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SNS広告の活用ガイド~目的、メリット、主要プラットフォームの特徴~

投稿日:2024年8月19日

SNSの普及に伴い、ビジネスにおけるSNSの重要性がますます高まっています。
本記事では、SNS広告の目的や効果、さらにはプラットフォームの特徴を解説いたします。

潜在顧客へのリーチ拡大や精緻なターゲティング、コスト効率の良い拡散など、SNS広告ならではのメリットを最大限に活用し、効果的なデジタルマーケティング戦略を構築するためのヒントをお伝えいたします。

Meta、X、LINE、TikTokなど、各プラットフォームの独自の強みも紹介しますので、
自社のマーケティング目標に最適なSNS広告の選択と運用にお役立てくださいませ。

①SNS広告の目的

SNS広告とSNSアカウント運用は、異なる目的を持ちながら相互に補完し合う重要な戦略です。

1-1. SNSアカウント運用

アカウント運用は投稿を見たフォロワーやファンによる拡散を軸に広がっていく、
顕在的リーチを目的としています。中長期的なブランディングに寄与いたします。

1-2. SNS広告

SNSアカウント運用に比べて、「SNS広告」はフォロワーやファンになっていない層に配信し、拡散を狙えます。結果、潜在層へのリーチを目的とした、短期的なアプローチが可能になります。

※SNSアカウント運用とSNS広告、ともに目的が違うため、どちらか一方をやるというよりも両方実施し、相互にシナジーを出すことで成果を最大化させていくべき。

②SNS広告のメリット/効果

SNS広告には、大きく以下の4つのメリットと効果があります。

2-1. 潜在層へのリーチ

SNS広告を通じて、既存のフォロワーやファン以外の新しい層にアプローチできます。
これにより、ブランドや商品の認知度を大幅に拡大することが可能です。

2-2. 精度の高いターゲティング

SNSプラットフォームが持つ豊富なユーザーデータを活用し、年齢、性別、興味関心、行動履歴などに基づいた非常に精緻なターゲティングが可能です。
これにより、広告の効率と効果を最大化できます。

2-3. 2次拡散に費用はかからない仕組み

SNS広告の特徴として、ユーザーがコンテンツを気に入れば自発的にシェアしてくれる可能性があります。この2次拡散には追加コストがかからず、オーガニックなリーチを得られる可能性があります。

2-4. 他媒体より受け入れやすい露出(SNSのタイムラインの中で自然に出てくる)

SNS広告は、ユーザーが日常的に見ているタイムラインに自然に組み込まれるため、従来の広告よりも違和感なく受け入れられやすい傾向があります。これにより、ユーザーの広告への抵抗感を軽減できます。

③SNS広告の活用方法

SNS広告の主な活用方法として、以下の4つが挙げられます:

3-1. 潜在層へのリーチ(認知拡大)

ブランドや商品の認知度を高めるために、ターゲットとなる潜在顧客層に向けて広告を配信します。印象的な画像や動画を使用し、ブランドメッセージを効果的に伝えることで、新規顧客の獲得につなげます。

3-2. ECサイトへの誘導

商品紹介や特別オファーなどの広告を通じて、直接ECサイトへユーザーを誘導します。購買意欲の高いユーザーをターゲットにすることで、コンバージョン率の向上を図ります。

3-3. SNSキャンペーンとの連動

ハッシュタグキャンペーンやコンテストなどのSNS上のイベントと広告を連動させることで、キャンペーンの認知度を高め、参加者を増やします。これにより、ブランドエンゲージメントを促進し、ユーザー生成コンテンツ(UGC)の増加も期待できます。

3-4. フォロワーの獲得

アカウントのフォロワー数を増やすことを目的とした広告を展開します。魅力的なコンテンツや特典を提示することで、長期的なコミュニケーションチャネルを構築し、ブランドロイヤリティの向上につなげます。

④Meta広告

Meta広告の最大の特徴は、その高精度なターゲティング能力です。
いくつか特徴がありますが、重要な特徴が主に2つあります。

4-1. Metaがターゲティング精度が高い理由

SNSは年齢や性別・勤め先・役職・学歴・趣味といった個人情報の登録が求められる中で、実名登録制をFacebookは求められます。Metaで主要なFacebookとInstagramの特徴を見てみると、Facebookは、ユーザーの詳細なプロフィール情報(職業、学歴、興味関心など)や行動データ(いいね!、シェア、コメントなど)を豊富に持っています。また、外部サイトでのアクティビティも追跡可能です。

Instagramは、ユーザーの視覚的な好みや興味(フォローしているアカウント、いいねした投稿、閲覧履歴など)に関する豊富なデータを持っています。また、ストーリーズやリールなどの機能を通じて、ユーザーの日常的な行動パターンも把握しています。

上記を見てもわかるように、データが多く精度が高いターゲティングが実現できます。

アクションに最適化した配信メニューがあるため、精度が高い

 ターゲットの中でも、目的とするアクションをしやすいユーザーに配信が可能です。

例えば、以下のような形でアクションしやすさに最適化した配信設定が可能です。

  • 「よく動画を再生する人」に配信したい場合、動画再生アップ目的の配信設定。
  • 「よくクリックする人」に配信したい場合、トラフィック目的の配信設定。
  • 「よくコンバージョンする人」に配信したい場合、コンバージョン目的の配信設定。

⑤X広告

X広告の特徴として、大きく2つある。

5-1. 拡散性とリアルタイム性

X広告は拡散性やリアルタイム性が強みなので、ユーザーの興味関心、ポストや検索に用いるトレンドキーワードなど、柔軟で多彩なターゲティングで広告を配信することができます。


5-2. 多種多様なフォーマット

X広告には複数フォーマットがありますが、「プロモ広告」という、画像・動画・カルーセル・テキスト等で広く配信できる広告メニューがXの主流となっています。

5-2-1. プロモ広告

通常のツイートと同様の形式で表示される広告で、テキスト、画像、動画、カルーセルなど多様な形式に対応しています。ユーザーのタイムラインに自然に表示されるため、高いエンゲージメント率が期待できます。

5-2-2. テイクオーバー

Xのタイムラインやトレンド画面上で、最も目立つように表示される広告フォーマットです。短期間で大規模なリーチを獲得したい場合に効果的です。

5-2-3. コレクション広告

メインの画像や動画とその下に複数の商品画像を組み合わせた広告フォーマットです。
シームレスにECサイトへの誘導や詳細ページへの誘導が可能となります。

5-2-4. 投票機能広告

ユーザーが投票に参加できる双方向型の広告フォーマットです。ユーザーエンゲージメントを高め、ブランドとの対話を促進します。投票期間が終わるとPush通知が投票者に送られます。投票者に再度コンテンツを当てることが可能です。

5-2-5. カルーセル広告

複数の画像や動画を横にスワイプして閲覧できる広告フォーマットです。製品ラインナップの紹介や、ストーリー性のあるコンテンツの展開に適しています。

⑥LINE広告

LINE広告の特徴について、ご説明いたします。

6-1. 配信面

LINEのトークリストやVOOMの他、LINE NEWSやLINEマンガに代表されるファミリーサービスなどへの配信が可能な、運用型広告配信。

6-2. 活用可能なデータ

年齢、性別、居住地域などのみなし属性や、ユーザーの興味関心、行動データを基にしたアクションする確率の高いユーザーに向けて広告を表示が可能です。

6-3. LINE広告には複数フォーマット

6-3-1. LINE広告(通常配信)

 LINEのタイムライン、LINE NEWS、LINEマンガなど、LINE関連サービス内に表示される広告です。画像や動画を使用し、幅広いユーザーにリーチできます。

6-3-2. LINE広告(友だち追加)

ユーザーに企業・ブランドのLINE公式アカウントを友だち追加してもらうことを目的とした広告フォーマットです。長期的な顧客関係構築に有効です。

6-3-3. LINE Dynamic Ads

ユーザーの過去の行動履歴に基づいて、個別化された商品やサービスの広告を配信するフォーマットです。リターゲティングに特に効果的です。

6-3-4. Talk Head View

LINEアプリを開いた際に、トーク一覧の最上部に大きく表示される広告フォーマットです。高いインパクトと視認性が特徴で、ブランド認知向上に適しています。

⑦TikTok広告

TikTok広告の特徴について。

6-1. ショート動画フォーマット

TikTokはユーモアに溢れたショートムービーの動画投稿が特徴です。広告も動画フォーマットで配信する方法が主流で、一般投稿に溶け込むように自然な形式で表示されるため、違和感を与えずにリーチできます。

6-2.おすすめフォード

ユーザーは、キーワードで検索して好きな動画を見るのではなく、おすすめフィードに表示される動画を眺めている時間の方が多いと言われています。おすすめフィードは、TikTokのレコメンドによる動画がランダムで表示されるフィードとなっており、ユーザーが過去閲覧していた動画の傾向を参考に、そのユーザーが興味のありそうな動画だけでなく、そこから少し外した「今後興味を持ちそうな動画」も含めて絶妙なバランスで配信されます。一昔前にテレビのチャンネルをザッピングしていたように、TikTokの動画を次々にスワイプして興味のあるものを見つけていきます。

6-3. レコメンドの仕組み

TikTokはレコメンド機能が優れています。ユーザーに対して細かいターゲティングを行うよりも、広告配信の仕方やどこに最適化を掛けるかといった最適化の種類が豊富になっています。

6-4. TikTok広告には複数フォーマットがあります。

6-4-1. リザベーション広告(予約型)

TopView

アプリを開いた直後に全画面で表示される動画広告です。高いインパクトと視認性が特徴で、ブランド認知向上に最適です。

Reach&Frequency

配信期間と頻度(フリークエンシー)を設定し、リーチ数を担保できる広告配信方式です。大規模なキャンペーンや商品ローンチに適しています。

Branded Mission

ブランドがミッション要件を設定し、参加資格のあるクリエイターがそれに基づいて動画を制作する広告フォーマットです。ユーザー参加型のキャンペーンに効果的です。

Branded Effect

TikTokの技術を用いて、ブランドオリジナルのAR効果やフィルター等の様々なエフェクトを使用できる広告フォーマットです。ユーザーの創造性を刺激し、ブランドとの親和性を高めます。

6-4-1. オークション型広告

Brand Auction(略称:BA)

ブランド認知向上を目的とした運用型広告です。フリークエンシー指定が可能でリーチ目的での配信に適しております。動画再生数や視聴時間などの指標を最適化します。

Performance Auction(略称:PA)

コンバージョン獲得を目的とした運用型広告です。インストール数や購入数などの具体的な成果指標に基づいて最適化されます。

以上が、SNS広告に関する完成した記事です。この記事は、SNS広告の目的から各プラットフォームの特徴まで、包括的な情報を提供しています。