2023年からのウェブ解析士認定資格についてのプレスリリース

目次

2023年度からのウェブ解析士認定資格について

2023年より、ウェブ解析士協会の実施する「ウェブ解析士認定資格」は大きく変革と遂げます。

主な変更点は以下。

  1. 60分60問から、120分50問へ
  2. 単純な用語の意味を問う問題、不適切な選択肢を選ぶ問題の廃止
  3. 修了レポート提出の廃止
  4. 試験主催の協会への一括移管
  5. 教科書、講座、問題集、試験の関連性の強化

変更の背景

ウェブ解析士認定資格が誕生してはや13年、
多くの方に取得頂き、累計受験者数50,128名(2022年12月20日集計)にまで広がっていきました。

当初より、ウェブ解析の必要性やそれに伴う用語や概念、仕組みの理解など、
幅広く、かつ深くウェブマーケティングを学べる認定資格として、広告代理店やウェブ制作会社などに勤務する方を中心として、学びそして実務に活かして頂いておりました。

しかしながら昨今、コロナ禍の影響もあり今まで以上に多くの企業がウェブの重要性を認識し、そしてウェブ解析士をウェブ業界への登竜門としてご活用頂くことも増えて参りました。

そこで、今までのカリキュラムと受講生のニーズに少しずつギャップが生まれ始めておりました。
今までは、「実務をやっているが、なんとなくで使っていた用語の正確な意味が知れてよかった」というようなお声もありましたが、少しずつ「ウェブの全体感や用語は分かったが、これをどう使えばいいか分からない」こんなお声も頂くようになっていました。

ウェブ解析士資格は、設立当初より「実務に役立つ」ということをモットーとしており、
ただの暗記テストにならないよう心がけておりましたが、
上記のような背景も踏まえ、改めて今のニーズに合致した内容へとリニューアルすることを決意し、実施致しました。
以下、各項目ごとにご説明します。

1.60分60問から、120分50問へ

2022年までの試験では、解答そのものとなるような記述が教科書内にあり、
ある意味暗記や、時間内に急いで教科書を探せば合格が出来てしまう試験内容でした。
しかし今回からは、教科書の内容を理解した上での「判断を問う」ような問題を中心としたため、問題文も長文となり、調べるだけでなく考える時間も必要となりました。
そのため、問題数を減らし試験時間を伸ばすという変更をしております。
実際には、120分間でギリギリ解答完了するという仕様ではなく、かなり余裕を持った時間配分となっております。(途中終了も可能)

2.単純な用語の意味を問う問題、不適切な選択肢を選ぶ問題の廃止

2022年までの試験では、用語の意味を正しく述べている選択肢を選ばせる問題や、
明らかな間違いの選択肢を選ばせる問題も出していました。
しかしながら、そういった問題は難易度が簡単になりやすく、あまり詳しく分かっていなくても、「一番正しそうな説明はこれだな」「これは間違いだろう」といった選択でも正解をしてしまうこともあったと感じております。
2023年からは「最も正しい選択肢を選ぶ」という問題のみとなっており、
全てそれなりに正しい選択肢の中、問題の状況で「最適な」ものを答える。
という形にしています。
これにより、難易度が上がったという側面もありますが、用語の意味を理解しているだけでなく、実務に即した状況で使える理解につながると信じております。

3.修了レポート提出の廃止

2022年までは、ウェブ解析士試験合格後、2週間以内にGoogle アナリティクスを使った修了レポートを提出し、合格する必要がありました。
修了レポートの合格を、ウェブ解析士の認定要件としていたのは、「ウェブ解析士を名乗るのに、Google アナリティクスを使ったレポートは最低限書ける必要がある」との考えからスタート致しました。
しかしながら、年々ウェブ解析士に求められるレポートのクオリティが上がってきており、レポートを書くということまで求めるのであれば、上級ウェブ解析士の知識も持ってもらいたい、と判断致しました。
「ただ試験を受けるだけではない資格」という側面や、「Google アナリティクスを使ってみる体験ができる」という側面もありましたが、
・試験受験時に、ウェブ解析士協会のGoogle アナリティクス権限を付与
・試験前の学習時に、Google アナリティクスを触ってもらう
 (もしくは、Google アナリティクス講座等を受講)
・試験問題の中の、Google アナリティクス関連の問題で理解度確認
という形で、代替することと致しました。

業務で使えるレポートを作れるようになりたい、という方は、ぜひ上級ウェブ解析士の受講をご検討ください。

4.試験主催の協会への一括移管

2022年までは、ウェブ解析士マスターや法人会員企業を始めとする主催者が、ご自身のタイミングで試験開催をしておりました。
定期開催されるマスターもおり、試験が受けられない期間があるというようなことはありませんでしたが、
構造的に、誰も試験開催をしない場合は試験を受けられない期間が発生する可能性がありました。
また、実際はどの主催者の試験を受けても、全く同じ内容ですが、
初めてウェブ解析士を受験する方にとっては、違いが分からないなど混乱を招いている部分もありました。

そこで、2023年からは試験についてはウェブ解析士協会に一括移管し、安定的な試験開催と協会自体が行っている試験ということで、受講生に迷いを与えないように運営して参ります。詳しいスケジュールなどは、
https://membership.waca.world/course/exam-wac/19845/
こちらのページをご確認ください。

5.テキスト(教科書)、講座、問題集、試験の関連性の強化

2022年度まではテキスト(教科書)の内容と講座、問題集などの試験に合格するために利用するものとの間に少し乖離が生まれてしまっていました。
また、1や2でもお伝えしたように、テキスト(教科書)の内容を覚えれば試験で合格することも可能な状態でしたが、単にテキスト(教科書)の中にある単語を覚えるだけでは実務に活かせないこともあります。
これはウェブ解析士に限らず他の資格でもあるはずです。
2023年度からは、これらの関連性を強化し、
「試験」は、実務1〜2年目の方が合格できる、というラインを目指し、
そのために、テキスト(教科書)で用語や基礎の考え方を理解し、問題集で実際の試験に近い形で、テキストの理解を踏まえ実務に即した問題を解き、講座では、「なぜその選択になるのか?」「実務では実際どうしているのか?」を学び、これからウェブの世界でお仕事をしていきたいという方でも、「実務感」を学べる内容を目指しております。
また2023年度一番の目玉は「講座」だと考えております。
講座を受けることで
・テキストの内容の理解が深まる
・試験問題対策ができる
・次の日から実務で使える
知見を得ることができます

2023年度からはこのようにただ単語を覚えるだけの資格制度から脱却し、より一層、教科書、講座、問題集、試験の関連を強化し、カリキュラム全体に統一性を持たせ、「実務に役立つ」内容を目指しております。

ウェブ解析士協会が提供する資格の目指すところは、みなさんがそれぞれの企業で「事業に貢献している姿」です。


ぜひ単なる「名刺や履歴書に書くための資格」ではなく、「実務において事業に貢献するための資格」と捉えて頂き、資格取得だけで終わらせることなく、学んだ知識の実践まで行ってください。

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