ウェブ解析士の2018年カリキュラムは、毎月第4水曜日に委員会を行い、作成を進めています。
今回は4月の開催分進捗を報告いたします。
1. 2017年カリキュラムからの改善議論
前月のカリキュラム委員会において、公式テキストの「情報として古い事柄を新しく見直す」議論を行なっていることをご紹介しました。具体的には、2017年のテキストおよび試験問題をもとに、「来年には実勢には合わなくなっていると考えられるもの」を洗い出し、オミットするか、差し替えるか(=どういう内容に差し替えるか)を話し合い、決めています。
判断の念頭にあるのは、カリキュラム修了後のウェブ解析士取得後のあるべき姿が持つ能力セットとして定めた「ウェブ解析のコンサルテーションを受けることのできる能力セット」です。
参考:【2~3月報告】2018年ウェブ解析士カリキュラム研究会(前回の記事)
この内容は3月と4月の委員会の2回に分けて行なっており、例えばごく一例ですが
- 6章: 自然検索の解析
→サーチコンソールの解説拡充。GAとサーチコンソールのデータの取り方の違いや、セッションクリックの違いなど、誤りがちな内容を入れる。 -
6章: ソーシャルメディアの解析
→ソーシャルメディアの定型的な分類は難しくなっており、ソーシャルメディアの分析と活用法に重きをおく。 -
8章: レポートの作成方法
→リライティング。BIツールの項目を追加する。
などの検討と施策出しを行なっています。(議論により変更の可能性あり)
2. 上級ウェブ解析士カリキュラムとの連携
こちらは、近年の上級ウェブ解析士カリキュラムのボリューム・難易度アップから問題意識として挙がっていた内容への検討です。
- 上級の受講に必要な知識はウェブ解析士受講時に身につけておくべき
- 上級で学ぶ内容は当日ハンズオンだが、手元に残しておきたい(手元においてほしい)知識もある
という要望に応え、上級内容からの移行トピック取捨選択をすることにしました。
例えば解析の原理的な知識、具体的には「ディメンション」と「メトリクス」の捉え方、などがあてはまります。今後解析に携わる上ではずせず、かつ初見にはとっつきにくいと思われる概念を、口伝だけでなくテキストで身につけてもらうための試みです。
今月に上級カリキュラム委員会と意見交換を行い、実際に移行する内容を決定し、テキスト化を進める予定です。
今後に向けて
4月委員会により、
- 現状カリキュラムからの改善に関しては大方の洗い出しを完了し、専門執筆者のアサインを進めています。
- 上級カリキュラム委員会との連携については、今月の上旬に意見交換を行い、移行箇所を詰めていく予定です。
2017年ウェブ解析士テキストをオンラインで公開しました
昨年同様に、テキストの無料公開を今月から始めています。広くウェブ解析士資格に興味を持っていただくため、各月1〜2章の分量を公開するスケジュールです。
詳細は以下からご覧ください。
2017年版(第8版)ウェブ解析士公式テキスト(順次公開) 目次
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次回のウェブ解析士カリキュラム研究会は、5月24日(水) 18:00~20:30 西新宿で開催します。
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