【9月報告】2018年ウェブ解析士カリキュラム研究会

ウェブ解析士の2018年カリキュラムは、毎月委員会を行い、作成を進めています。
今回は9月27日に行われた委員会などの報告をいたします。

各章の原稿について、制作入稿前の最終確認と、2019年カリキュラムへの予備議論を行いました。

目次

進捗報告の概要

9月全体では、8月で完了しきれなかった校閲と、微調整、校正作業を行ないました。今年は、校正作業もウェブ解析士の資格を持つ方に依頼しています。
また委員会では触れていませんが、表紙の作成を進めています。デザインモチーフは、例年の「遊園地もの」です。

付録・コラムについて

今回は、2017年版にも付いている「Adobe Analytics」に加え、株式会社ディライトデザインの朝岡様から「ブランディング」のコラムと株式会社すうがくぶんかの瀬下様から「ウェブ解析と統計」の付録を寄稿いただきました。

2019年版への予備議論

まだ2018年版が上梓していない中ではありますが、2019年版への構想を頭出ししました。
構成に関する件と、更新方法のふたつです。

1. 構成:章構成を再考する

問題意識として、いままでオウンドメディアの解析が中心で、アクセス解析とオウンドメディア改善が主軸となっていました。そこでトラフィック以前の説明と、コンバージョン以後の説明が必要ではないかという意見がありました。

トラフィック以前の説明

現状のカリキュラムで伝えているトラフィック解析の項目は、オウンドメディアに訪問してからの記述が中心であり、その前のペイドメディアのデータ分析やソーシャル・メディアの分析が簡単な説明しかありませんでした。ペイドメディアでは運用型広告のインプレッションや検索順位などの指標の説明や、ソーシャル・メディアではリーチやエンゲージメントの説明も必要です。

コンバージョン以後の説明

現版までのコンバージョンの解説は、コンバージョンしてから商談や受注、という指標でのみマーケティングの計画立案を説明しており、より細かい見込み客の分析という視点が十分ではありませんでした。いまB2B向けのMAでは見込み客管理のリスト群をMQL(マーケティング・クオリファイ・リード)やSQL(セールス・クオリファイ・リード)と分け管理しています。

ただし、こうした提案に対して、

  • 駆け出しのウェブ解析担当者までが学ぶべき実務的な内容なのか
  • 具体的な内容とし、引用するツールを絞る必要がある

という懸念も挙がっており、継続議論案件として扱うことになりました。

2. 更新:日本語版を年始に、英語版を6月〜7月に出版したい

1.とも関連しますが、更新内容のスピーディなキャッチアップと相互情報の還流を目的とし、英語版は日本語版の翻訳でなく、日本語版から内容もアップデートした更新版としたい、という提案です。
こちらは頭出しのみで、継続検討です。

今後の流れ

デザイン工程に入稿し(10月3日済み)、今後委員会としては試験問題の精査に入ります。
また、12月に予定されている模擬講座の準備を行ないます。

英語版の展開

10月5日にシンガポールで英語版テキスト「8th Edition」のお披露目会が行われました。
この模様も、今後ブログで紹介される予定です。

あなたもウェブ解析士カリキュラム研究会メンバーに

ウェブ解析士カリキュラム研究会では、一緒に新しいカリキュラムを検討していただける分科会メンバーを引き続き募集しています。ぜひ分科会に所属してウェブ解析士講座を作っていきましょう。

次回のウェブ解析士カリキュラム研究会

次回のウェブ解析士カリキュラム研究会は、10月25日(水)を予定しています。
一緒により良いカリキュラムを作っていきましょう!!

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