益」を排除できないものか。

構想から2年。多くの方にご協力いただきながら完成したのが今月より開講する「SNSマネージャー養成講座」です。

SNSマネージャー養成講座とは

SNSマネージャー養成講座

この講座では、Twitter・Instagram・Facebookをはじめ、SNSと呼ばれるあらゆるメディアを対象にその基本的な知識を身につけることを目的としています。
いわゆる、発信・プロモーションといった「攻め」と、トラブルや炎上の回避といった「守り」の両面をカバーします。

初級講座では各種メディアに関する知識のインプットを主に行います。
上級講座は初級講座でインプットした知識をベースにして、自社における実際のSNS運用に反映できるワークを中心としています。

この講座を受講し、試験に合格していただくことで基本的な知識が身につくだけではなく、SNSに関する基本的な知識を有していることを第三者に証明できるようになります。
すべての企業・自治体が適切なSNS運用を実現できるよう、ひとりでも多くの方にご受講いただければ、これより嬉しいことはありません。あなたのご受講を心よりお待ちしています。

SNSマネージャー養成講座について詳しくみる

デジタルマーケティングを基礎から総合的に学ぶには

Google アナリティクスをはじめとしたGoogle系のツールは、その使い方を知ることも大切ですが、使うための戦略や設計が必要です。それは、ビジネスに成果をもたらすために必須の考え方です。

ウェブ解析士協会では、このようなデジタルマーケティングの基盤となる「ウェブ解析」を体系的に学べる環境と、知識・技術・技能に一定の評価基準を設け、あらゆるデータから事業の成果に貢献する人材を育成しています。

知らないことによる不利益を排除する〜SNSマネージャー養成講座

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この記事を書いた人

企業や地方自治体向けにInstagaram・Facebook・Twitterなどのソーシャルメディア・WEBサイトの運用につき、担当者育成・運用コミュニケーション代行・SNSキャンペーン企画・広告出稿代行・危機管理研修会などでサポート。著書:「FACEBOOK&INSTAGRAM&TWITTER広告 成功のための実践テクニック」(ソシム)「30分で達人になるFacebook」(青春文庫)「はじめてのソーシャルメディア入門」(秀和システム)など。一般社団法人ウェブ解析士協会 ソーシャルメディアマネジメント研究会代表。LinkedInラーニング ビジネスコーストレーナー。1974年京都市生まれ。

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