こんにちは。2019年上級ウェブ解析士カリキュラム研究会です。
9月26日(水)に開催された第7回の研究会の内容を報告いたします。
今回の研究会では、「事前課題」「中間課題」「認定講座テキスト」の改定内容について、議論を行いました。
事前課題の改定
事前課題は「コンセプトワーク」と「カスタマージャーニーマップ」のふたつがありますが、「コンセプトワーク」の内容が大きく変わります。皆さんには、新しいコンセプトワークの目次をご紹介しましょう。
- ミッション(世界の何を変えたいのか)
- マーケテイング・ゴール(事業の成果)
- ファイブフォース分析(業界競争構造を可視化する)
- 自社分析(4C分析)
- クロスSWOT分析(強みと弱みを把握する)
- 競合分析(戦略キャンパス)
- 買い手の効用マップ
- 非顧客(未だ顧客になっていない買い手に目を向ける)
- 6つのパス(市場の境界を引き直す)
- 課題設定シート(取り組むべきことを明確にする)
- ロジックツリー(やるべきことを分解して全体像をつかむ)
注目して頂きたいのは、「6. 競合分析(戦略キャンパス)」「7. 買い手の効用マップ」「8. 非顧客(未だ顧客になっていない買い手に目を向ける)」「9. 6つのパス(市場の境界を引き直す)」の4つの課題です。これらは、フランス欧州経営大学院教授であるW・チャン・キム氏とレネ・モボルニュ氏によって提唱された『ブルーオーシャン戦略』のフレームワークです。
ブルーオーシャン戦略とは、競争者のいない未開拓の市場空間「ブルーオーシャン」を創造するための経営戦略ですが、「バリューイノベーション(価値革新)」に着目し、顧客が潜在的に求める価値を洗い出し、商品(製品)・サービスを通じて新たな価値を提供することで、ブルーオーシャン(競争のない市場空間)を生み出します。高価値・低コストで高い収益性を見込める優れた戦略として知られています。
2019年上級ウェブ解析士認定講座の事前課題では、このブルーオーシャン戦略のフレームワークを課題に取り入れました。ウェブ解析士協会を題材にして、新しい市場と顧客を考えていただきます。「ブルーオーシャンって初めて!」という方も多いと思いますが、ぜひチャレンジしてください。講師が丁寧に指導いたします。
もうひとつの事前課題「カスタマージャーニーマップ」は、コンセプトワークで考えた「非顧客」をペルソナにして、カスタマージャーニーマップを作成していただきます。
中間課題
中間課題は2018年と2点変わります。
まず、「施策評価シート」です。施策評価シートは、カスタマーの状態とKPIをより細かく設定していただきます。修了レポートのカスタマー分析では、この施策評価シートで設定したカスタマーのKPIについて、分析していただくことになります。
次に「解析設計指示書」です。2018年の解析設計指示書は少し難しかったようです。2019年版は、より書きやすいフォーマットに変更いたします。
講座テキスト
前述していますが、中間課題の「施策評価シート」で設定したカスタマーとKPIを使った「カスタマーアナリティクス」のレポートが新たに加わります。これにより、2018年版以上に中間課題との連動性が高まるはずです。
一方で、ウェブ解析士認定講座公式テキストとの重複している部分を削除したり、「フォーム分析」をレポートから外したりと、全体の圧縮を図っていきます。
また、一部曖昧だった修了レポートの解析期間を明確にします。
このような改定により、これまで以上に「実務に役立つ講座」を目指したいと思います。
あなたも上級カリキュラム研究会メンバーに
上級カリキュラム研究会では、新たに2019年のカリキュラムを検討していただけるメンバーを募集しています。
引き続き委員会動画と議事録を公開することで、カリキュラム作成に興味のある会員の方の参加を受付けていきます。ウェブ解析士協会会員であれば、どなたでも参加できますが、特に講座を開催しているマスターの方の参加をお待ちしております。
また、上級ウェブ解析士認定講座を開催しているマスターの方には、ぜひカリキュラムのフィードバックをお願いいします。「受講生にはこの部分が解りにくかった」「この部分が曖昧だ」など、講座を開催して感じたことを、ご意見としてお寄せください。
次回の上級カリキュラム委員会は、10月24日(水)14:00〜16:00に、新宿ノマドカフェ「Base Point」(〒160-0023 東京都 新宿区西新宿7丁目22-3)にて開催いたします。オンラインでの参加も大歓迎です。一緒により良いカリキュラムを作っていきましょう!!
参加のお申込みはこちらから https://web-mining.doorkeeper.jp/events/80902