2020年11月11日 ウェブ解析士代表理事 江尻俊章
※2021/1/12 更新(更新箇所:橙色の文字及び打消線)
2009年初版発行から、毎年基本的にはウェブ解析士協会出版会社さまにご協力で、印刷物として出版、会員に配布をしてまいりました。
2021年のウェブ解析士公式テキストは、電子出版とし、印刷物の希望者はPOD(Print On Demand プリントオンデマンド、書店等で注文のたびに印刷する方式)でお買い求めいただく方式に切り替えることをお伝えします。
これにより、会員への最新テキストの送付はPDFもしくはウェブページ(予定)でテキストを閲覧する方式に切り替えることになります。
印刷のテキストの入手が会員維持の重要な理由になっている会員もいらっしゃると思います。そのため、まだ一部方針は不確定ではありますが、テキストを印刷物として出版しない方針をお伝えすることにいたしました。
ウェブ解析士公式テキストの入手方法
この変更によりウェブ解析士協会会員は、テキストをマイページからPDFで閲覧するか、ウェブページで閲覧することになり、印刷物としてのテキストの配布は2021年から行いません。
また新たにテキストをお求めの非会員の皆様は以下の方法で購入いただけることを予定しています。
- ウェブ解析士協会公式サイトで、PDFによるテキストの購入
- Amazon Kindleでテキストの購入 (税込4,400円)
4冊の分冊(予定)版テキストの購入 (税込4,400円)(1冊1,100円で2章ずつのテキストを4種類購入すると、すべてのテキストを入手できます) - Amazonでの
PODによる印刷物のテキストの購入(税込8,800円) - テキストは2021年4月から2022年更新予定を含めた内容を、順次ウェブに一般公開する予定です(購読方法は後日お伝えします)
なお、PDF版は印刷を可能にして、必要箇所をお読みいただくことは可能です。
PDFとKindleでの購入は従来通り税込4,400円を予定しており、印刷物となるPODでの販売価格は現在未定ですが、都度印刷となるため印刷コストがあがるため、従来の定価4,400円より2,000円~4,000円程度高い価格になる見込みです。また注文ごとに印刷し送付となるためお時間がかかる予定です。
テキスト出版方法変更の背景
2021年からのテキストの出版について、電子版に変更した背景をお伝えします。
出版社での製本、印刷対応が難しくなったため
2019年のテキストから、出版社で書店への販売と会員向けの非売品のテキストの印刷をお願いしていました。
2020年にはテキストのページ数も削減できたものの、2021年のテキストは当初予定のページ数を大幅に上回ったため、想定予算での印刷、出版が難しいと判断せざるを得なくなりました。
この時期では印刷の延期も難しく、来年の改定後の受験者のことを考え12月には販売開始をする必要を鑑み、出版社との話し合いと合意の結果、ウェブ解析士協会独自の電子出版という方向になりました。
学習範囲の拡大により、印刷物による対応が困難
このページ数の大幅増は、昨今のデジタルトランスフォーメーション(DX)の変化や必要性の拡大によるものです。カリキュラム部およびウェブ解析士委員会は、実務で有用な人材を育成するためには、最新の幅広い知識を学ぶ必要があると判断、4月から改定執筆をすすめてきました。
現状でページ数は460ページを超え、持ち運びや可読性の面でも、印刷物としての利用が難しいボリュームとなりました。またページ数の増加に伴う値上げの必要性もあります。加えて、最新の情報を掲載しても画面の変更が起きたり、鮮度の古い情報が内包されてしまう問題もあります。
これらの事情を鑑み、すぐに訂正ができ、受講生、会員の負担を最小限にするためにはデジタル出版物を前提としてコンテンツを提供し、適宜新しい内容に直すことが最適であるとの決定にいたりました。
印刷物を必要最小限にする努力が必要
さらにコロナ禍で、デジタルでの教育が義務教育でも広がっています。タブレットやパソコンによる授業が一般的になり、教科書もデジタル化が進む予定です。私たちの子どもたちがデジタルで学び始めている中、私たちのデジタルマーケティングの教育が、印刷物前提であるのは時代の流れにそっていないと考えました。
SDGsに掲げられている15番目の目標「陸の豊かさも守ろう」という視点でも、森林の減少は問題視されています。私たちができることとして、紙やインクの消費を必要最小限に抑えることはできます。
なお、紙として教材を使えなくするものではなく、PDFを印刷することやPODでの印刷物としての書籍の利用は引き続き可能にする予定です。
問題集の印刷、出版は検討中
なお問題集の出版も従来と同じ出版社に依頼していましたが、出版社としては問題集の出版もできないという判断となりました。そこで、こちらも現在、別途出版社にご依頼して印刷して出版するか未定となっています。印刷かデジタルのみかは、決まり次第改めて告知いたします。
これから取得する方へのご案内
以下想定される質問への回答形式でお答えします。
2020年のテキストで2021年の試験は受けられますか?
受験は可能ですが、試験は2021年のテキストの範囲から出題されます。2021年1月以降に受験をご希望の場合は、2021年のテキストをお求めいただくことをオススメいたします。
2020年までの内容とはどれくらい変わりますか?
ページ数に関して、2020年は約400ページだったものが、2021年は460380ページ程度となります。
内容に関しては、下記の3点が大きな変更点です。
- 日本のマーケティングと海外のマーケティングを紹介
- 企業のDX推進のため、ウェブ解析士協会の考え方としてメディアモデル、イーコマースモデル、リードジェネレーションモデル、サポートモデル、アクティブユーザーモデル(英字の頭文字をとってMELSAモデル)を紹介
- 2020年3章だったウェブ解析の設計は、テキスト全体の流れを鑑みて4章へ
- 2020年4章だったモデルごとのコンバージョンの解析は、モデルの紹介を厚くし3章へ
これにより、下記のような章立てを想定しています(テキストの正式な目次名ではありません)。
はじめに
1章 ウェブ解析と基本的な指標の定義と基本
2章 事業戦略環境分析とマーケティング解析
3章 DXデジタル化戦略と計画立案4章 ウェブ解析の設計
5章 インプレッションの解析
6章 エンゲージメントと間接効果
7章 オウンドメディアの解析
8章 ウェブ解析士のレポーティング
2021年に資格取得を考えていますが、いつから受験・受講できますか?
テキストは2020年12月から販売開始、受験は20201年1月初旬からを予定しています。
2021年のテキストはどこで購入できますか?
Kindle版、冊子版POD版:アマゾンにてご購入ください。
PDF版:ウェブ解析士協会公式販売ページサイト、もしくはウェブ解析士協会の公式講座の講師からお買い求めください(現在ページ整備中)。
※ 良好な通信環境でのダウンロードを推奨しております。
※ iPhone および iPad からのダウンロード、保存に対し、不具合が生じる場合があります。iPhone および iPad 以外のデバイスからのダウンロードを推奨します。
これまでウェブ解析士講座を行っている企業や大学へのご案内
法人会員Aのテキストの送付はどうなりますか?
法人会員Aは廃止になり、すべて法人会員Bに統合する予定です。詳しくはウェブ解析士協会事務局にお問い合わせください。
講座を行うための研修用の参考書籍や資料はありますか?
Moodleによるオンデマンドでの学習は準備予定です。これからウェブ解析士マスター講座を受ける講師向けの資料も整える予定です。
法人会員の特典であるテキストもすべて電子書籍となりますか?
はい、有資格正会員同様デジタルコンテンツとしてのご提供となります。
ウェブ解析士協会有資格正会員の皆様
2020年11月以降に取得したので年会費を支払ってはいませんが、新しいテキストを読めますか?
はい、有資格正会員となりますので、他の正会員や法人会員同様にテキストをご覧いただけます。
2021年のテキストPDFなどはいつどこで手に入りますか?
去年同様マイページに掲載予定です。ただ、会員としてログインしたMoodle上に公開する予定もあります。時期は12月中を想定しています。
印刷物のテキストが手に入らないなら退会したいのですが、年会費を支払い済みです。返金してもらえますか?
説明が遅くなり申し訳ございません。退会ご希望であれば返金をいたします。退会フォームよりその旨を書き添えてご送信ください。
ウェブ解析士マスターや主催者の皆様へのご案内
講座運営のための動画やスライドはいつ公開されますか?
ウェブ解析士マスターを受講する新人の受講生にはスライドや動画は公開する予定です。すでにウェブ解析士マスター資格をお持ちの方は、しばらく講座をしていない方以外は、できるだけ個人の良さを生かした講座にしたいため公開については検討中です。
2018年から進めてきたMoodleによるオンデマンド受講の体制が整いつつあります。講座は質問への回答など1−2時間程度にとどめ、オンデマンドでの授業中心にしていく予定です。
ボリュームが増えたことで試験対策を重視したほうが良いのか、周辺知識を増強したほうが良いのかの判断は協会から示してもらえますか?
協会としては受講生の要望と講師の判断を尊重します。どちらにするかは講師におまかせし、協会としては一般的な講座のガイドラインとしての資料をご紹介するのみと考えています。今年は公式講座のオンデマンド化が進んでおり、講師の講義の必要性は薄くなってきています。スライドのご提供の予定は未定です。
認定講座の独自性が増したと判断して、2日間の講座にするなど金額や内容を変更して良いですか?
講座、試験の価格は主催者が決めて良い自由価格となっています。変更は任意で可能です。ただし、講座の内容が同じであれば価格差の合理性は薄くなるため、講師による特別なコンテンツが加わっている場合の値上げや、受講生の人数によるディスカウトなどが考えられます。価格決定権は主催者にあります。
お問い合わせ
本件についてご不明な点やご相談は、ウェブ解析士協会事務局へお問い合わせください。いただいたご質問や決定事項については、随時ウェブサイトにてお知らせいたします。
一般社団法人ウェブ解析士協会
(土日祝、年末年始等を除く10:00~17:00)
お問合せフォーム https://www.waca.or.jp/contact/
皆様のご理解ご協力をよろしくお願いいたします。